■10日目 8/17(月) 天気:朝曇り昼晴れ後曇り
走行距離:276.3km
南富良野町から中・上富良野町を巡った後、桂沢湖を通り夕張へ抜けて、苫小牧港へ向かった。

雨は完全に止んでいて降りそうな感じでは無かったが、前日の影響でかなやま湖はもやが掛かっていた。だが、これは僕も好きな感じのもやであり非常に幻想的な光景だったので写真を撮る。

朝陽等には恵まれなかったが、朝焼けは見られたのでそれはそれで美しかった。周辺を軽く探索してみたが、やっぱりかなやま湖畔はとても雰囲気が良い。
北海道最終日。出来れば布関係の物は全て乾かし、フェリーを持ち込む荷物を別にして、もう使わないキャンプ用品を全てシートバッグへ押し込む等の作業が必要になる。これまた前日の影響で、キャンプ場の芝はビショ濡れであり乾かすのにはコンディションが非常に悪い。

ただ、急ぐ必要は無かったので、朝食をゆっくり食べて片付けし、ゆっくり撤収準備をしていたら9時近くになっていた。

他のライダーは撤収完了、もしくは連泊の人もいたが、皆出発していた。遅ればせながら、自分も出発して苫小牧方面とは逆に富良野方面へ走って行った。最後にかなやま湖畔キャンプ場の管理棟をバックに写真に撮る。
しかし、この日は一面の雲が掛かっていてあまりキレイな景色を拝めるような状態ではない。何とな~く中富良野へ到着したが、美瑛まで行こうとする気力は沸かなかった。そこで、ラベンダーの時期はとっくに終わっているが、ファーム富田にでも行こうかと考えた。花畑なら、曇りでも撮影を楽しめるかと思ったからである。
でも、ソロで花のキレイな所へ行くと、かなり場違いと感じるためやっぱり止めたw そこで滝川~札幌間の道の駅スタンプでも集めようかと思った。それなら、曇りでも構わないし、と思ったからである。
そこで、滝川へ抜けるべく国道38号へ向かう。富良野市街を通らないように、中富良野の裏を抜けていっていると、千望峠10kmという標識が見えた。「あ、ここ聞いたことはあるけど、行ったことないな」って思い、滝川へ向かうはずが千望峠へ向かうことになった。 我ながら、さすがソロの旅。こういう所で思いつきで行動出来るのが最大のメリットだと思う。
千望峠へ向かっている途中で奇跡が起こった。そう晴れてきたのであるw 雲は多いものの、青空も見え始めてテンションが上がる!

とりあえず千望峠に到着して、展望台に向かう。十勝岳連峰は雲に隠れているが、他の視界が良くなり最高の気分。

千望峠からの展望はそこまで素晴らしい物でもなかったが、晴れてくれただけで充分だ。晴れたなら、とこれまた近くのパノラマロード江花に向かう。

一番キレイなところの前に、牧草ロールが良い感じで転がっているところがあり、今回の旅では牧草ロールをあまり撮ってなかったので、ここでしばし写真を撮る。

超広角レンズでパースを強調。

美しい丘を背景にバイクも一緒に。

そして、真っ直ぐ伸びた道路が十勝岳に向かっている一番の展望ポイントに到着。山頂部には相変わらず雲が掛かっていたが、ここまでの視界があれば充分だ。

パノラマロード江花は、上富良野八景にも選ばれており、ただの農道なので駐車場等は無いが、交通量も皆無に近く、他の観光客もあまり居ないので、ゆっくり写真を撮るには良いところだと思う。
ここでしばらく撮影していると、「日本一周中」と掲げたチャリダーが居たので少し話す。なんとこのチャリダーは一眼レフを持っていた。「自転車でそんなデカいのを持ち歩いていると大変でしょ」と言うと、「大変ですけど、やっぱりキレイな写真が撮りたい」と言って笑っていた。まぁその気持ちは非常に分かるが、自転車で一眼レフは大変だ。
しかし自転車で日本一周中だと、充電やデータとかはどうしているのかな。日にちは掛かるから、どうしてもデータは一杯になるだろうから、メディアを大量に持ち歩いているのかな。充電はたまに宿に泊まれば良いだけだけどね。
富良野近辺で撮影を楽しんでいると、そろそろ苫小牧に向かわなくてはならない時間になってきた。富良野のセイコマで昼食を取り、桂沢湖を通り夕張へ向かう。いつも、富良野から苫小牧だと占冠⇒日高と抜けて太平洋側の鵡川門別へ抜けるのが定番だが、今回は苫小牧西港だし、通る道を変えようと言ったところだ。このルートは他のライダーにお奨めされた、ってのもあるけどw
桂沢湖までは交通量もそこそこあったが、そこからの国道452号は交通量皆無の快適ワインディングカケヨロだった。走りを楽しんでいると、この道至る所にキタキツネが居た。今までも野生のキタキツネは何度も見たが、写真は撮ったことが無かったので、是非とも撮ろうと思い、路肩に止まる。
しかし、この道のキタキツネ共は、人間を恐れていないのか、止まった瞬間エサでもくれるのかと思うのか寄ってくる。さすがにクルマと違ってバイクは人がむき出しなので、近寄ってこられるとちょっと怖い。噛まれでもしたら何かしらの病気になってしまいそうだしw

何枚か写真を撮ったが、さすがに動物の写真は難しく、あまり良い写真は撮れなかったがまぁ良いだろう。1回足首辺りを噛もうとしたのが見えたので、すかさず避けて逆に踏みつけようとしたらビックリしてた(もちろん踏んづけてはいないのであしからずw) もちろん自分は、野生動物にエサをやるなど言語道断だと思っているので、エサ等やらない。
見た目だけはかわいらしいヤツなのだが、やつらにはエキノコックスがあるから触ることは出来ないし、そもそも野生動物を触るのは良いことではないだろう。でも、ここまで人間に慣れていると、その内クルマに轢き殺されてしまうかもしれないのが心配だ。

後は、夕張の元炭鉱町鹿島の夕張シューパロ湖に立ち寄った。

水位が下がっているためか、ダム湖に沈んだ道路が出ていた。ダムが出来るまでは、皆この道を通っていたんだろうな。

橋脚もちょっとだけ出ていたので、もう少し水位が下がればもっと見えるのかもしれない。

何となく立ち寄ってみた所だったが、結構ここも気に入った。この橋は幅が狭かったが、バイクなら気軽に止められるのが嬉しい。

ついに、初日に通った国道274号に戻ってきた。追分の市街にある、国道から外れたホクレンにわざわざ向かい、ようやく4色目の黄色のライダーフラッグをGetしてコンプリート!あと数時間しか挿すことは出来ないが、小さな満足w

時間に余裕を持った行動を心掛けてるので、苫小牧近郊についた時に30分~1時間程時間が余ることになった。雪だるまのポストがある、とツーリングマップルに載っていた早来雪だるま郵便局に寄ってみたあと、道の駅「ウトナイ湖」でウトナイ湖を軽く見て時間を潰す。
セイコマで買い出しをして、いよいよフェリーターミナルへ向かう。今まで新日本海フェリーの苫小牧東港は何度も使ったことはあるが、西港は初めてだったが標識も多くて難なく到着。こちらはメイン通りからも近いので、買い出し補給等は便利だと思う。

受付をして初めての商船三井フェリーに乗る。案の定、一番最初に船長から例の事故についての話があったが、この船はそうならないことを祈った。

フェリーに乗り込み、初めてなので勝手が分からなかったが、いつも通り速攻で風呂に入り汗を流す。

18:30出港なので、夕陽を見ながらの出港を楽しみにしてたが、天気が宜しくなかったので焼けた空は見られなかったのが残念。

でも、遠く離れていく北海道を眺めながら、今回の旅の余韻に浸る。
ようやく叶った、晴れた空で明るい中でのフェリーとの記念撮影。晴れた日勝峠を見れた1日目
どんよりした太平洋岸を走り、和商市場で大雨、夜は豪雨・雷で地獄を味わい携帯が壊れた2日目
地獄から打って変わった晴れの中、快晴の知床峠を走れ、携帯問題が解決した3日目
晴れの北太平洋シーサイドラインを走り、霧多布岬で再会を果たして、直線道路に感動した4日目
旅先で携帯が変わり、快晴の斜里を満喫して、キムアネップで蚊と戦いながら夕陽を見た5日目
快晴のサロマ湖展望台をダートを超えて訪れ、クッチャロ湖畔の夕陽や星空を楽しめた6日目
天候の良くない道北をきっぱりと諦め、ハチに刺されながら女満別湖畔の風景に感動した7日目
快晴の女満別・美幌峠・900草原・十勝牧場を巡り、かなやま湖畔で最後のキャンプをした8日目
行動がコロコロ変わり、富良野の風景を満喫して、北海道を離れるため苫小牧に向かった9日目
2013年は、青空がホントに見られなかったが、初めての夏北海道だったので新鮮だった。
2014年は、初日~2日目の台風後は殆どピーカン照りで空気の霞も無く、最高のツーリングだった。
今年の天候に限って言えば、2013年よりは良く、2014年よりは悪かったかな。中でも天気予報が全く当たらなかったのが難儀した。2013年も全く当たらなかったのだが、共通点は常に「大気の状態が不安定」、と言っていたことかな。それでも、道東は中々の天気に恵まれたと思う。
あと、今年はあまり他のライダーとの交流が無かったな。もちろん軽い話はいくらでもしたが、一緒に食事をしたり風呂に入ったり、と言ったものは皆無だった。やっぱり自分から声を掛けなければならないですね。
出港を見届けた後は、1週間以上キャンプ生活を続けていたので、21時過ぎには眠たくなり就寝。
宿泊地:フェリー内
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