■5日目 11/3(水) 天気:晴れ後曇り
走行距離:84.0km

西ノ島町のキャンプ場を出発し、西ノ島別府港から隠岐汽船鳥取県境港行きのフェリーに乗った。

境港から島根県北部の国盗り・ハイドラ巡りをしていたが、トラブル発生。対処をしつつ、島根県出雲市のキャンプ場でテントを張って、洗濯・温泉・買い出しを済ませてキャンプ場に戻ってきた。
6:00頃起床。テントから出ると、今日も良い天気だった。やはりタープとかバイクカバーはそれなりに夜露が降りていた。撤収日なので、出来るだけ乾かしたいから夜露は降りて欲しくなかったのだが、秋は寒暖差があるので仕方ない。
どうせ午後にまた張るので、多少濡れていても構わないはずなのだが、こればっかりは私の性分なのだろう。どうも乾かさずに丸めたりするのが気になってしまう。張ってれば乾くんだから、気にしない方が得策だと思うが、中々切り替えられない。
今日は10:20西ノ島別府港発の便に乗って、本州に帰る。13:20に到着するので、国盗り巡りをしながら島根県出雲市キャンプ場になるべく早めに到着してテントを張る予定だ。出来れば撤収を手早く済ませて、昨日は夕暮れの摩天崖・通天橋の国賀海岸を、AMに見たいと思っていたが、夜露が降りてるし早起きも出来なかったので少し厳しそうかと思った。
そうは言ってもやることは済ませるため、朝食の準備をして美味しくいただく。撤収をしなければならないので、シュラフを収めたりマットを丸めたりして、ひたすら動いていた。
やはり秋だから太陽が照るのが遅いので、中々タープなどが乾かない。私のスタイルだと、起床して撤収が完了するのが上手くいって3時間なので、今日は少し手こずりそうだ。
予想は的中して、国賀海岸に行く時間は取れないと考えた。それだったら急いで撤収しても意味が無い。なので、入り江を見ながらのんびりしたりするのも悪くないだろう。途中からペースを落として、少しずつ撤収を進めた。
結局キャンプ場を出発したのは、9:45になっていた。やはり2日間空荷で走ると一気に重さを感じる。道が細いので慎重に走って、出航30分前の9:50に別府港に到着した。
早速乗船手続きをする。隠岐汽船も3度目の乗船なので、どこに何を書くかも周知出来ている。固縛承諾書も記入して提出し、フェリー代金を支払う。

フェリーは定刻通り、西ノ島別府港に入港してきた。

やはり島前内航路のフェリーとはサイズが違う。このフェリーは「しらしま」という名前であり、AM隠岐諸島を出港し、午後一で本土に戻れる便になる。
係員の案内に従いフェリーに入る。このフェリーは島後・中ノ島からの乗客が乗っているので、一番乗りという訳にはいかなかった。なので、コンセント横の席を確保出来なかったと思う。

フェリーは定刻通り西ノ島を出発した。別府港を離れていく。さらば隠岐諸島、素晴らしい島々だった。

今日も良い天気だ。あてのない旅だったら、もう1日隠岐に居たかったな。国盗り・ハイドラ巡りがまだ残っているので、それも進めなければならないから、またGWにでも来る機会があることを願う。

大好きな排気塔を撮影して、船内に戻る。
昨日満喫した知夫里島にも寄ったが、横になっていたら出るのが面倒になったのか、写真は撮らなかった。境港に着くまで2時間強掛かるので、船室でゴロゴロして過ごす。

少し疲れが溜まってきたのか、一眠りしていたら本州に入っていた。3日前に美保関に向かうために通った橋をくぐる瞬間を見たかったので、ここだけは写真に撮る。この橋を越えるとすぐ境港なので、下船のアナウンスが流れてきた。

車両甲板に向かったが、バイクは私1台だけだった。フェリーは定刻通り13:20に境港に到着した。まずは腹ごしらえをしたく、周辺を探してみたらPayPayが使える海鮮丼の店があったので行ってみよう。

元気亭という店に行ってみた。昼のピークを過ぎていたので、待つことも無く海鮮丼を美味しくいただく。

海鮮丼だけを拡大。隠岐ではあまり海鮮を食べられなかったので、やはり海に近いのだから海鮮を食べたい。
お腹を満たしたところでツーリング再開。久しぶりに本州を走るが、やはり交通量が段違いだ。境港の市街地を走り、島根県に向かう。一時期ダイハツのCMで有名になった通称ベタ踏み坂と呼ばれる、江島大橋を渡った。確かに急勾配の橋だが、ベタ踏みする程でも無かったと思う。
ベタ踏み坂を越えると島根県に入った。国盗り「大根島」をGetした。よく圧縮効果で撮られている江島大橋の写真を見るが、それは島根県側から撮った写真のようだ。何人か写真を撮っている人が居たが、先を急ぐため今回は停まらなかった。後から、やっぱり停まっておけばよかったな、と思うが、また行く機会にしよう。
ツーリングマップルでもオススメルートになっている、県道338号を走った。地図から見ると不思議な道だが、堰堤上を通っている感じだった。中海が見渡せて、気持ちよく走る。
道の駅「本庄」を通過して、交差点を曲がったところでトラブル発生。いきなり軽くだが、リアタイヤがズルっと滑った。これは夏の東北にも経験した現象とよく似てる。恐らくリアタイヤの空気圧が抜けているのだろう。
これはパンクしたか?と焦り、とりあえず最寄りのコンビニに緊急ピットイン。そこでリアタイヤを見ると、我が目を疑った。何とエアバルブキャップが無いではないか。勝手に外れるとは思えないので、出発前に空気圧調整した時に付け忘れたのだろう。エアバルブがしっかりしていても、どうしてもキャップが無いと少しずつ抜けていくので、走り続けた結果ついに限界が訪れたのだろう。
普段はエアチェックなんて殆どしてない。窒素を充填しているし、定期的にオイル交換だけは店に持って行くのでその際にエア調整しているからだ。それが、夏の東北時には行きつけのレッドバロンではない店でタイヤ交換したから、窒素が入っていないので調整した方が良いと思った。普段しないことをすると、思わぬことをしてしまうことがあることを、肝に銘じる。
とりあえず、コンビニに居るのでコーヒーを飲んで一服休憩した後、携帯ポンプで空気を入れる。リアタイヤに空気を入れるのは大変だが、何とかそれなりの硬さになるまで空気を入れる。
エアバルブキャップは多分家に転がっていると思うが、当面をどうにかしなければならないので、近くのホームセンターを検索。ジュンテンドーが近くにあったので、適当なエアバルブキャップを購入した。これで何とかなるだろう。しかし、島で見つけてたらどうしてただろうか。島後ならホームセンターもあると思うが、島前だと厳しかったかもしれない。
とりあえず、トラブル・・・というか完全に自分で蒔いた種を片付ける。家に帰った後に気付いたが、実は全く片付けれてなかった。まぁ無事に帰られたので笑い話になるだろう。番外編にて報告する。
ジュンテンドーを出発し、県道21号を北上する。そして、県道264号に入って国盗り「松江鹿島」をGetし、佐太神社を通過する。そして、国道431号に出た。
宍道湖沿いの気持ちの良い道を出雲市方面に走る。道の駅「秋鹿なぎさ公園」を通過した際に、動物園CP「松江フォーゲルパーク」観光名所CP「宍道湖」をGetした。
しばらく走ると出雲市に入り、国盗り「一畑薬師」をGetした。もう目的のキャンプ場はすぐ近くなので、今日のノルマは終わった。キャンプ場は少し分かりにくいらしいので、Google先生に連れていってもらった。HATINOSUのコメント通り、工場の横道から入ったが案内もちゃんとあったので、問題無く来れそうだ。
細い道を抜けていくと、キャンプ場の炊事場と駐車場が見えた。15:30頃到着した。事前情報通りバイクも入れそうだ。初めてのキャンプ場なので、まずはどこに張ろうかウロウロしてみる。
キャンプ場の予約をした時は、デイキャンプはボチボチ居ると聞いていたが、2組くらい片づけをしている最中だった。入口からすぐの、見晴らしの良い所が空いていたので、あっさりと決まった。
バイクを乗り付けて、慣れた手つきでちゃちゃっと張る。連泊をするので、タープも張る。

島根県出雲市平田森林公園キャンプ場をキャンプ地とする!街中に近いので買い出しは便利だし、温泉も近くにある。乗入も出来るし、何と言っても役場への連絡は必要だが、無料というのがありがたい。炊事場も屋根付きで大きなものがある。

林間はあまり好きではないのだが、池を見下ろせるので眺めも良い。紅葉シーズンということで、秋らしさも味わえて素晴らしいキャンプ場だ。
惜しむらくは、トイレが遠いことだろう。パークゴルフ場が横にあるが、そこを通りつつ徒歩5,6分掛かったと思う。トイレ自体は水洗でキレイなのだが、それが少し面倒かな。まぁ無料なので文句を言ってはならない。
テントを張って落ち着いたところで、イスに座り一服する。この瞬間がたまらない。買い出しや風呂に行くため、まだバイクに乗らなくてはならないが、落ち着く時間もまた良い。落ち着いてたら、片付けをしてた人達も帰って行った。もしかしたら完ソロかもしれない。街中に近いし、工場も横にあるので孤独感は全く無いので問題無い。
真っ暗になる前に買い出しをしてこようと思い、17:00前にキャンプ場を出発する。もちろん米を水に浸けておく。
ガソリンを入れようと思ったが、普段私はENEOSを贔屓にしている。Enekeyも作ってるし、メインカードのANAカードがENEOSだとポイントが倍になるからだ。
それが11月にPayPayとJA-SSがコラボキャンペーンをしており、一部のJA-SSでPayPay払いをするとポイントが7%返ってくる。というのをやっていた。カードのポイントよりキャッシュバックが良いので、ロングツーリングをしているから積極的にJA-SSで入れて行こう。
その情報が入っていたので、通りそうな街にある、セルフのJA-SSをGoogle Mapお気に入りに徹底的に入れておいた。それを見ると、平田にJA-SSがあったので早速行ってみた。
PayPayでガソリンを払うのが初めてだったので、最初はとまどった。まず、何リットル分 or 何円分入れるか選ぶ画面が出た。先払いになるようだ。これだと多めにして余った分はどうなるのだろう、少額だと満タン入れられないのでは?としばらく悩んだ。まぁ何とかしてくれるだろう。と思い適当に多めを選択した。
案の定、余った分は即座に返金された。これで今後も安心して給油出来る。通り沿いに適度にJA-SSがあるみたいだから、ガソリンに余裕があっても入れていこう。バイクのお腹を満たしたところで、すぐ近くのスーパーに行った。コインランドリーも近くにあるのを見つけたので、洗濯も問題無い。もう着替えが無いので、後で来よう。ラピタひらた店で買い出しをして、17:10頃キャンプ場に戻ってきた。

炊飯をして、肉を買ってきたので早速焼く。

もう周囲は真っ暗だが、美味しくいただいた。
食事をしている時のプチエピソードがあるので、記録に残しておく。食事をしていると、野良の子猫が近付いてきた。人間慣れしているのか、ある一定の距離を保ちこちらの様子を伺っている感じだった。
私は野良動物にエサをやることは言語道断だと思っている。更に、猫は嫌いではないが好きでもない。隠岐島後の記録にも書いたが、私は断然犬派で柴犬が大好きだ。柴の子犬だったら、野良にエサをやるのはダメだと思っても、やってしまうかもしれない。
野良動物が居ると、ゴミや使用済みの食器の処理に困るので鬱陶しい。追い払おうと何度か追い回ししたり、大きな音を立てたりしたが、一度逃げてもすぐ戻ってくる。可愛らしくはあるが、面倒だな。と思っていた。
とりあえず肉汁のついたフライパンを置いておくと、何をされるか分からないのでさっさと片付ける。炊事場で洗い物をしていると、子猫はさらにテントに近づいて座っていた。戻るとまた一定の距離を取る。可愛らしいが可愛くない。
まぁ食料等を荒らされなければ害は無いので、逃げないから放っておく。この辺で近くの温泉を一応調べておいた。すると、驚愕の事実が分かった。何と、ごく最近に健康被害は出てないらしいが、検査でレジオネラ菌が検出されたらしく、営業を休止していた。
これはショックだった。この温泉ならバイクで5分で着くのだが。ツーリングマップルを見ると、別の温泉が恐らく20分弱くらいだろうか。そのくらい走った所にもあった。ここは何て素晴らしいキャンプ場だ。でも、早めにそれを知っていたら、設営後のんびりしていないでさっさと温泉に行ったのだが。リサーチ不足だったので仕方ない。
温泉まで遠くなってしまったので、一応ここで雨雲レーダーを見ると、何と弱いながらも雨雲が近付く予報になっていた。これは困った。しばらく様子を見ていたが、当初の雨雲が近付く時間になっても雨は降らなかった。
とりあえず、着替えが無いのでコインランドリーには行って来よう。温泉に行くかどうかは、終わってからまた考えよう。
野良猫に付きまとわれているので、食料等はテント内に収めてきっちり閉めて19:00過ぎにキャンプ場を出発した。
コインランドリーはすぐ近くなので早速洗濯開始。テーブルがあったし、周囲に人も居なかったので、PCを持ち込んで出費管理をした。
1時間程度で洗濯も終わった。結局雨は全く降らなかった。雨雲レーダーも問題無い。最悪この時期なので、風呂無しでも構わないかと思っていたが、やはり疲れを癒すためにも、温泉は行きたい。やはり行って来よう。当然真っ暗だから、おとなしくGoogle先生に連れて行ってもらった。

コインランドリーから10分程度走った所にある、しっとりつるつる北山温泉に到着した。予定外だったがここで国盗り「出雲科学館」をGetした。
その名の通り、単純温泉だそうだがつるつるになる良い温泉だった。露天風呂もあるし、サウナもあったのできっちり整える。到着が遅くなったので、ストレッチはガッツリとは出来なかった。
しっかり温まり、北山温泉を21:20頃出発。20分でキャンプ場まで戻ってきた。ランタンを点灯して周囲を見渡すと、子猫が居なくなっていた。ようやくどっか行ってくれたかな?と思い一安心して、フライシートを開ける。
すると、何と前室に置いていたシートバッグの上に子猫が寝ていた。全くの想定外のことだったので、思わず叫んでしまった。完ソロでよかった。誰か居たら、激しく恥ずかしかったことだろう。
直接は叩けないので、シートバッグを叩いて退散願った。この子猫はキャンプ場で細々とキャンプ客にエサを貰いながら生き延びているのだろうか。人間をあまり怖がっていないように見える。これから冬になるとキャンプ客なんか来なくなるだろうから、それでは生きていけないだろう。やはり野良動物にはエサ等やってはならない。
風呂上りに夜風に吹かれながらまどろむ時間が好きなのだが、猫につきまとわれて落ち着かない。

じっとしている時間があったので、ブレているが写真を撮った。何度も叫びながら追い回しても、すぐに戻ってくる。人間の怖さを思い知らせてやらないとならないが、虐待は出来ないので限界がある。少しはすり寄ってでもくれば構っても良いが、近付くとすぐ逃げるので可愛くない。
危害は無いのでもう諦めた。眠くなってきたし、寝ることにしよう。
明日はテントを張りっぱなしにして、松江などに訪れて島根東部内陸を巡る。それでキャンプ場に戻ってくるつもりだ。
国盗り・ハイドラ巡りがガッツリ残っているのであまり観光の時間は取れないが、是非とも松江城には訪れたい。現存12天守の1つだし、全国の城の中でもトップレベルに大好きな城だからだ。後は、行けたら月山富田城とかも訪れたい。テントは既に張っているので、帰りが遅くなっても構わないから何とか観光も入れていきたい。
今日はただの移動日のつもりだったが、トラブルがあったので少し対応に疲れた。まさに自分で撒いたタネなので、何とか現地調達したので大丈夫だろう。明日も晴れるといいな。
そんなことを思いながら、22:30頃眠りについた。
宿泊地:島根県出雲市 平田森林公園キャンプ場 無料
風呂:出雲北山温泉 600円
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