
■3日目 10/10(日) 天気:晴れ後曇り
走行距離
北海道:237.2km
本州:209.5km
上士幌町からハイドラ巡りをしながら、サーモンパーク千歳でサケの遡上を見れた。レンタルバイクを返却して、新千歳空港に送迎してもらう。そこから羽田空港まで飛行機で飛び、必要最小限の高速を使って、静岡まで帰った。
6:00頃起床。流石に10月上旬だが、北海道は寒い。低温やけども覚悟して、カイロを貼って寝たが寒くて何度か目が覚めてしまった。10月末から山陰キャンプツーリングを計画しているが、やはりモンベル#2のシュラフを購入することを決意した。真冬の車中泊にも使えるだろうから、損はしないだろう。
後は、ダウンにするか化繊にするか。バイクで運ぶならダウンが良いが、これは帰ってからしっかり検討してみよう。
そんなことを思ったが、日が出てからは何とか気温も上がってきて凍えることは無くなったのでありがたい。早速朝食を準備して美味しくいただく。

日が出てからは上士幌町航空公園のキャンプ風景を撮影。
撤収準備を進めるが、今日飛行機に乗るのでどうせガス缶は持込めない。予想通り、昨日買ったばかりの250g缶はたっぷり残っていた。本当に無駄なことをしてしまったが、このキャンプ場はガス缶も捨てられたので、開栓全開で何とか使い切って捨てる。
今度は何とか20kg以内にするために、色々頭を使う。手持ち荷物にするなら、体積が小さく重たい方が効果的だと思う。厳選した結果、テントと三脚を機内に持ち込もうかと思った。
テントはシートバッグ上部のネットに括り付ける。三脚は、普段はトップケースがあるので使用し難いマット等を固定するループに固定した。レンタルバイクなので、トップケースが無いからこのループも使える。これで、テントも三脚もすぐ外すことが出来る。あと、ジャケットとヘルメット類をトートバッグに詰めれば、何とか20kgを下回るだろう。行きの経験から、ペグ袋は最初から抜いておいた。
後は今日の予定だが、まずは士幌町のサーキットCPを取りに行って、日勝峠を越えて千歳に向かう。日勝峠は標高が高いので、紅葉が楽しみだ。

朝一は雲が多かったが、次第に良い天気になってきたので再度写真を撮る。とても雰囲気の良いキャンプ場だ。これが500円なのだから、やはり北海道は素晴らしい。

キャンプ場中央にはゴミ捨て場もあり、ゴミを捨てられるのはありがたい。

秋晴れの素晴らしいキャンプ場を楽しめた。
そんなことをしながら準備をしてバイクに荷物を載せる。やはりトップケースが無いと、シートバッグの取付が楽だ。出発準備も終わり、上士幌町航空公園キャンプ場を9:20に出発した。
まずは、士幌町に向かうため昨日も通った道で上士幌町市街に向かった。国道241号を越えて、道道660号を走る。ひたすら続く直線道路で天気も良くとても気持ちが良い。十勝らしく雄大な景色が広がっていた。
しばらく走ったところで居辺広域農道へ入る。サーキットの看板は見えなかったがこの辺だろう、というところで停まってスマホを確認すると、サーキットCP「イーストジャパンオフロードスタジアム」をGet出来ていた。
これで、今回の北海道ノルマは終わった。後は好きな所に行こう。と言っても最終日なので、あまり時間が無いのだが。交通量皆無の広域農道を走ると、道道134号に出た。そこから国道241号まで戻り、ホクレンで給油した。
さて、どうしようかと思ったところ、十勝牧場の白樺並木にでも行ってみようか。そう決めたので、国道274号から道道337号へ入って南下した。
こちらもどこまでも続く直線道路で北海道らしい。今朝の冷え込みのせいか、至るところの畑からもやが出ていて、中々幻想的な景色だった。どこかに停まろうかと思ったが、何となくそのまま走ってしまった。

10:00過ぎに十勝牧場白樺並木に到着。こちらはあまり紅葉はしてなかったが、雰囲気の良い並木が好きだ。

バイクと一緒に撮影。

角度を変えてみる。

並木の横も、北海道らしい雄大な景色が広がっている。

やっぱりいつもと違う季節なので、景色が違う。秋らしい景色を楽しめた。
十勝牧場白樺並木を楽しみ出発。道道133号を西進して国道274号に入る。しばらく走ると、日高山脈が見渡せるところがあったので寄ってみよう。

多分過去にも寄ったことがある、美曼パノラマパークに立ち寄る。

多少低い雲があるものの、日高山脈を見渡す。

ここで写真を撮っていると、おば・・・お姉さんに話し掛けられた。1日どのくらい走るのか聞かれた気がするが、300km程度と話すと驚いていた。大きいバイクなら大したことないですよ。と答えた気がする。
日高山脈の景色を楽しみ、引き続き国道274号を走って日勝峠に向かった。そろそろ良い時間になったので昼食としたいが、日勝峠へ向かってしまうと店が中々無い。確か途中にドライブインがあったので、そこにしよう。

11:00頃とかち亭に立ち寄る。

牛とろ丼を美味しくいただいた。期限無しの割引券を貰ったので、夏に来ることがあればまた寄ってみたい。

お腹を満たしたところで、周辺の写真を撮る。

少しずつ木々が染まってきている。

日高山脈も大きく見えてきたが、真っ赤な山。という感じではなかった。
撮影を楽しみ出発する。日勝峠は登坂車線も完備されているので楽しく走る。標高が高くなるに連れて見晴らしが良くなった。どこかに停まろうかと思ったが、この道は帯広⇔札幌を最短距離で繋ぐ幹線道路なので、交通量が多いから止めておいた。
日勝峠のトンネルを越えて、十勝を出る。十勝は天気が中々良かったが、日高に入ると雲がどよんと広がっていた。雨は降りそうにないのが幸いではあるが。

沙流川沿いに少し入ってみる。多少だが紅葉していた。

バイクと一緒に撮影。

もう少し紅葉していると良かったのだが、こればっかりは仕方がない。奥に見えるトンネルは旧道のようだ。
引き続き国道274号を走る。見覚えのある日高の街を越えて行った。この辺りも何度も走っている道だ。交通量はそれなりにあるものの、流れが良いのでさほどストレスも溜まらない。
夕張に入ったところで休憩のため、道の駅「夕張メロード」に13:00頃到着。夕張メロンソフトを美味しくいただいて、休憩した。すぐ近くのセブンイレブンでコーヒーも飲む。
飛行機のフライトまで結構時間がありそうだ。でも、天気が良くないのであまり走り回りたい気持ちにはならなかった。
こういう時は温泉に行くことが多いのだが、ここで1つ閃いた。千歳にサーモンパークという水族館がある。その名の通り、鮭を売りにしているのだろう。この時期ちょうど鮭の遡上の時期ではないか?なら、何か見れるのかな。と思った。行ったことも無いし、ここに行ってみよう。
夕張を出発して少し走ると、これまで走ってきた国道274号から道道462号に入って追分町を経由して、千歳に戻ってきた。国道337号を走ると、GSがあったので給油をしておく。これで返却しても大丈夫だろう。
サーモンパーク千歳は道の駅にもなっていて、結構なクルマで賑わっていた。ローソンがあったので寄ったところ、すぐ隣にあるのだが、サーモンパークの前売り券が売っていた。なので、少し安く入れそうだ。

前売り券を購入して、サーモンパーク千歳水族館に14:00過ぎに到着。

日本でもここだけ、らしい川の中まで水族館を売りにしている。早速入ってみよう。

まずは定番の小魚の群れが楽しませてくれる。

その名の通り、鮭がたくさん居た。いつもは切り身か刺身でしか見ないが、こう見ると鮭も大きい。

こちらも鮭の仲間らしい。見たことも無い魚だ。

10月、ということで館内はハロウィンの飾りがたくさんあった。

至る所にかぼちゃがある。

何と水槽の中にもあった。

拡大すると若干怖い。分かりにくいが、この中に魚が住み着いてしまったらしく、ボードで紹介されていた。

私の小さな頃はハロウィンなんて無かったが、すっかり日本にも定着したイベントになったな、と感じる。

冒頭の看板にもあったように、これがこの水族館の売りなのだろう。窓の向こうは千歳川らしい。魚がたくさん居る。

飼育されているのではなく、野生の鮭が居た。この時期だから見れるのだろう。
水族館自体はそんなに大きなものではなかったが、鮭やハロウィンの飾りが楽しめた。

外に出ると周辺は公園になっていたので歩いてみる。少し紅葉していた。

すぐ横には水族館から見えた千歳川があった。人がたくさん居たが、何か見えるのだろうか。

川を見ると、何やらあった。どうやらインディアン水車というものらしく、鮭の捕獲に使う設備らしい。

写真だと全く分からないだろうが、赤いフレーム下が水車になっていて、グルグル回っている。見ていると、鮭がバンバン取れていた。多分、たまーに小魚でもこぼれるのだろう、カラスがたくさん周りに待機していた。鮭は大きすぎて、カラスじゃ咥えられない気がする。

水槽に入る前はオートメーション化されていたが、水槽から移すのは人力だった。網たくさんの鮭がビチビチしている所を見るのは迫力があって見てて楽しかった。

最終的にはコンベアでトラックに積まれていた。この鮭は食用なのだろうか。

水族館内から見えていた窓は、恐らくあの辺りだろうか。

川を見ると、鮭がたくさん居た。この時期ならではの光景を見ることが出来た。
思ったより楽しめた、サーモンパーク千歳を出発。折角バイクを借りてるので走り回りたいところだったが、たまにはこういうのも良いだろう。
ここからはJネットレンタカーはすぐだったので、あっさり16:00前に到着した。予定より早かったが、天気も良くないし早めに空港に行くのも良いだろう。

最終的には、3日で814kmと北海道にしては走行距離は少なめだった。秋だから陽が短いので、早めにキャンプ場に入ったからであろう。
レンタルバイク返却手続きをして、荷物を降ろす。持ち込み荷物として考えていた、ジャケット・ヘルメット・テント・三脚をトートバッグにぶち込んだ。
改めて、Ninja1000SXは良いツアラーバイクだと思った。確かに重たいが、予想以上にヒラヒラ曲がるし、クイックシフターとクルーズコントロールはとても快適だ。まぁクイックシフターはどっちでも良いけど、クルーズは追従はしないがやっぱり欲しいな。グリップヒーターも純正で付いているので、結局冬用グローブは使わずに済んだ。
そのようなことを店員さんと話しながら、送迎用のバスを待つ。しばらくすると到着したので、新千歳空港まで送ってもらう。
早速カートを用意して手荷物を預ける。新千歳空港も自動荷物預かりがあったので、恐る恐る載せてみたら今度は20kgを下回っていた。確か18kgくらいだったと思う。三脚も追加出来ると思ったが、そのまま持ち込むことにした。
荷物を預けたので少し楽になった。少し早いが先に夕食を食べることにしよう。

新千歳空港内にて海鮮丼を美味しくいただいた。
まだ時間がありそうなので、ラウンジに行ってコーヒーと一服を楽しむ。しばらく寛いで、ANA FESTAで土産を物色した。北海道に来ると必ず買ってくる、とうきびチョコ2種と、会社土産につまみになるようなものを購入した。しかし、預入手荷物を減らすために荷物を抱えているが、重たくて腕が痛くなってしまった。
保安検査場を抜けるが、行きと同様にブーツを脱ぐように指示された。後は、またペグをチェックされる。前述通り出されるのは分かっていたから、最初からテントに入れなかったのでスムーズに検査してもらう。
無事に保安検査場を抜けて、搭乗口に向かう。ここで、オーバーブッキングが発生しているから、振替便で良い客を探している、とアナウンスがあった。確か2時間後くらいの便だったと思う。協力金も貰えるらしいが、流石に2時間帰るのが遅くなるのは辛いので申し出なかった。解決した、とアナウンスが流れたので安堵する。
搭乗口でしばらく待つと、搭乗案内が始まった。帰りはANAではなくAIR DO便なので、飛行機内で流れている曲がいつもと異なる。

飛行機は定刻通り新千歳空港を離陸した。いつものように窓際の席だが、もう日が暮れてしまったので窓からの景色はあまり見られなかった。これから羽田空港~静岡まで帰らないといけないため、ゆっくり過ごす。

それでも夜景を少し楽しめた。そして羽田空港に着陸。日本最大と言って良い空港なので、出口までが遠く荷物が多いから中々歩くのが大変だ。手荷物受取所でカートを用意してしばらく待つ。大きなシートバッグが出てきたので、それを受け取った。
カートを引きながら駐車場へ向かう。バイクも無事に置いてあった。屋内駐車場なので、安心して駐車出来た。バイクを進行方向に向けて、荷物を載せる。順調に進んだが、結局羽田空港駐車場を出発したのは20:30になっていた。
出口で料金を支払い、さてこれから静岡に帰らなければならない。いつもなら間違いなく高速を使うところだが、月曜は2回目のワクチン接種日で休みだったので、少々帰りが遅くなっても構わない。という訳で、首都高を西湘バイパスだけを使って帰ることにした。
まずは羽田空港から出てすぐの、湾岸環八ICで首都高湾岸線に入る。夜走るのは好きではないが、この辺はライトアップがキレイなので割と走って楽しい。
Ninja1000SXに長いこと乗っていたので、やはりその後Ninja650だと振動が気になる。長距離は、大排気量のバイクの方が楽だということを実感した。
狩場線に入るが、先週クルマで来た時にそのまま首都高を突っ切ると、否応なしに横浜新道に入ってしまったので、今回はGoogle先生に聞いてみた。
首都高狩場線の長田ICで降りて、正直どう通って行ったのか分からないが、国道1号に出た。初めてこの辺を通ってみたが、やはり横浜新道は使うべきだ、というのを再確認する。道も広くないし、流れも悪いのでここもケチるべきではないだろう。
そんなことを思いながら、戸塚に出てようやく2車線になる。先週と似たような経路を取るが、藤沢から湘南海岸方面に向かった。少し違ったのは、早めに海岸に出たところだった。
その途中で給油をしておく。湘南海岸に出たら後はスムーズに進んだ。最近何度かここを通っているが、2車線あるので少しペースを上げたくなるが、結局信号にたくさん捕まってしまうのが辛かった。そこで法定速度ちょうどで走ってみると、信号に引っ掛かる回数が激減した。それだったら、こうやって走る方が良いので今後はそうしよう。
西湘バイパスに入って、西湘PAに21:50頃到着。ちょうど工事中だったので、仮設トイレがいくつかあった気がする。
一服休憩だけ済ませて、引き続き出発。西湘バイパスと箱根新道を走り、箱根を越えるとようやく静岡県に帰ってきた。国道1号をひたすら走り、道の駅「富士」にて最後の休憩を取る。最寄りのGSで給油して、0:20に自宅に到着した。
今回の旅では初めての試みである、飛行機で飛んで現地でレンタルバイクを使う。という中々ブルジョアなことをしてしまった。これも、夏休みに北海道に行かなかった巻き返しということで、私としては贅沢に時間を金で買ってみた。
当然費用は掛かってしまったが、ほぼ丸三日北海道に滞在出来た。ほんの一部しか周れなかったが、それでも大好きな初山別村みさき台公園でキャンプが出来たり、ナイタイ高原にも行けた。
その他にも行ったことが無かった快晴の、士別市満天の星の丘、大雪高原を巡れたし、秋らしい光景も見ることが出来た。今回コロナ禍で飛行機も取りやすかったので、平時だと中々出来ないだろうが、天気予報を見て晴れ続きの時を狙える、というのも良いと感じた。夏休み固定だと、台風がバンバン来ようが行くしかなかったりするので、天気予報で決められるのは素晴らしい。
これで2021年も何とか北海道に行けた。この後は、10月末からリフレッシュ休暇で山陰・隠岐諸島を巡る予定だ。そちらの旅がどうなるか、楽しみにして日々を過ごす。また2022年も北海道に行けるといいな。
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