■2日目 6/30(日)

那覇空港から朝一の飛行機で与那国島に飛んで観光。

そこから石垣島→宮古島→多良間島→宮古島→那覇と戻ってきた。
朝5:00頃起床。ゲストハウスなので気が引けるがアラームをセットしておき、すぐ消す。口コミにもあったが、荷物を片付ける音が深夜にやかましくて何度か目が覚めてしまった。まぁ格安宿なのでその辺は割り切ることにする。
朝シャンを浴び髭剃り・洗顔を済ませ、休憩所で前日コンビニで購入した朝食を食べてホテルを出発する。すぐ横がゆいレール旭橋駅なので余裕だと思ったが、意外と時間が掛かってしまい、6:16のモノレールに乗れなかった。まぁ時間に余裕は持っているので、次の6:31のでも大丈夫だろう。
しばらく待ち、ゆいレールに乗って那覇空港に到着。預入荷物も無いのでそのまま保安検査場に直行する。今回予約した飛行機は、RAC721便那覇空港7:15発与那国空港行きだ。基本的にANAしか乗らないので、今回初めて那覇空港のJAL保安検査場に入った。
今回の旅で唯一の懸念だったのが、手荷物だ。今回コンパクトパッキングでモンベルのバックパック1つで来たが、大きな飛行機なら問題無いが、このバッグは総席数100以下の飛行機では、幅・奥行は良いが高さだけ規定をオーバーしている。
この日はRACの飛行機を大量に乗り継ぐので、小さい飛行機が続くからそこが懸念だった。幅奥行は規定内なので何とか収納棚に入ると思うが、どこまで厳密にするのか分からなかったので、とりあえず出たとこ勝負で行ってみる。最悪預けることになるかもしれない。
保安検査場を抜けて、今回乗る飛行機はボンバルディア DHC8-Q400なのでプロペラ機だ。ボーディングブリッジは使えないので、バスで移動し飛行機内に入る。バックパックはここまで特に何も言われなかったので、普通に収納棚に収めることが出来た。手荷物も左右2席かつ短距離移動なので、思いのほか大きな手荷物を持って入る客も居なかったので、特に迷惑にもなっていなさそうだ。
前の週に大分へ出張へ行った時に、実はセントレアから鹿児島空港に渡った。その際に初めてプロペラ機に乗ったが、その時の印象は悪くなく、座席が左右2席で前後も中々広かったので、むしろ良いとさえ思った程だ。今回のRAC機は更に搭乗人員を減らしたモデルなので、前後が更に広くて余裕で足が伸ばせてとても快適だ。
飛行機は予定通り那覇空港を出発していった。ドリンクサービスも沖縄らしくシークワーサージュースが配られて美味しくいただく。

与那国島が見えてきた。遂に日本最西端の島にやってきた。気持ちが沸き上がってくるのが感じられる。天気もとても良くて何よりだ。無事に与那国空港に着陸した。

小さい空港なので、飛行機から歩いて到着口に向かう。これも初めての経験で新鮮だ。そのお蔭でこんな写真も簡単に撮れる。
到着口から出ると、与那国ホンダの看板を持ったおじさんが立っていた。この日は、ここからバイクを借りて与那国島を巡る。もう1人居たみたいで、その人を待って店舗に出発する。
店舗に行く途中でおじさんから「自動二輪は持っていますか?」と聞かれたので「ありますよ」と答えた。小さい島なので原付で申し込んでいたが、どうやらWブッキングしたらしく、それなら原付料金で100ccに乗ってください、と言われた。料金据え置きで排気量が上がるのなら良いことなので、断る理由は無い。もちろん私は大型二輪まで持っているので、どんな二輪でも乗れるのだがもし持っていなかったら、どうしていたのだろうか。
まぁ結果的には良い話なので問題無い。店舗に着いて必要事項を記載してお金を払う。結局免許証の番号は控えたが、自動二輪の免許を持っているか、の確認はしてくれなかった。田舎ならではだな、ってちょっと笑ってしまう。
もちろん、私はちゃんと乗れるので100ccのスクーターで出発する。まずは与那国島の東端東崎(あがりざき)に向かう。与那国島は断崖の島なのであまり浜は無いが、その分高い所から見るのでとても気持ちが良い。

東崎から浜の方に降りる道があったので行ってみた。かなりの急勾配の坂を下り海に近いところで、今回借りたバイクと海を撮影。

崖の上に灯台が立っている。そこにも後から行ってみよう。

展望台まで上がってきた。ここからは歩いて向かう。

灯台と先ほど居た駐車場が上から見下ろせた

与那国島の風景も素晴らしい。崖が多いので砂浜は少ない。

トイレだろうか?老朽化した建物が良いアクセントになる気がして撮った1枚。

与那国馬の案内があった。与那国島固有の個体で、昔は農耕等で活躍したらいいがその役目も終わり、今は一部牧場で放牧されているようだ。

ここ東崎でも与那国馬が放牧されており、東向きなので一部空が飛んでいるが、夏空・灯台・海・与那国馬が見られる景色が素晴らしくてシャッターを切る。

海を背景に与那国馬。非常におとなしく人間にも慣れているみたいで、近寄っても全然逃げない。お蔭で撮影がとても楽しい。

大きな東屋もあったが、テープで立ち入りが禁止されているようだ。老朽化が原因だろうか。この下で与那国馬が陰で休めるようになっていた。

東崎灯台を日の丸構図で。

灯台からの1枚。いきなりの東崎の撮影が楽しくて結構長居してしまった。しかし、与那国馬が放牧されているから、至る所に糞が落ちているので、ちょっと景色に見とれて歩いていると、すぐ踏んでしまうのが問題だ。
東崎を楽しんだので出発する。次に与那国島最高峰である宇良部岳に行ってみる。NTTの鉄塔が立っているので目立つ山だ。道があるみたいなのでバイクで行ってみたが、道は舗装はされているがクルマ1台がやっと通れるくらいの幅員で、草が生い茂って半袖半パンだとバシバシ当たってかぶれないか心配するくらいだった。バイクじゃなきゃ行こうとは思えない。

頂上付近からの眺めは中々良かった。でも当然ながら鉄塔近くには立ち寄れないし、他に行けそうな所も無い(実は階段があったらしいが、そこも草ボーボーらしい) 最高峰なので360°の視界がありそうだが、苦労して登った割には東側しか展望出来なかったので、残念だった。
宇良部岳で落胆してから、いよいよ日本最西端に向かう。

今までの所はあまり観光地化されておらず、自販機とかも無かった。沖縄はもう夏なので、その中をバイクで走っていたら喉が渇いてきたので、比川の共同売店に寄ってみた。

沖縄なのでさんぴん茶と、ちんすこうアイスがあったので買ってみた。共同売店の中に、コンビニで言うイートインみたいな休憩所があったので、クーラーの効いた中で美味しくいただいた。共同売店で涼しんだ後出発。

自衛隊与那国駐屯所の近くで、与那国馬が道路を埋め尽くすくらい居たので停まって撮影。バイクだから通れたけど、クルマだったら通れないくらいたくさん居た。

こんな感じの気持ち良い道が与那国島では多かった。動物が公道を埋め尽くす光景など、離島以外ではありえないことだと思うので、とても貴重な光景が見れて楽しい。

いよいよ日本最西端の地、与那国島西崎に到着。

灯台を眺めながらテクテク登っていく。

遂に日本最西端の碑の写真を撮ることが出来た。

他の角度でも撮影。これで民間人が行ける、日本最東西南北端を全て訪れることが出来た。2018年の沖縄旅行記でも記載したが、
最北端:北海道稚内市宗谷岬 (北海道択捉島)
最東端:北海道根室市納沙布岬 (東京都南鳥島)
最南端:沖縄県竹富町波照間島 (東京都沖ノ鳥島)
最西端:沖縄県与那国町与那国島
であり、カッコの中は民間人が行けない所だ。最西端は本当の最西端なのでとても感慨深く、また日本の全端っこを訪れることが出来て、端っこマニアとしてはとても嬉しい思いで一杯になった。

この碑の裏に、主要都市までの距離が書いてあった。台湾は当然近いのは分かるが、与那国島からは東京よりもマニラの方が近い、というのはちょっと衝撃だった。逆にそんな所に今居るんだ、と思うのも中々嬉しい気持ちにもなる。

年に数回台湾の山々が見えるらしいが、流石にそんな幸運な日は引けなかった。でもこの海の向こう110km程度に台湾があると思うと、国境を多少は感じられた。

日本最西端を充分楽しみ、すぐ近くのナーマ浜に寄ってみる。東屋でゆっくり海を見ながら一服して、写真を撮る。与那国島は断崖が多く、キレイなビーチが少ないみたい。

海の中で与那国馬に乗っている人達が居た。事前に予約とかが必要なのだろうが、家族連れが楽しんでいた。
そろそろ良い時間になったので昼食を考える。まだちょっと早かったのでまだ空いている店が少ない。そもそも与那国島があまり観光地化されていないので、店も少なさそうだ。
どうせなら島を一周したいので、与那国空港まで戻ってそこから比川の集落に行けば一周出来るし、先ほど共同売店に行った時に食堂を見つけていたので、そっちに行ってみよう。
与那国空港の横を通り過ぎて比川の集落に着くと、目星を付けていた食堂に行ってみた。ちゃんとオープンしていたが、そばとトンカツと魚フライ定食しか無いとのことだった。記憶に残っていないが、魚は聞いたことも無い名前だったので沖縄独特の魚かもしれない。トンカツはどこでも食べられ、そばは前日食べたので、魚フライ定食にする。

魚は良く分からなかったが、白身魚フライみたいだった。出てきた定食はとても美味しかった。
お腹も膨れたところで、時間を確認する。次はRAC744便与那国空港13:35発石垣空港行きに乗る予定だ。時間的にはもう1回、今度は逆回りで周れば丁度良さそうだ。

東崎方面に向かって楽しく走り、展望が良さそうなところがあったので寄ってみた。与那国島を共に過ごしたレンタルバイクを撮影。
スクーターなので多少風防もあるかと思ったが、やっぱり半ヘルだと50km/h以上出すと顔が結構辛かったが、アップダウンが多かったので100ccあって良かった。
与那国ホンダの前のGSで満タンにしたが、流石スクーター。1L入らなかった。給油をしてバイクを返して、朝送迎してくれたおじさんが居たからまた空港まで送ってもらった。送迎車内で、与那国馬が道路を塞いでいたり、バイクで走れて嬉しかった話を楽しくした。

与那国空港に到着した。来たときはすぐ与那国ホンダのおじさんに案内されたので、ゆっくり写真を撮る時間が無かったから、空港周辺を周ってみた。
良い時間になったので保安検査場に入る。那覇空港の時は色んな飛行機に乗る可能性があるので、手荷物が緩かったかもしれないが、与那国空港からは小さい飛行機しか選択肢が無いので、少し不安だった。
しかし、ここでも特に言われなかった。高さだけだったら、そんなにうるさくないのかもしれない。
来た時と同じように歩いて飛行機に向かい、定時通りに飛行機は離陸した。

空から西崎を見下ろすことが出来た。さっきまであそこに居たと思うと感慨深い。

石垣島が見えてきた。サンゴ礁がとてもキレイだったので写真をスマホで撮る。そして石垣空港に無事に着陸した。
石垣空港は大きい空港なのでボーディングブリッジもあるが、小型機なので歩いて到着口へ向かう。次は、石垣空港RAC834便14:40発宮古空港行きに乗るので、乗継手続きをして石垣空港での待合場所でしばらく待つ。
しばらく待つと搭乗案内が始まった。すると乗ってきた飛行機を案内された。定刻通り石垣空港を離陸する。

今度は下地島空港が良く見えた。そして宮古空港に無事に着陸した。
またもや歩いて到着口に向かう。次は、宮古空港RAC897便15:40発多良間空港行きに乗る。またもや乗継手続きをしたが、どうやら多良間空港へ向かう便の乗継時間が短いため、自動チェックインが出来なかったみたいだ。順調で遅れは無かったので、充分乗継時間はありそうだ。手続きをしたら普通に処理してもらえた。宮古空港の待合場所でしばらく待つ。
しばらく待つと搭乗案内が始まった。するとまたもや乗ってきた飛行機を案内された。ということは、与那国空港からずっと同じ飛行機に乗ることになる。すなわち、もし与那国空港発が遅れたとしても、それからがずっとその分遅れ続けるだけなので、乗継時間もクソも無いということだろう。まぁその辺は気にしないことにして、定刻通り宮古空港を離陸する。

伊良部大橋が良く見えた。ここはレンタカーで走ったこともあるが、とてもキレイな所を上空から見下ろすことが出来て嬉しい。

そして多良間空港に無事に着陸した。この飛行機は25分しか飛ばないので、あまり高度を上げずに飛んでいたから景色をキレイに見ることが出来た。
今度は1回待合場所から出る。残念ながら多良間島からすぐ宮古空港に戻ってしまうので、多良間空港周辺を軽く見て回る。

乗ってきたRACの飛行機。

多良間島の眺め。展望台に金網がたくさんあって良い写真が撮れなかったのが残念。

多良間空港の内部。やはりかなり小さな空港だった。
保安検査場に入るが、今回も特に何も言われなかった。LCCではなく日本の2大航空会社なので、そこまで厳しい取締りは無いのかもしれない。
しばらく待つと搭乗案内が始まった。覚悟はしていたが、当然ながら乗ってきた飛行機に乗ることになる。与那国空港からずっと同じなので、客室乗務員のお姉さんも一緒だった。正直今まではとにかく、今回のフライトは宮古島から多良間島に行って帰るだけなので、「何してんだコイツ」と思われかねない。

目的としてはこれだけのために来たような物だ。前日の記録にも書いたが、このCPのためだけに11,200円を払っている。自分でもバカだとも思うが、今回の巡りで八重山諸島のダム以外CPが全てコンプリートしてしまうので、ここだけが残るのがどうしても気がかりになるため、今回強行したのだ。大東諸島や奄美諸島等、まだまだ行きたい所はたくさん残っているので、今回終わらせた方が良いと判断した。
当然お姉さんから見たら、私も立派な客だと思う。そんなに目立つ格好はしてなかったと思うが、何故か覚えてくれてて声を掛けられたが、こちらはとても恥ずかしかった。でも意外と何だコイツ的な反応では無かったので、(まぁすることは無いだろうが)もしかしたら、乗り鉄じゃないけど乗り空みたいな人もたまには居るのかもしれない。こういうことは、もう殆ど無いとは思うが。
そんなことを思いながら多良間空港を定刻通りに離陸する。

多良間島が良く見えた。丁度羽の下に右上に伸びる地形があるが、ここは旧多良間空港らしい。サンゴ礁も良く見えてキレイな島だが、例えまた八重山諸島に来たとしても、二度と来ることは無いだろうな。
そんなことを思っていたら、あっという間に宮古空港に着陸した。降りる際にお姉さんに、「また乗られますか?」と聞かれたので「これで最後」と言ったらRACボンバルディアのステッカーを貰ったので少し嬉しかった。
さて、次はRAC804便宮古空港19:45発那覇空港行きの飛行機なので、午後一から繰り返してきた飛行機搭乗も一段落。次の飛行機まで2時間くらいある。
色々調べたら、宮古空港から宮古市街まで15分くらいらしいから、市街まで行って海を眺めたり夕食を食べたりしようかと考えた。
宮古空港はそこそこ大きいので、市街方面に向かうバスもあるだろうと思っていたが、どうやら空港発のバスは殆ど無いらしい。タクシーを使うのが一般的らしいが、当然ながらタクシーは高い。往復すると3,000円くらいは掛かってしまうだろうか。
先ほど多良間空港CPを取るために11,200円も使った割には、こういう所をケチってしまうのが何とも自分らしい。結局観光案内所等を見たが、時間に追われるのも嫌なので、そのまま空港に滞在することにした。

宮古空港のA&Wでハンバーガーを食べた。宮古空港はラウンジが無いので、ゆったり過ごせる所が無い。なので、このまま店に滞在しようと思ったが、18:00で閉まってしまうため出て行かなければならなかった。

とりあえず宮古空港の展望フロアに行ってみた。停まっていた飛行機を撮影。

夕暮れが良い感じになっていた。写真を撮りながらスマホを見てたら、何となく良い時間になってきたので保安検査場に入る。
今まで何にも言われてこなかったが、宮古空港の保安検査はやたら厳しかった。PCは出せ、モバイルバッテリーが入っている、等何度も荷物をX線検査機に通された。結構空港によって違いがあるんだな、って思った。
待合場所でしばらく待ち、飛行機に乗り込む。すると、何と与那国から宮古までずっと乗ってた、客室乗務員のお姉さんが一緒だった。
さっきの飛行機は石垣島へ行ったはずだが、それが戻ってきてまた那覇に向かうとは。飛行機は1日相当な距離を飛ぶのだろう。お姉さんも仕事とは言え、相当な移動距離になるんだな、と心からお疲れ様です、と思った。
飛行機は定刻通りに出発し、無事那覇空港に戻ってきた。
今度の宿は、日曜なので東横INNが安く泊まれるから旭橋駅前を予約していたので向かった。事前調査で朝食は7:00~と見た気がするので、これでは翌日の飛行機に間に合わない。
なので、事前にコンビニで朝食を買って持ち込んだが、フロントで貰った案内には6:30~とあった。これなら、間に合ってしまうので、購入した朝食は必要無かった。むすびとパンを買っていたが、小腹が空いていたので夜遅いからな、て思ったけど余ってもしょうがないので、食べてしまった。
ホテルの部屋はやっぱり快適だ。しばらくゆっくりして、翌日も早いのでさっさと寝る。
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