![[マイナーチェンジ]ホンダ・インスパイア [マイナーチェンジ]ホンダ・インスパイア](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/019/461/069/19461069/p1m.jpg?ct=dc19599b147d)
ホンダは大型セダン「インスパイア」をマイナーモデルチェンジした。外観では新デザインのフロントグリルやフロントバンパー、17インチアルミを採用。インテリアではメーカーオプション設定だったHDDインターナビシステムを標準装備とした他、木目調パネルを新デザインに変更する等の改良が実施された。また、走行状況にあわせて燃焼気筒数を切り替える「可変シリンダーシステム(VCM:Variable Cylinder Management)」を採用する「V6 3.5L i-VTECエンジン」はこのクラスでは珍しく、無鉛レギュラーガソリン仕様でありながら、280ps/6200rpm 34.9kg-m/5000rpmを発揮。今回、燃費を10・15モード値ベースで0.1km/L改善し、9.9km/Lとなった。正直、ここまで来たら"もうひと踏ん張り"で10.0km/Lが達成出来そうなものだが....。
御存知の通り、日本ではレジェンドに次ぐ、ホンダの高級セダン役を引き受けるインスパイアだが、主力市場である北米ではこれこそが「アコード」。日本で言えば、プレミオ/アリオン位の存在感である。そういう目で見ていくと、やはりプレミアムセグメントのクルマとしては多少荒っぽい部分が見え隠れする。北米では直4の2.4Lモデルも存在するのだが、日本では前述したV6 3.5Lに設定を絞っているため、いかにも中途半端な空気が漂うクルマとなっている。ホンダもそれは百も承知というわけで、販売計画台数は月販100台(国内のみ)という寂しい数字だ。ボディサイズも全長4960mm全幅1845mm全高1475mmホイルベース2800mmという正にアメリカンサイズだから、まぁポンポンと売れるようなクルマではない。
今回、これまで2つのグレード(35TL:330万円/35iL 390万円)が設定されていたのだが、統合され単一グレードになり価格は368万円。これに先進の安全装備を設定した「アドバンスパッケージ」ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール+追突軽減ブレーキ〈CMBS〉+E-プリテンショナーが+26.2万円。「レザーインテリア」がアイボリー or ブラックのレザーから選択(運転席&助手席シートヒーター付)で+15.7万円のパッケージOPが用意される。
正直、このクルマに400万円に達するお金を払う価値を私は見出す事が出来ない。現在の日本市場では「インスパイア」だけに留まらず、日本仕様の「アコード」も大変な販売不振である。もちろん原因はマーケットの問題ではなく、100%クルマ側である。日本市場の事を一切考慮されておらず、ホンダも「欲しいひとは買えば?」って感じだろう。だとしたら日本仕様「アコード」をモデル廃止。「インスパイア」を北米と同様に直4の2.4LとV6 3.5Lの2本立てにし「アコード」の名前で売る。日産・ティアナやマツダ・アテンザと同等レベルの230万円~の価格帯で売れば現在の「アコード」+「インスパイア」と同程度の販売台数は稼げるような....。日本仕様のアコードは2008年12月の発売以来、一度の改良も特別仕様車も無く放置されているのだから。私は根本的にコンパクトなクルマを好んでいるが、カムリやアコードのような北米では普通の実用車として使われている「素っ気無い大型セダン」って言うのも嫌いではない。どうせセダンに乗るならある程度のサイズは欲しいところだ。
まぁなんにしても「インスパイア」や「カムリ」は正直、中古で買うのが美味しいクルマだろう。これが100万円位で買える頃に、私が通勤などで毎日クルマに乗る生活を送っているのならば、色々と細かい話は抜きにしてこのクラスのセダンを1台所有してみたいと言う願望・妄想は常にあるが、そんな日は訪れるのだろうか...。

↓マイナーチェンジ前のインスパイア(もちろん日本仕様)

↓2011年モデルのアコード(北米仕様)
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Posted at
2010/08/29 22:37:48