時が経つのは早くもう1年も前の話になるが、ようやく旅の記録がまとまったので、備忘録として記す。
■1日目 7/17(金)
セントレアから那覇空港に飛び、高速バスで美ら海水族館まで行った。
2020年の夏も沖縄に行くことにした。コロナ禍の中今年の夏沖縄をどうするか迷ったが、ちょうど若干落ち着きが見られていたし、会社の業績不良で休業があったことから、4連休が取れた。
2014年に高校の修学旅行依頼の沖縄来訪で、改めて沖縄の良さを実感した。2015年はお休みをして、これで2016年から5年連続で沖縄に行くことになる。
2014年 本島をレンタカーで1周
2016年 宮古島をレンタカーで1周
2017年 石垣島をレンタカーで1周
2018年 日本最南端波照間島等八重山諸島巡り
2019年 日本最西端与那国島等離島巡り
今年はどこに行こうかと考えていたが、答えは1つだった。国盗りの残り沖縄地域は大東諸島だけだったので、そこに行くことにしよう。
まずは計画を立てるが、今回休みが4日あるので大東諸島とついでに奄美諸島に一部訪れておこうと考えた。奄美諸島は残念ながらANA便は殆ど無く、JALグループがほぼ独占している。
これを見越して、2019年冬のボーナスを使ってJALの株を一部購入した。結果として、それからコロナが流行してしまったため、株価が大暴落してしまい大損になってしまっている。しかし、売らなければ赤字は確定しないので、しばらく持っておくことにしよう。同じくANA株も大暴落した。こちらはギリギリ購入時よりも高いのでまだ赤字ではないが、半値近くになったので気分としてはあまり宜しくない。まぁ、時流を読めなかった自分が悪いので何とも言えない。
前置きが長くなったが、それでJALの株主優待券が1枚ある。那覇~大東諸島もJAL(RAC)なのでもう2枚くらい欲しいと考えて、ヤフオクで購入した。こういう時勢なので普段より安く買えたような気がする。
ANAマイルも貯まっていたので、出来るだけおトクに旅が出来るように、特典航空券の空きを探す。一通り見た結果、セントレア⇒那覇空港と、鹿児島空港⇒セントレアのチケットを予約出来た。これで、沖縄に行く航空券は費用が掛からない。
結局計画は以下のように決まった。
7/16(木)0日目:業務終了後、鈍行で名古屋に前入り。
7/17(金)1日目:
セントレア8:40発←ANA307便→那覇空港10:55着
那覇空港13:10発←RAC847,836便→南大東空港15:05着
⇒レンタルバイクを借りる。南大東島宿泊
7/18(土)2日目:
南大東島観光
南大東空港15:30発←RAC868便→那覇空港16:40着
→那覇市内宿泊
7/19(日)3日目:
那覇港7:00発←フェリー→与論島経由沖永良部島14:10着
→沖永良部島周遊
7/20(月)4日目:
沖永良部空港発→鹿児島空港経由→セントレア着
こんな計画を立てた。
実は、この計画が完成したのはこの週だった。寸前まで行くかどうかやはり迷っていた。バイクツーリングなら公共交通機関には殆ど乗らないで済むが、沖縄は流石にそういう訳にはいかない。
個人的には公共交通機関が原因でコロナが蔓延するなら、この数どころではなく広がっているはず、と考えているので大丈夫だろう。と前向きに考えることにする。当然感染予防対策は怠ってはならない。
それでやっぱり行こうと思い、天気予報も悪くなかったので改めて確認したところ、宿はとにかく特典航空券まで普通に空きがあった。流石コロナ禍の中である。一通り予約を済ませる。
セントレアの便が朝早かった。遠鉄バスが早朝からセントレアまでのリムジンバスを出してくれるのだが、このご時勢のため運休になっていた。クルマで行って駐車場に置いておくか、名古屋等に前泊をするかで迷ったが、4日と長いため素直に前泊で行くことにした。Suicaが使えるので交通費は気分的に費用が掛からないから、というのもある。
南大東島の宿は、宿で原付を借りることが出来る月桃ムーンピーチを予約。那覇の宿は那覇港近くの宿を抑えておいた。沖永良部島は候補だけ検索しておいて、日曜だから直前でも大丈夫と考えて、現地に着いてからで良いだろう。
いよいよ当日が近づいてきた。直前に決めたので天気予報は大丈夫そう。仕事を終わらせ定時に上がり、洗濯等を済ませて19:30頃自宅を出発。最寄りの駅から浜松駅・豊橋駅を経由して鈍行で名古屋駅に22:30頃到着した。
名古屋駅近くの東横INN名古屋駅桜通口本館を予約したので歩いて行ったが、意外と飲み屋が繁盛していて結構客が入っていた。私は元々お酒は得意ではないので、今の自粛ムードは殆ど影響は無いのだが、これでは中々感染者が減らないのも納得する。1人飲みで何も喋らずただ飲むだけなら良いと思うが、やっぱり複数人で行くことが多いだろうし、そうなると陽気になり飛沫が飛びやすいことだろう。
そんなことを思いながら、飲み屋を横目にホテルに到着。手指消毒をしてチェックインして風呂に入り、翌朝も早いのでさっさと寝る。
5:30頃起床し、朝風呂に入って朝食を食べる。東横INNは元々バイキングだったが、このご時勢なので弁当が用意されていた。接触を減らすことが出来るのでありがたい。
7:00過ぎに東横INNを出発し、名鉄名古屋駅からセントレアに向かう。ミュースカイだと別料金が掛かるので、普通の特急に乗っていく。
8:00過ぎにセントレアに到着した。コロナ禍になってから初めての空港だったが、平日の早朝だからかを考慮しても、人が全く居ない。多少時間があるので、ゴールドカード会員特典のラウンジで出発待ちを快適に過ごす。
少し経って保安検査に向かうが、通常は多少待つがスイスイ進めた。検温も当然Passして搭乗口に向かう。
待っている間に天気予報を見ていたら、大東島地方の天気予報が悪くなっていた。これは中々辛いが今更どうにもならないので、天候の回復を祈るばかりだ。
飛行機に乗り込んだが、直前に座席指定を再確認して隣に人が居ないことを確認していたので、快適に乗車出来そうだ。
飛行機は定刻通りにセントレアを離陸した。沖縄への便はすぐ海に出るので、景色もつまらないから朝も早かったので少し寝る。
起きた所で間もなく着陸態勢に入るとアナウンスされた。サンゴ礁のエメラルドグリーンの海が見えてきて、沖縄にやってきたことを実感し始めた。
飛行機は定刻通りに、那覇空港に到着した。ここで何か違和感があった。毎年那覇空港は使っているので見慣れているはずなのだが、景色に見覚えが無い。しかも着陸してからターミナルまで結構長いこと走っていた。
少し調べたところ、2020年3月に工事していた第2滑走路が完成していたらしい。何度か着陸待ちで那覇空港上空をグルグルして遅れが発生したこともあるが、これで大分処理能力が上がりそうだ。どうやら、主に第2を着陸。従来の滑走路を離陸用として運用していくらしい。
最近の飛行機旅では、従来のスーツケースではなくモンベルのバックパックで来ることが多いので、預け荷物も無くスムーズに出る。
もう11:00なのでまずは腹ごしらえをする。那覇空港で良く行くのが、1F到着ロビーにある沖縄そばの店だ。ソーキそば+ジューシーセットを美味しくいただいた。
トランジットにまだ時間があるので、今度は那覇空港のラウンジに行く。那覇空港のラウンジは、シークワーサージュースがあるので好きだ。
待っている間に雨雲レーダーを見ていると、大東島地方には中々の雨雲が掛かっているようだ。これは辛いけど明日ならまだマシかなぁ。何て思っていた。運航情報もいつの間にか条件付き運航に変わっており、やれやれだ。
時間が近付いてきたので再度保安検査場に向かったが、ICカードを通そうとしたところエラーが起きた。何事かと思ったが、係員が来てくれたところ、何と大東島行きの飛行機が欠航してしまった。
とりあえずカウンターに行ってくれ、と言われたので向かう。私も飛行機で結構ウロウロしているが、定刻遅れは何度かあるが欠航したことは初めてだったので、動揺は隠しきれなかった。やはり離島空港なので、ILSとかも無いだろうから雨だけでも視界が悪いと簡単に欠航してしまうのだろう。
カウンターに行く前に気分を落ち着かすために、まずは喫煙所で頭を切り替えるように努める。これから宿のキャンセルとか計画の変更とか今日なにするか、等々一杯やることがあるなぁ、何て思いながら一服する。
まず優先事項は大東島に行くことは絶対したい。天気予報を見ていると、明日もあまり良くないが明後日は天気が回復しそうだ。それだったら、もしかしたら禍転じて福と為す、になるかもしれないと前向きに考える。
そんなことを思いながらカウンターに向かう。代替便として、翌日の朝一便にしますか?と言われたが、これには乗ることが出来ない理由がある。
大東諸島には北大東島と南大東島があって、自治体が違うため両方とも国盗り対象となっている。そして、南大東島の方が人口も多くて観光地も多くあるらしい。両方巡ることが出来れば一番だが、時間も無いし北大東島はアクセスが悪くて中々難しい。
朝一便は南大東島直行便で、これに乗ってしまうと北大東島に行こうとすると、一旦那覇空港に戻らないといけない、という謎のルートになってしまうし、飛行機代も掛かる。対岸取りの可能性もあるかもしれないが、リスクがあるのでもしもを考えると実行出来ない。
午後便は北大東島経由便で南大東島に行ける。1回北大東空港に降りることになるので、空港CPも北大東島の国盗りも確実に取ることが出来る上に、この経由便は南大東島直行と同じ区間とみなされるため、飛行機代も掛からないという訳だ。
なので、午後の経由便が必須となる。そして1日潰れてしまったので、もう奄美諸島に行くことは出来ないだろう。それだったら、事前にJALの株主優待券を入手しているので株主優待料金で行こうかと思った。
それをカウンターのお姉さんに伝えたところ、経由便になるので南大東島に向かうのに優待券が2枚必要になる。帰りを含めると3枚も必要になると言うではないか。経由便でも直行と同一とみなすんじゃなかったっけ?と聞いてみても、経由便なので2枚必要ときっぱり言われてしまった。
これで優待券を2枚も使うのはもったいないな、って思ったのでそれだったら往復料金で乗るように手続きした。無事に翌日18日(土)午後の、那覇空港発北大東経由南大東島行き。帰りは、19日(日)午後の南大東島→那覇空港行きのチケットを確保した。簡単に代替便を確保出来たのは、コロナ禍ならではだろう。
これで1つの課題はクリアした。次に、今日泊まる予定だった月桃ムーンピーチにTEL。最初は出てくれなかったが、しばらくすると掛けなおしてくれた。飛行機が欠航になったことを伝えると、既に知っていた。離島なので、もしかしたら島内放送とかで流れるのかもしれない。
翌日も空きがあったようなので、予約の変更をお願いしておく。これで課題を1つクリア。次に、明日泊まる予定だった、那覇港近くのホテルのキャンセル手続きをする。楽天トラベルで予約してたのでキャンセルしようとしたら、キャンセル料を請求された。大体本人に責の無い理由でのキャンセルなら請求はされないはずなので、ホテルにTELして状況を説明したところ、無事無料でキャンセルを受け付けてくれた。
最後の1つは今日どうするかだ。明日の午後一まで時間があるが、何をしようか。レンタカーを借りるか、とか色々考えたが1つ妙案が浮かんだ。
そういえば沖縄の有名な観光地、美ら海水族館に行ったことが無かった。名護の更に奥、本部町なのでそこそこ時間が掛かるが、明日の午後一までに戻ってくれば良いので何とかなるだろう。調べてみたところ、那覇空港から直通のバスもあるようだ。美ら海水族館から名護へ行けるバスもそこそこあるようだ。
後は水族館の営業時間だ。大体17:00くらいまでが多いので、それだとあまり見れないなぁ、と思って調べたら何と20:00まで営業しているらしい。それだけやってくれてれば充分だ。今日は名護に泊まれば良い。翌日の那覇空港へのアクセスのために、名護市役所にほど近いホテルが空いていたので、それも予約した。
これで全ての課題が終わって、欠航というトラブルをリカバー出来た。我ながらよく頑張ったと自分を褒めてやりたい。
後は、那覇空港の観光案内所で美ら海水族館の前売り券があるかな、って思って行ったらやはり売っていた。しかも、直通バスのチケットまでカードで買うことが出来たので、非常に助かる。
思わぬところで予定が変わってしまったが、こればっかりはどうしようもないので前向きに考え楽しむしかない。そんなことをやっていたので、那覇空港に3時間も滞在してしまった。しばらく待つとバスがやってきたので乗り込む。13:45に那覇空港を出発した。
那覇市街に入り、バスセンターを経由して那覇ICから沖縄自動車道に入る。のんびり車窓の景色を見ながらバスに揺られていた。沖縄自動車道を全線走り許田ICで降りて、一度名護バスセンターを経由して、海洋博公園に2時間で到着した。

観光名所CPになっているので横は通ったことはあったが、訪れたのは初めてだ。

美ら海水族館名物ジンベイザメのモニュメントもあった。

あの特徴的な山がある島は伊江島だ。あの島にも空港があるので、その内行かなくては。雲が多くて沖縄らしい空ではないのが残念だ。
周辺を軽く見た後に美ら海水族館に入るべく受付をした。どうやら、16:00以降は入館料の割引があるようで、前売り券を見せたらいくらか返金があった。これはラッキーだ。

早速美しい熱帯の魚が目を楽しませてくれる。

水族館の撮影は、被写体が縦横無尽に動き回るし、館内は暗めなので撮影が難しい。

もはや常識となっているであろう、ソーシャルディスタンスをこんな表現していたのが面白かった。他にも色々な魚の大きさを例えにしているのがあった。

クラゲは光の当て方で中々幻想的な光景を生み出してくれる。

そして、美ら海水族館一番の売りであろう、巨大水槽に居るジンベイザメが現れた。

この人のシルエットが好きだったりする。
他の観光客も言っていたが、こんなに人が少ない美ら海は初めてらしい。観光名所なので、本当は平日だろうとそこそこ人で賑わうのだろうが、こんなご時勢なので仕方がない。

この水槽はギネスにも認められていて、世界最大のようだ。今もそうかは知らないが。

ジンベイザメを下から見上げる。
有名な水族館なので、3時間くらい時間を潰せるかと思ったが、ゆっくり見た割には1.5時間で見終わってしまった。再入場も出来そうなので、もう少し周辺を散策してみよう。

水槽越しに臨む伊江島。

沖縄らしさを感じる階段を上っていく。周辺は公園になっているので何かしら色々あるみたい。

おきなわ郷土村というのがあり、沖縄特有の赤瓦の門をくぐっていく。

地頭の家らしいが、特に目新しいものは無かった。
もう少し水族館を見ていこうと思い再入場する。どうやら水槽を上から見る所があるようなので、そちらに行ってみよう。

落下防止用の網があるので視界は悪いが、ジンベイザメを上から眺める。やはり大きい。

エイも居た。

色んなパネルがあったが、あの奥が搬入口のようでジンベイザメもあそこから入れたらしい。中々大変そうだ。
もう一回り美ら海水族館を楽しんで、良い時間になってきたので名護に戻ることにしよう。バス停でしばらく待つと、名護バスセンター行きのバスがやってきたので乗り込む。残念ながらICは非対応なので、整理券を受け取る。
本部半島線は右回りと左回りがあるようで、右回りの方が便数が多いよう。左回りの方が距離は短そうだが、言うほど変わらなかったので先に来た右回りに乗った次第だ。
訪れたこともある、今帰仁城の横を通りながらバスは名護市内に入った。ホテルの最寄りだろうバス停で降りて、グリーンリッチホテル沖縄名護に到着した。
手指消毒をしてチェックインをする。さて、荷物を降ろして少しゆっくりして、夕食を何食べようか考える。探すのも面倒だったので、ホテルが勧めてた店に行くことにした。

普段は酒を飲まないが、折角なのでオリオンビールで乾杯。

沖縄と言えば、のゴーヤチャンプルーを美味しくいただいた。
しかし、この店に入って驚いたのは、店員が誰もマスクをしていなかったことだ。沖縄は既に梅雨が明けて本格的な夏に入っているのは当然で暑いのは分かるが、同調圧力的にもどうだろう、と思ってしまった。1つの店だけで決めるのもあれだが、沖縄は人口比に対して感染者数が多い、と言われているがそれもうなずける、と思ってしまった。
食事は美味しかったので、まぁ良い。ホテルに戻って汗を流し、翌日の天気予報を確認すると、結局大東島地方はあまり良くはなさそうだ。でも相変わらず明後日は良さそうなので、逆に良かったのかもしれない。一番の目的は大東島の観光なので、そこが晴れてくれれば言うことはない。
当初は鹿児島空港~セントレアまでの特典航空券を予約していたが、これはもう使えないのでキャンセルの手続きをした。3000マイルの手数料が取られたので、非常に無駄だった。どうせ空きがあったのだから、後で予約すれば良かった。と後悔する。
幸い、南大東島から那覇空港に戻ってきて、そのままセントレアに乗り継げる便に空きがあったので、予約しておく。これでトラブル等無ければ、3日で帰ることになるが残り1日はゆっくりすることにしよう。
そんなことを思いながら、明日に備えて寝ることにする。
宿泊先:沖縄県名護市 グリーンリッチホテル沖縄名護
■関連ブログ
2020年夏 沖縄南大東島巡り 1日目 沖縄本島美ら海水族館
2020年夏 沖縄南大東島巡り 2日目 南大東島入島
2020年夏 沖縄南大東島巡り 3日目 南大東島巡り~静岡帰還