![[マイナーチェンジ]ホンダ・レジェンド グレード整理 [マイナーチェンジ]ホンダ・レジェンド グレード整理](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/020/208/515/20208515/p1m.jpg?ct=0c13a54fbad8)
ホンダはレジェンドをマイナーチェンジした。一時はモデル廃止すら噂された崖っぷちのレジェンドだが、とりあえずマイナーが実施された事で暫くの延命は確保した。
今回一番大きな変更点は6速ATの採用だろう。このクラスのクルマとして今更感が漂うのも確かだが、最低限6ATは必須のご時世。とはいえ、10・15モード値で8.7km/Lという燃費は全く褒められたものではない。まぁAWDで1850kgの巨体だから仕方が無いところではあるが。
その他「18インチノイズリデューシングアルミホイール」の採用。聞き慣れない名前だが、中空構造のレゾネーター(消音装置)を、ホイールを取り巻くように装着することで、高速道路のつなぎ目を越える際や、荒い路面を走行する際などにタイヤ内部で発生する不快な共鳴音を、共鳴吸収効果によって抑制する世界初のノイズリデューシング機構を持つホイールの事。さらに、ボディ各所に効果的に配置した遮音材/吸音材との相乗効果により、走行中の様々な周波数のノイズを効果的に低減し、上級セダンにふさわしい静粛性を実現したと言う。また、カーナビを最新式の「Honda HDDインターナビシステム+プログレッシブコマンダー<リアカメラ付>」を標準装備したこともニュースだろう。
2004年の10月に発売された現行型レジェンドは4代目。発売当初はモノグレードで525万円だった。2004-2005日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれており、非常に疑問に感じたことを思い出す。販売目標は月販500台だったが、当初からセールスは低調だった。
2008年9月にはマイナーチェンジを実施。フロントマスクを大きく変更した他、エンジンも3.5L→3.7Lへサイズアップ。グレード構成もモノグレードから一気に5グレードに拡大。価格も555万円~665万円にアップ。販売目標は月販100台へダウンした。そして、今回のマイナーチェンジで再びモノグレードへ回帰。価格は620万円となった。販売目標は年間600台と発表されており、月販に直せば50台となる。6年間で約100万円も値上がりしたレジェンド。これじゃ売れる訳ないでしょ。先日発売された日産「フーガ・ハイブリッド」は上級グレード「VIPパッケージ」(7M-AT)でも630万円だ。燃費はなんと19.0km/L(10・15モード)。常識人ならば、わざわざレジェンドを買う理由がない。逆に言えば、それでもレジェンドを買える人は根っからのホンダファンかホンダ関係者だろう。自他共に認める「ホンダファン」でかつ資金に余裕のある方は是非。
さて、非常に厳しい立場に置かれているレジェンドだが、個人的には年々興味が増しているクルマでもある。もちろん新車が欲しいとは全く思わないが、数年後に格安の中古車があれば試してみたいと思えるクルマ。スズキのキザシもそうだが、売れていないからと言って手抜きなクルマではない。不人気車はいずれ安価な中古車となって流通し、隠れたお買い得車になることがある。レジェンドは4WD(SH-AWD)であるから、雪国では結構活躍するだろうし。
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2010/10/30 13:54:46