いつも、バイクで出掛けたレポばかりなので、たまには趣向を変えて夏に沖縄八重山諸島に行ってきた旅の記録を綴ってみたいと思います。
■1日目 6/30(土)
今年の夏も沖縄に行くことにした。2014年に高校の修学旅行以来の沖縄来訪で、改めて沖縄の良さを実感した。2015年はお休みをして、これで2016年から3年連続で沖縄に行くことになる。
2014年 本島をレンタカーで1周
2016年 宮古島をレンタカーで1周
2017年 石垣島をレンタカーで1周
今年はどこに行こうかと考えていたが、一般人が訪れることが出来る日本最南端「波照間島」に行きたいと思っていたので、そのついでに八重山諸島を巡ろうかと考えた。
ちなみに、私はANAカードをメインにしている。所謂陸マイラーでマイルを貯めて、沖縄にはマイルを使った特典航空券でオトクに行けている。なので、出費は空港までの交通費。現地の食費・宿泊費等だけで済む。
また時期は、一番の沖縄のオススメは夏だが、夏休みに入ると宿等も値段を上げてくるので費用が掛かってしまうらしい。沖縄は6月下旬には例年梅雨明けをするので、そこから7月中旬くらいまでが台風の発生も少なくBESTシーズンだと言われている。なので、何となくその言われた通りに、その時期を狙って行くようにしている。
今回は石垣島にまず行かなければならない。奇跡的に、6/30(土)羽田からの石垣島直行朝一便が取れた。帰りは7/2(月)那覇空港経由で静岡空港に帰るような便を取れた。朝一で羽田空港の便に乗るには前泊するのが基本だが、費用節約のため静岡から夜行バスを使って行くことにした。
宿は波照間島に泊まりたい、と思っていたがネットではあまり情報を得ることが出来ない上、定期便のダイヤがあまり良く無く時間を有効利用出来ない感じだったから、2泊共石垣港桟橋ターミナルから徒歩10分程度の東横INN石垣島を予約しておく。
後は、石垣島から波照間島への定期便を一応予約しておき、事前準備はほぼ完了。後は2日目をどうするかを色々考えたが、西表島の国盗りをしに行こうと考え、良いツアーがあったからそれを予約しておいた。詳細は後述したいと思う。
いよいよ出発の前日6/29(金)になった。計画としては静岡空港に戻ってくる。静岡空港は駐車場が無料なので、クルマを置きっぱなしにして静岡駅へバスで行くのが一番効率が良い。静岡駅の夜行バス発が0:00くらいなので、マンガ喫茶等で時間を潰そうと考えていた。
ところが、6月で契約が切れてしまった派遣社員さんの送別会がこの日に入ってしまった。なので、急遽予定を変更。クルマで静岡空港に行って、静岡駅ではなく島田駅に行くバスに乗って送別会に参加し、静岡駅に移動することにした。
当日は送別会を楽しくやり、若干ほろ酔い気分のまま寝る準備だけして静岡駅へ電車に乗って移動。若干バスの到着が遅れたが、静岡駅から横浜駅YCATまでの夜行に乗る。
実はこの時、日本の南海には台風が発生していた。7/1(日)の夜から7/2(月)の朝に掛けて沖縄本島を直撃する予報が出ていた。
よって、今回の旅を中止にするか否かの検討を行った。色々見ていくと、同じ県とは言え沖縄本島と石垣島は300km以上離れているため、本島直撃でも石垣島地方には影響が無いと判断。帰りに那覇空港には寄るが、予報通りなら台風が過ぎ去った後なので、何とかなるだろうと考えて決行することにした。
翌朝5:00前に無事にYCATに到着。2~3時間程度は寝れただろうか。後は飛行機で少し寝れればありがたい。5:00発の羽田空港行バスに乗って、5:30頃羽田空港に到着。飛行機はANA089便6:20発なのでもうしばらく時間がある。何か朝食を取ろうかと思ったが、羽田だから保安検査内にも何かあるだろうと思い、さっさと保安検査場を抜けてしまったが、どこも6:00~OPENだった。
仕方なく一服したりして時間を潰したが、今度は長蛇の列が出来てしまい、購入を諦める。時間になったので飛行機に乗る。

沖縄行きの飛行機はすぐ海側へ行ってしまうので、窓からの景色がつまらないことが多かったが、この日はよく富士山が見えて素晴らしかった。

富士山の山頂にはまだ少し雪があるみたいだ。
途中、宮古島や多良間島がよく見えた。ANAのWifiサービスで動画を見たり、一眠りしたりしていると3時間程で石垣島に到着。今回乗った便はB787なので、座席が快適だった。
新石垣空港に到着し手荷物を受け取って、少し遅めだが軽めに朝食を食べる。10:00に石垣港行きのバスに乗った。石垣島のバスは電子マネーに対応していないので、小銭を用意するのが少し面倒。まぁ電車が無いので仕方がないだろう。

10:40頃石垣港に到着。波照間島行きの高速船出発は11:50。予約している東横INNは、チェックイン前の荷物預かりが出来る。1時間程時間があるので、コインロッカー代節約のためにも先にチェックインするべく向かった。

流石、沖縄の空はもう夏本番だ。と言っても、2018年は梅雨が短く東海地方も梅雨明けをしていたので、多少は夏の空が静岡でも見れていた。例年だとまだ静岡は梅雨真っ只中なので、夏を先取りとワクワクするのだが、今年は若干その気持ちが薄い。
若干道に迷ったが、東横INNに到着。荷物を預けて、また石垣港に戻る。

安栄観光で波照間島行きの往復チケットを購入する。

石垣島は具志堅用高氏の故郷らしくて立派な銅像が桟橋に立っていた。皆さんよく記念撮影をしているよう。

これが今から乗る高速船だ。予想よりも小さい船だったので若干不安になる。これで外海を航海出来るのだろうか。
時間になったので船は出発した。ネットの情報からだと、黒島を抜けると外海に出るので揺れが酷くなるらしい。多少の覚悟はしていたが、思っていたほどでは無かった。

ついに、日本最南端の島波照間島に到着した。

旅客ターミナル。早速良い時間になったので、昼食にしようと旅客ターミナルの食堂に行ってみたが、お客さんが多くてバタバタしていそうな感じだった。聞いてみると、結構時間が掛かるとのことだったので、ここでの食事は諦める。
足を確保すべく、原付を借りることにした。港の近くにレンタルショップが2店あって、原付も在庫があった。3時間程借りることにして、手続きをする。これで楽チンに移動出来る。

まずは、港からすぐ近くのニシ浜に行った。

本土ではまず見ることが出来ない真っ青な海に感動。

青い空と海、白い雲と砂浜が素晴らしい景色だ。

物凄い透明度の高い海で、泳いでいる人もたくさん居た。

ここでGoogle先生に聞いてみたら良さそうな食堂があったので行ってみた。昼食時から少しズレていたので、待つことも無く入れた。

軟骨ソーキのラフテー定食というのにしてみたが、五穀米とソーキがとても美味しかった。
お腹も膨れた所で出発する。島内を1周する道路を走るが、まずは時計周りに向かう。こんな離島だしまずお巡りさんは居ないと思うが、急いでいる訳でも無いし、ゆっくり島を見たかったので法定速度の30km/hで走る。

しばらく走ると波照間空港に到着。ハイドラCPを取得することが出来た。
定期便が無い割には、立派でキレイな建物だ。確か改装してから数年程度らしく、沖縄の瓦を使っており良い感じ。

滑走路の写真を撮ろうと適当に行ってみると、いきなりヤギが現れた。写真の片隅に小さく写っているのが分かるだろうか。繋がれていないので、野生だろうか?ヤギはおとなしいと思われるので大丈夫だと思うが、一応怖いので慌てて少し距離を取る。
波照間空港から今回のメインイベント、日本最南端の地へ向かった。

遂に日本最南端に到着した。これで、残すは最西端の与那国島を残すのみだ。あくまで一般人が訪れることが出来る端っこは、
最北端:北海道宗谷岬 (北海道択捉島)
最東端:北海道納沙布岬 (東京都南鳥島)
最南端:沖縄県波照間島 (東京都沖ノ鳥島)
最西端:沖縄県与那国島
となるが、択捉島はロシアが実効支配をしており、南鳥島は一般人立ち入り禁止。沖ノ鳥島に至っては満潮時はただの岩礁なので、到達不可。と言ったところか。なので、日本では与那国島だけが本当の端に一般人が立ち寄れる。

波照間島は北側は浜が広がっているが、南側は断崖になっている。この断崖風景も良い。

こちらも透明度が高い海だ。深さがあるようなので、絶妙な青い海を見せてくれた。

波照間島は光害が無いので星が凄くキレイらしい。金田一少年の事件簿でも舞台として描かれており、日本で南十字星が見れる数少ない場所のようだ。なので天文台も付いており、宿によっては夜にツアーをしてくれるところもあるようだ。
もう少し時間に余裕があれば、波照間島に泊まってみたかったが、またの機会があればその時を楽しみにしよう。
日本最南端の地に到達したことをしばし喜んで、また島を巡る。ガイドブックを見て、時間の許す限り回ってみた。

波照間灯台。普通灯台は海沿いにあることが多いが、何故ココは島の内陸にある。今は点灯しないらしい。

灯台の近くの木にヤギが繋がれていた。繋がれているのなら飼われているのだろう。これなら安心して近寄れるので、寄ってみる。

島の南西部にある高台から眺める景色。道中がダートだったので少し大変だった。

北海道みたいな牧草ロールが点在している所もあった。沖縄にもあるんだ、と驚く。
波照間島を周った感想としては、自転車も借りれるがアップダウンがそこそこあるので少し大変だ。乗ったことあるのであれば、素直に原付にした方が良いかと思う。
慣れてなくても極端に交通量が皆無に近い。信号も全くと言っていいほど無いし、対向車も殆どすれ違わなかったので何とかなると思われる。
たっぷり3時間、波照間島の原付ツーリングを楽しみ、レンタルショップに返しに行く。沖縄特有のスコールを一番心配していたが、何とか降らずに済んだ。
波照間港発石垣島行きが17:05発なので、16:30くらいに戻ってきたがいつまで待っても帰りの船が到着しなかった。どうやら、最終便は高速船では無くて少し大きな船を使っているらしく、時間通りに来ないのが常套化しているらしい。大きな船にすると、遅くなるが多少の波でも欠航率が下がるらしいので、ある程度はやむを得ないか。欠航率が冬場だと50%近くになるらしいので、この大型船が非常に助かっているらしい。
結局17:30くらいになってようやく船が到着。人と荷物を降ろしてようやく波照間島を出発する。結局19:00過ぎに石垣港に到着した。夕食の時間になったので、930交差点にある沖縄料理の店に行ってみた。

ゴーヤチャンプルー定食にしてみたが、中々美味しかった。足があればどこか暗い所にでも星を見に行きたいところだが、今回はレンタカーを借りてないので実現出来そうにない。
食事を済ませて、ホテルで連泊だから先にお土産を買いに石垣市街をプラプラ。そこそこ購入して、ホテルに戻ってゆっくりしながら適当に寝た。