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2023年06月30日 イイね!

スタビライザーリンクのお勉強

スタビライザーリンクのお勉強先日の走行会でプロに乗って頂き,「フロントキャンバーが足りない」とご指摘を頂いたのですが,私のEF8は「アジャスタブルボールジョイント」を通常とは逆向きに使う事で,既に「4'30」までキャンバーを付けてあり,これ以上のキャンバーとなるとナックル曲げでもするしかありません.

さすがにそれはちょっと・・・というのと,これ以上キャンバーを付けるとブレーキング時に更にフロントタイヤがロックし易くなりますし,個人的にはむしろキャンバーは起こしたいくらいです.


・・・となると,他の手段でこれを補うしかなく,「キャンバー不足を解消するには,ロール量を減らすしかない」訳なのですが,そのための策はいくつか考えられます.

  ①バネレートを上げる
  ②ストローク量を規制する
  ③ロールセンターを上げる
  ④スタビライザーを固める

①のバネレートに関してはロール方向だけでなく,ピッチ方向にも影響が出てしまうので変更は避けたいところ.単純にレートを上げるとまたフロントの突っ張り感が戻ってきますし,反発力を上げるやり方だとノーズダイブのコントロールが難しくなるのは確認済みです.

②のストローク量に関しては,プリロードをかけたり,バンプラバーを入れたりして対策する方法が思いつきますが,そもそもグリップ不足でキャンバーを増やしたいのに,ストローク量を規制したら悪化する方向にしか行かないと思われるので,これもパス.

③ロールセンターを変更する手法としては,トレッド幅の拡大(ホイールINSETの変更)が思い浮かびます.コレは良いアイデアかなぁ~?と思ったのですが,先日改めて205/50R15のA052のサイドウォール形状を確認してみたところ,リム幅はやはり「7.5」がベストっぽく,そうなるとホイールの選択肢が限られてきます.今使っているホイールのINSETより小さい物となるとFR用の「+25」とかになっちゃいますね・・・.リム幅「8.0」であれば,最近発表されたEG/EKシビック用の「TE37 SAGA S-plus(↓)」とかあるんですが,「7.5」って少ないんですよねぇ~.




という事で,残るは④の「スタビライザーを固める」となるのですが,EF用の強化スタビなんか出てくるはずもなく,スタビ本体以外で強化するとなると「スタビリンクかぁ~?」と思い調べてみたところ,ZEROFIGHTERから出てました(↓).


(ZEROFIGHTER:EFフロントスタビライザーリンクより)

「前回スタビのブッシュを替えたのはいつだぁ~?」と履歴を追ってみたところ,なんと2004年・・・(汗).
20年近く前なのでとっくに劣化しているでしょうから,単純にリフレッシュするだけでも効果はありそうです.

となると,前後バランスを変えたくないので,リアもセットでやらないとダメだよなぁ~?と調べてみたら,こちらもZEROFIGHTERから出てました(↓).


(ZEROFIGHTER:EF9/EF8リアスタビライザーリンクより)

「ふむ・・・次の一手はコレかな?」と思いつつ,他にもどっか出してるかなー?と調べてみたところ,「ショートスタビライザーリンク」なるものを見つけました(↓).


(ナギサオート:汎用極短ショートスタビライザーリンクより)

「ショート? スタビリンクを短くするとどんな効果が得られるんだ??」と調べてみると,まず「スタビライザーリンク」というのは,「スタビライザー(下図の青い棒)」とサスペンションを「繋げる」=「リンクする」ための部品です(下図の黄色い部分).



この図を使って説明すると,クルマがロールしてサスペンションが縮もうとすると,図の左側のサスペンションに下方向の力が加わります.下方向に力が加わると「スタビライザーリンク(黄色の部品)」を介して「スタビライザー(青い棒)」には捩じる力が加わるのですが,この「スタビライザー」は反対側(右側)のサスペンションに繋がっているので,この捩じりを抑え込もうとする力が働きます.結果,縮もうとしたサスペンションに対して,それを邪魔しようとする力が働くので,ロール量が減る・・・というのがスタビライザーの原理です.

「スタビライザーリンク」は,この「スタビライザー」と「サスペンション」を繋ぐだけの部品なので,これの長さが変わったところで力の掛かり方は変わらないのでは?と思ってしまうのですが,車高が変わるとこの力の掛かり方も変わるのだそうです.


標準車高時の「アーム(サスペンション)」「スタビライザー」「スタビライザーリンク」の関係性を真横から見ると,こんなイメージ(↓)です.



「アーム」と「スタビライザー」は並行関係なので,「スタビライザーリンク」も垂直に立っています.この状態でサスペンションが縮むと(ストロークすると),「アーム」が上に持ち上がり,「スタビライザーリンク」も真っ直ぐ上方向に力が加わって「スタビライザー」が捻られます.原理通りですね.

では次に,車高を下げるとどうなるか?というと(↓),



最初からサスペンションがストロークしているような状態になるので,「スタビライザー」は最初から少し捻られた状態になってしまいます.つまり,通常車高時であれば「スタビライザー」が機能していないはずの領域でも,「スタビライザー」にテンションが掛かってしまう=初期の動きが鈍いという事になりますね.

加えて,「スタビライザー」はブラケットを介して車体側に固定されているため横方向にスライドする事が出来ず,長さも変わらないため,「アーム」との縮まった距離は「スタビライザーリンク」が斜めになる事で吸収する形となります.これだと,サスペンションがストロークしたら「スタビライザーリンク」に掛かる力は真っ直ぐ上方向ではなく,少し斜め方向に働く事になるので,横方向に力が逃げて「スタビライザー」に加わる力は若干小さくなります(20°くらい傾くと,約6%力が減る計算になるのだそうです).


この問題を解消するのが「ショートスタビライザーリンク」なのだそうです.



車高を下げた事で縮まった「アーム」と「スタビライザー」の距離を,「スタビライザーリンク」が斜めになる事で吸収するのではなく,自身の長さを短くする事で吸収します.これにより,標準車高時と同じように余計なテンションを掛けず,「アーム」に加わった力は真っ直ぐそのまま「スタビライザー」に加えられるようになる,という事のようです.

つまり,「ショートスタビライザーリンク」の効果は,

  ・「スタビライザー」の初期の動きがスムースになる
  ・「スタビライザー」に加わる力が増える

・・・という事のようです.ただ,これだけ読むと性能が上がる部品かのような印象を受けますが,正確には「車高を下げて低下した性能が元に戻っただけ」の事だと思います.マイナスを±ゼロにするだけですね.


以上,「スタビライザーリンク」のお勉強でした.

「スタビライザー」本体を変えずに性能を変えられるのであれば,「スタビライザーリンク」のショート化は試してみる価値はありそうです.そうなると次に気になるのが「どれくらいショート化すればいいの?」という点で,早速,私のEF8を確認してみたのですが,



結構,「リンク」が斜めになっていますね・・・(汗).

斜めになっているという事は「改善効果が期待出来る」という事でもあるのですが,この位置関係で「リンク」を短くしたら,「スタビライザー」本体が立つ形になるので,「アーム」に接近して当たりそうな気が・・・.

コレ,ショート化するんじゃなくて,オフセットさせる形(↓)じゃないと付かないんじゃないのかなぁ~?



Σ(*゚ロ゚) ハッ!!

だから,先人達は単なる棒状の「ショートスタビライザーリンク」ではなく,コレ(↓)を使っているのか!?


(ナギサオート:汎用スーパーショートスタビライザーリンクより)

でも,この製品だとオフセット量が少な過ぎるような? コレ,本当に付くのか?? う~む・・・.
2023年06月26日 イイね!

プロとの比較でドライビングの癖を炙り出す

プロとの比較でドライビングの癖を炙り出す先日の走行会でプロ(蘇武喜和さん)に乗って頂き,クルマ側の課題は掴めたので,お次はドライビングの課題探し.

昨年,蘇武さんの走りを一度見ているので,どこら辺に違いが出そうか?は何となく掴めていたつもりなのですが,それでも改めて見比べてみると,こうも違いがあるのか!と気づかされて大変興味深いです.今回は自身でも気づいていない癖が色々あるのでは?という観点で比較してみたいと思います.

まず,比較するデータのコンディションですが,以下のような感じです.

  蘇武さん走行時 ・・・ 気圧:1010.3hPa  気温:27.4℃  湿度:54%
  オーナー走行時 ・・・ 気圧:1010.1hPa  気温:27.2℃  湿度:59%

ほぼほぼイコールコンディションと言えそうですかね? 今回は周回数も少ないので燃料残量・タイヤの摩耗量も差が小さく,タイムが出るタイミングもコースインから4周目前後とほぼほぼ同じなので,路面温度40℃オーバーの条件といえど,タイヤのタレ具合も同じくらいかな?と思っています.


お次は,車載の比較.



大枠の操作タイミングはそんなに違わないのに,やってる事・狙ってる事がちょっとずつ違うのが面白いですね.


では,ロガーデータを踏まえつつ細かく見ていきます(緑:蘇武さん 青:私).

ホームストレート



私(青)の方は最終コーナー手前でアタックラインを使っているので,スタートライン通過時点(左側の赤丸)では3km/hほど蘇武さん(緑)より車速が高いのですが,最高速に到達する1コーナー手前(右側の赤丸)では,逆に蘇武さん(緑)の方が1km/h車速が上回っています.つまり,「蘇武さん(緑)の方が車速の伸びが良い!」という事なのですが,「ただストレートをアクセル全開で駆け抜けるだけなのに何で逆転されたの??」と思い,車載をよーく見てみたところ,違いがありました.

ピットからのコース合流部を過ぎた地点,車速にして115km/h前後くらいの時に,蘇武さん(上)は僅かに右にステアリングをクィッ!と切っていました(↓).



TC1000はこの辺りでストレートの角度が変わるので(↓),蘇武さんはそれに合わせて,クルマの角度を修正しているんだと思われます.



対して,私の方はこういった操作はせず,最終コーナーを立ち上がった時の角度のまま合流部へ進み,そこから抵抗にならないように,ちょっとずつちょっとずつ角度調整をしているつもりなのですが,左下のフリクションサークルを見ると,蘇武さん(上)に比べて私(下)の方がボールが左に動く量が多いようです(↓).



ちょっとずつちょっとずつ寄せると,タイヤのグリップを横に使っている時間が長くなってしまい,それによって加速が鈍ってしまうようですね.たったこれだけの操作の違いなのですが,ストレート1本で見ると明確に車速の伸びが変わるようです・・・.orz

例え舵を入れている時間が長くなったとしても,絶対的な操作量が小さい方が抵抗が少ないだろうと思い,今までこういう操作をしてきたのですが,抵抗に対して重要なのは「量」よりも「時間」という事のようですね・・・.早くも自身の癖を1つ見つけ出す事が出来ました.蘇武さん,有難う御座います!


1コーナー



ここは,蘇武さん(緑)と私(青)でアプローチの仕方が全く異なります.私(青)は強く・短く止めて,アクセルを踏んでいる時間を少しでも長くしようとするアプローチ.対して蘇武さん(緑)は,ステアリングを切ってからブレーキングを開始し,リアを滑らせながら可能な限り速度を維持しようとするアプローチ.これだけアプローチが違っても,1コーナーのクリップ付近の舵角は一緒になるのですが(↓),



通過速度は6km/hも違う! これによって0.1秒引き離されているので,まさに驚異のコーナリングですね.
ただ,惜しむらくは当日の路面コンディション.どうも1コーナーを抜けた先の路面のグリップが今一つで(↓),



手前で止めて余裕があるはずの私でも,クルマが横に流れてなかなか前に進まない印象があったのが残念でした.当日の路面のグリップがもう少しあれば,恐らく0.1秒なんかじゃ済まないくらい,蘇武さんに引き離された気がします・・・.

蘇武さん式の高い速度で進入するアプローチは,私も去年からトライを始めたのですが,今一つ結果に繋がらず,結果が出ないので途中で諦めてしまいました.今年はドライバーのスキルを鍛え直して,再びチャレンジしてみようと思います(一番の課題は,先日のスライドトレーニングでも明らかになったカウンターの当て方ですかね・・・).


ヘアピン



ココは,蘇武さんから頂いたコメントの通りです.高い速度で旋回しようとする蘇武さん(緑)に対し,曲がらないと諦めてボトムを落とす私(青)の構図ですね.フロントのキャンバー不足でクルマ側が蘇武さん(緑)の要求に応えていないはずなのですが,それでも旋回速度が4km/hも高いとは!

ちなみにざっくり計算してみたところ,2速で4km/h車速が違うと,回転数にして400rpmくらいの差が生まれそうです.この差は,ちょうど立ち上がりでVTECに即座に入るか・ワンテンポ遅れるかのギリギリのところなので,やはりヘアピンを高い速度で旋回する事は,ヘアピンからの先の区間でタイムを稼ぐ意味でも重要なポイントとなりそうです.

ちなみに,車載を見ていて1つ気づいたのですが,蘇武さん(上)は進入のブレーキングで軽くカウンターを当てているんですよね(↓).



減速Gの絶対値で見ると,私(下)の方がブレーキングが強いようにも見えるのですが,私(下)はそこまでカウンターを当てていないんですよね・・・.カウンターを当てているという事は,それだけリアが浮いているという事で,蘇武さん(上)の方がより前傾姿勢が強いという事なんだと思うのですが,これが4km/hも旋回速度が高い理由なんでしょうね.

察するに,ブレーキング時の過渡操作(踏み方?)に何か秘密があるのだと思いますが,残念ながら手持ちのデータからそこまでを読み取る事は出来ないので,どうやったらこういう姿勢が作れるのか? 今後探っていきたいと思います.


インフィールド



ここも蘇武さん(緑)と私(青)とでアプローチが異なるのですが,1コーナーと似たような感じです.速度をなるべく維持して最短距離を駆け抜ける蘇武さん(緑)に対し,私(青)の方は進入の1個目(13R)のクリップを捨てて,少し大回りになっても良いから2個目(12R)でクルマの角度をなるべく浅くしようとするアプローチです.

ライン取りを見ると(↓の赤が蘇武さん 青が私),



蘇武さん(赤)は入口と出口で似た角度のV字コーナリングに近い感じ.対して私(青)はレ点コーナリングに近い感じですかね? そう思って車載を見返してみたところ,1つ気づきました.



インフィールド出口で,私(下)はコース幅を使い切れていないですね・・・.orz

蘇武さん(上)はバックストレッチの白線が車体中心よりも左側に来ており,コース幅を目一杯使っているのですが,私(下)の方は車体のほぼ中心に白線が来ているので,右側にコース幅が余っているのが分かります.つまり,この分だけ私はもっと手前から車速をのせられたはずで,アクセルをもっと手前で全開にするか,それが出来ないなら蘇武さんのように最短距離を行ってタイムロスを減らすべきでした・・・.

慣れで走っちゃってる証拠ですね.反省したいと思います.orz


最終複合



ココは惚れ惚れするくらい蘇武さん(緑)の波形がキレイですねぇ~.見事な定常円旋回って感じです.
車載で比較してみると,私の方はこの辺りで(↓),



微妙にステアリングを切り足して,ステアリング操作で帳尻を合わせている感があるのですが,蘇武さん(上)の方はずっと舵角一定のまま,ペダル側で合わせているような印象です.タイヤの限界を見切った,操作精度の高さが感じ取れる映像でした.


以上,プロとの比較で炙り出された私のドライビングの癖でした.

いやぁ~,相変わらず蘇武さんの車載は,速く走るためのヒントが各所に散りばめられた貴重な映像ですね.自分でも気づいてない癖が色々と炙り出せるのは,こういう素晴らしいお手本があってこそなので,本当に助かります.

こういったお手本があってこそ自身の「足りてない部分」に気づく事ができ,その気づきがないと何事も始まらないので,今後も気づきを増やせるよう自身のセンサーを磨きつつ,様々な考え方・アプローチの良い部分を取り込んで,「次の次元」に行けるように頑張りたいと思います.

蘇武さん,今回も有難う御座いました!
機会がありましたら,お会いした際にまたアドバイスを頂けると助かります.<(_ _)>
Posted at 2023/06/28 21:32:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2023年06月25日 イイね!

なんでこんなに遅いんだ!?

なんでこんなに遅いんだ!?先に蘇武さんのコメント紹介をしましたが,先日,TC1000の走行会に参加してきました.

こもりん.さんから「次の走行会のインストラクターは蘇武さんだよ」と教えて頂き,ちょうど1年前にも参加したエムズコーポレーション主催の「いっしょに走ろっ♪」に参加させて頂きました.かずやん!さん,チンキチさん,しょこさんご夫婦等,見知った顔も多く参加され,「今日はファミ走でしたっけ?」な状況でした(笑).

走行会開催の数日前までは曇り予報だったので,昨年と同程度のタイムを期待しつつ,いつもの時間に筑波サーキットに到着.



ファミ走じゃないのでこんなに早く来る必要もないのですが,それでも門前3位.待ち時間の間に準備を進めましたが,開門→パドックにクルマを止める頃には日射しが強くなり,かなり暑い・・・.



折角,新品のA052を履いてきたので,これを活かしたいところなのですが,何となくタイムが出なさそうな予感.昨年は新品の一撃を使って41.2秒を出しましたが,このコンディションだと41.6秒くらい・・・?と目算していたら,こもりん.さんから「ハンデ戦です!」と挑まれました.



結局この後,4戦4敗という惨敗の結果で終わるのですが,相変わらずコンディション変化を全くモノともしない方ですねぇ~.雨が降ろうが,気温が上がろうが,タイムの落ち幅を最小限に留めてくるので,全く歯が立ちませんでした・・・(泣).


さて,それでは1本目(9:13~)から行ってみましょう.

今回は同枠の8台中6台が過給機付きなので位置取りが重要と思い,最後尾狙いでコースイン.この暑さでは最初の1周に全てを賭けるしかないので,前後の位置関係をきっちり測ってアタック開始!



気負い過ぎてバックストレッチでシフトミスをしてしまいましたが,それを差し引いても 41.954 というのは遅過ぎ・・・.

車内でも,あまりのタイムの出なさっぷりに思わず「出ねェー!」と叫んじゃいました(苦笑).その後もアタックを続けましたが,42.1秒,42.4秒と落ちていく一方で新品の美味しいところは終了.新品の一撃をもってしても42秒をかろうじて切るのが精一杯とは,ホント酷いですね・・・.


「なんでこんなに遅いんだ!?」と思い,当日のコンディションをチェックしてみると,

 昨年 ・・・ 気圧:1008.6hPa  気温:23.6℃  湿度:81%
 今年 ・・・ 気圧:1010.3hPa  気温:25.6℃  湿度:68%

それほど大きな差はありません.ただ,唯一違うのは日射量で,昨年が1.15MJ/m2であったのに対し,今年は1.91MJ/m2と約1.7倍.これにより路面温度は圧倒的に今年の方が高いのですが,それで0.7秒は落ち幅が大き過ぎる.

納得いかないのでロガーデータで比較してみると(赤:昨年 青:今年),



昨年(赤)に比べて今年(青)は各コーナーでフロントの入りが悪いような感じ.昨年と今年でセットが違うので断言までは出来ませんが,路面が喰わないような印象ですね.そういえば,1~2コーナーの間で思ったほどのグリップが得られなかったし,インフィールドもフロントタイヤが滑っていたし,走行中は久方振りのA052にドライバーが合わせ込めていないのか?とも思っていたのですが,路面ですかね・・・?

ちなみに,前日のファミ走でインフィールドはオイルが撒かれたそうで,一応チェックはしたのですが(↓),



傍目には問題なさそうに見えました.


そんな感じの1本目のリザルトは以下のような形(↓).



昨年似たようなタイムだったCR-Zの方も42秒台に留まっていますし,外的要因が大きそうです.
(それをモノともしない,こもりん.さんのタイムが全く理解出来ませんけど・・・)


続く2本目(11:00~)は蘇武さんに乗って頂きましたが,



蘇武さんの腕をもってしてもタイムは出ない日だったようです.


そんなこんなでお昼ご飯.ケータリングサービスは先月のスライドトレーニングと同様「Various」さんだったので,また焼豚丼を頂こうかと思ったら,かずやん!さんに「焼豚丼とカレー丼の合い盛りがありますよ!」と教えて頂き,そちらをオーダー(↓).



カレーも良いですね~.贅沢な感じで美味しかったです♪


この頃には暑さも厳しくなり,未来ある若い子に34の素晴らしさを説きつつ,汗だくでタイヤ交換に勤しむしょこさん以外は皆まったりモード.かき氷でクールダウンタイムとなりつつありましたが,そんな中で私の方は3本目(12:50~).



A052→VITOURに替えたしょこさんに届かず,先述のCR-Zの方にも抜かれ,タイムが落ちる一方で泣きたくなってきました.


タイムが出ない日なのは理解しますが,もうチョイ何とかならんのか!と思い,最後の4本目(14:36~)で1箇所セットを変更.



路面温度が若干下がった影響もあるかもしれませんが,3本目から0.2秒縮める事が出来ました.他のクラスのリザルトを見ると総じて皆さんタイムダウンしていたので,効果があったのか?と思い,ロガーデータを確認してみると(青:3本目 赤:4本目),



各コーナーの立ち上がりで車速の伸びが若干改善していました.どうやら,前回のファミ走で良かれと思ってやった変更が裏目に出ていて,それで0.2秒程失っていたようです.変更した時も遅くなってる気が薄々はしていたのですが,タイヤの状態があまりにも酷かったので確信が持てませんでした・・・.これがなければ1本目のタイムは41.7秒前後だった訳で,それくらいだったら一応納得が出来る数字ですね.


以上,何とか最後の最後で遅くなった原因を突き止められた走行会でした.

新品タイヤを無駄にした感が若干ありますが,アタックシーズンでもありませんし,良い勉強代だったと思っておく事にしたいと思います.主催のいのまりさん,蘇武さん,当日お会いした皆様,お疲れ様でした!

2023年06月24日 イイね!

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合 その②~

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合  その②~ちょうど1年前,筑波のサーキットアドバイザーでお馴染みの蘇武喜和さんにEF8に乗って頂き,その際,以下の3つ問題点を指摘頂きました.

  ①1~2コーナー間でVTECから外れる
  ②ターンイン初期で接地感が不足している
  ③リアが粘る(もっと尖らせた方が良い)


それから1年間EF8のセットアップを見直して対策を施し,先日の走行会で再び蘇武さんに乗って頂く機会が得られたので,今回はそこで頂いたコメントを纏めておこうと思います.

当日の走行条件としては,前回と同様に新品のA052を持込んだものの,当日の路面温度は朝一でも40℃オーバーと非常に高く,そのせいかコース上のタイヤカスも非常に多く,残念ながらクルマを評価する日としてはあまり向いてない条件でした・・・.

それではまず,蘇武さんの走りからご覧頂きましょう.




相変わらず見どころ満載の車載映像なのですが,まずはパッと見で私が気になった点をいくつか.

1コーナーの進入
蘇武さんは1コーナーをステアリング→ブレーキの順で操作して切り込んで行かれるのですが,前回はリアが滑り出した後,即座にリアタイヤのグリップが回復してしまい,即座に再び右へステアを切らないといけない状況だったのですが,今回はクリップの手前までカウンターを当てた状態(左にステアを切る状態)が続いていました(↓).



ようやく蘇武さんの要求にクルマが応えるようになったのかな?という感じです.


1~2コーナー間
音を聞く限りVTEC落ちは起きてないように思えますが,この辺り(↓)でいつもの加速感がないような・・・?



気温が高くてパワーダウンしてる? フロントタイヤのグリップがない?? なんでしょう???


ヘアピン
ターンインは特に違和感はなかったのですが,コーナーのミドルセクション(クリップ付近で大舵になる辺り↓)で,



心なしか蘇武さんは首を傾げている(何かしらの違和感を覚えている)ような印象を受けました.
ココは何かありそうですね・・・.


インフィールド
クルマの動き的には,可もなく不可もなくといった印象に見えますが,1個目の13Rの辺りで蘇武さんの視線は,もうインフィールドの出口(バックストレッチ)の方を見られてます(↓).



それだけ操作に余裕があるって事なので,もしかしてクルマが全体的に遅い!?


洗濯板
今回の蘇武さんの計測ラップは計3回で,上記の車載は最も速かった計測3の時なのですが,洗濯板を避けて走っていらっしゃいました(↓).



計測1・計測2では洗濯板に乗せて走られてたので変だなぁ~と思いましたが,そういえば計測2を外から見ていた時に,洗濯板で少し弾き飛ばされているような動きをしていたので(↓),



それを踏まえて修正されたのかもしれません.


次に,蘇武さんの走行終了後のコメントです.

蘇武さん :大分前より曲がるバランスになってきましたね.
蘇武さん :(前回は)終始アンダーっぽい挙動だったのが,大分消えたなぁ~と.
蘇武さん :(クルマの中で)「あっ,曲がる!」と独り言を言っちゃうくらいでした(笑).

後で車載を見返してみたら,確かにコースイン直後の1コーナー(↓)で仰ってました(笑).



感触を掴むために縁石に乗せてみた瞬間に仰られていたのですが,たったこれだけでクルマの挙動が分かるとは,さすがプロですね・・・.


蘇武さん :1~2コーナー間のVTEC落ちも何か対策されたのですか?
私     :はい.対策しました.
私     :ハイカムに切り替わる回転数を大分下げました.

私     :それ以外にも前回指摘頂いたトーを直して,リアの内圧も上げました.
私     :全体的にバランスを見直しました.
蘇武さん :今の状態で凄くバランスはイイ感じ.
蘇武さん :これに+αでちょっと足すとしたら,フロントのキャンバー.
蘇武さん :もうちょっと付けた方が良い感じ.
蘇武さん :高速コーナーでもそうなんですが,低速コーナーのボトム,最大舵角になる時,
蘇武さん :アクセルを入れる手前,ギュッ!と最大舵角を入れる時にフロントがズルッ!と逃げる.
蘇武さん :そこでもう少し踏ん張りが欲しい.

蘇武さん :これって今日のコンディションだから出ている事もあるのですが,多分冬でも出ると思う.
私     :そうですね.
蘇武さん :リアのグリップが下がってる分,そこのフロントのグリップも下がっちゃっているんじゃないかな?と.
蘇武さん :なので,もうちょっとフロントのキャンバーを付けてあげて.
蘇武さん :冬場でオーバー傾向が強くなったら,逆にアンダー傾向に振ってあげる.
蘇武さん :そういう方向にしてあげた方がバランスが取れてくるんじゃないかな?と思いました.

蘇武さん :ターンインのトコの動きは凄くイイ.
蘇武さん :リアも適度に動いてくれるし,イイ感じ!って思うんだけど,その後が続かない.
蘇武さん :折角進入でいいヨーが発生しても,戻っちゃう感じですね.
蘇武さん :そこがちょっと勿体ないなぁ~と.


車載で見た印象の通り,やはりヘアピンで違和感があったようですね.
こちらも後で車載を見返してみましたが,ヘアピンで大舵を入れた後(↓),



タイヤからスキール音が鳴って,「ああっ・・・惜しい!」と蘇武さんの口から言葉が漏れてました.

私     :僕だと,そこはボトムを落として帳尻を合わせているのですが・・・.
蘇武さん :はい,はい.
蘇武さん :やっぱりこの時期でもタイムを~って思うと,そこは高い速度を維持したい.
蘇武さん :パワーバンドも上の方だから,出来るだけそこを外さずに走りたい!って思うと,
蘇武さん :回転数を上げるためには,旋回速度を上げるしかない.
蘇武さん :そうすると,キャンバーかな?って気がします.

私     :トーはどうですか?
蘇武さん :全然悪くないと思います.
蘇武さん :強いて言えば,リアが浮いて(その後)着地した時にフロントがアンダー傾向になる.
蘇武さん :それがちょっと気になりました.
蘇武さん :3輪状態になってリアが弱い時はリアがシューっと曲がるんだけど,
蘇武さん :着地した後はリアが勝っちゃう感じなんで.キャンバーが付けば対策出来るかな?と.
蘇武さん :キャンバーが付けば,(リアが)浮いてる時間も長くなるし・・・.




蘇武さん :今の状態では,凄くバランスが取れてる.
私     :バランスが取れているんで,伸び代がないんですよねぇ・・・.
蘇武さん :(私以外も含めて)ファミ走の人達のクルマは凄い仕上がってる.
蘇武さん :仕上がっているので,次の次元に行くためにはどうすれば良いか?かと.

蘇武さん :走行直前に言っていたタイムと大体同じくらいじゃないですか?
私     :そうですね.
蘇武さん :タイムが想定出来る範囲内,逆に言うと想定出来る範囲内までしか行かないという事は,
蘇武さん :そっから先はクルマの限界が引かれちゃっていて,頭を打っているという事かと.
私     :そうですねぇ・・・.
蘇武さん :ドライバーのスキルを上げる事も大事だけど,クルマの限界を上げる事で,
蘇武さん :ドライバーのスキルもより活かせてくるので.




私     :多分,今の仕様ならどこのコース持って行っても怖くないかなぁ~と.
蘇武さん :そうそう,怖くないと思う.
蘇武さん :これで耐久レースやって!と言われたら全然いける.
蘇武さん :尖らせる方向は,リアの限界を下げて尖らせるのではなくて,
蘇武さん :フロントの限界を上げて尖らせる方向にしたい.
私     :分かりました.有難う御座います!


以上,プロの感想でした.

一応,去年指摘頂いた箇所は全部直せたようで一安心しました.その上で更にフロントの限界を上げるにはどうしたら良いか? リアの限界を下げる策はいくつか用意していたのですが,そっちの方向性は考えていなかったので,またここから色々アイデアを捻り出していこうと思います.

ちなみに,今回蘇武さんから頂いたコメントで一番ハッ!と気づかされたのが「パワーバンドを外さないために,旋回速度を上げるべき」という部分.これまでは「コーナーで曲がらないならボトム落とすしかないじゃん~」と思っていて,それがヘアピン立ち上がりのVTEC落ちに繋がり,安直な対策として「VTECの切替えポイントの引き下げ」をやっていたのですが,「回転数を上げてコーナリング出来る方法を編み出す」という考え方には至りませんでした・・・.また新たな気づきが得られたので,これを上手く取り込んでいこうと思います.

蘇武さん,今回も貴重なアドバイス有難う御座いました!

これ以上は望むのは難しい領域に入ってきましたが,何とかアイデアを捻り出して改善策を見出し,タイムに繋げていきたいと思います.また機会がありましたら宜しくお願いします.<(_ _)>
Posted at 2023/06/26 20:18:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2023年06月19日 イイね!

リアバンパーでお絵かき

リアバンパーでお絵かき無限PRO.2のリアバンパーの画像を眺めていてふと思いつき,EF8のリアバンパーを撮影してみました

「ああ,なるほどねぇ~」「へぇ~,ふ~ん・・・」「ココをこうすると,ソコはこうなって,コレがネックになりそうだなぁ~」と色々妄想した後,ショップの店長に相談してみた結果,「そういうのはお絵かきするのが一番だよ」と言われたのでやってみる事にしました.


まずは作業的に一番簡単なホールソー(パターンA).



手作業感満載だから,それよりスリット(パターンB).



3本だとアレなので,2本にしようぜ(パターンC).



もうちょっと長い方が良いかな?(パターンD).



なら,中心寄りでも良いんじゃないか?(パターンE).



それだったら全部開けちゃえ!(パターンF).



さすがに,もうちょっと大人し目に・・・(パターンG).



いやいや,それなら上じゃなく下だろ(パターンH).



下ならもうチョイ下げても?(パターンI).



それは強度が出ないぜ?(パターンJ).



面倒だ.切っちゃえ!(パターンK).



切るんだったら,樹脂部全部だろ!(パターンL).



まぁまぁ,ちょっと落ち着こうか(パターンM).



それだったら,ココまでやろうぜ(パターンN).



いや,だから落ち着こうか(パターンO).



縦型もアリ?(パターンP).



内側寄りでも,ソレはないな(パターンQ).




以上,リアバンパーでお絵かきでした.

EF8の場合,リアバンパーの真裏にフレームがあるので,あまり高い位置に穴を空けても意味がないんですよねぇ(穴越しにフレームが見えてあまり格好良くないし).空力優先ならリアタイヤの真後ろにスリットを入れるのが正解にも思えますが,そこにもフレームがあるのでEF8の場合はあんまり意味がない.じゃあ,低めの位置で~と言うと,パッツン!と下側を全部カットした方がイイと言われ,それで街乗りでさすがにチョット・・・という感じで,堂々巡り(笑).

ま,お絵かきするだけならタダなので,他車種のを色々見てみます.
Posted at 2023/06/20 00:36:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | セッティング(空力) | 日記

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