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2012年09月09日

[フルモデルチェンジ]スズキ・ワゴンR 5代目が登場。 21世紀の国民車

[フルモデルチェンジ]スズキ・ワゴンR 5代目が登場。 21世紀の国民車 スズキの「ワゴンR」がフルモデルチェンジを実施。5代目へ移行した。4年間と言う昨今では短いスパンでのモデルチェンジには驚いたが、ダイハツやホンダの快進撃に隠れ、ここのところスズキの軽自動車は正直イマイチな印象だった。その最も深刻な原因は4代目「ワゴンR」の人気が今ひとつだったからでもある。
リーマンショックの到来を感じ、色々とコスト削減の舵を取った鈴木会長の手腕は尊敬に値するが、4代目「ワゴンR」はそのコスト削減が目立ち過ぎたと思う。(↓)に3/4/5世代のワゴンRを並べてみたが、4代目のデザインは一見して品質が悪く、「安く作ることが前提のデザイン」となっている。内装も高品質が売りだった3代目に比べるとガタ落ち。3代目では全車に標準装備していたタコメーターを一部グレードで省略するなど、目立つ部分までコストダウンを強行した。まぁその結果として、ワゴンRの売れ行きはイマイチに。タントやミライース、N BOXに軽自動車販売トップの座をを譲り渡す結果となったのはご存知のとおり。何と言うか「魂が入って無い」感じがしたものだ。一般ユーザーはこういうところに敏感に反応するもの。自動車ビジネスの難しさである。
さて、そんな失敗からスズキはワゴンRの早期モデルチェンジを決断。5代目は「意欲作」と評価しても良いモデルへ進化を果たした。テレビCMでも「ENE-CHARGE(エネチャージ)」を強くアピールしているし、アイドリングストップ時間を少しでも長くするための「ECO-COOL(エコクール)」はコロンブスの卵と言える新技術である。(両技術の詳細はスズキのHPに詳しいので割愛)しかも、これらの新技術が一部の高価なグレードのみならず、全車に標準となっていることが凄い。また、4代目では一部で省かれたタコメーターは全車標準に返り咲いた。更にエアコンも全車オートエアコンになるなど、再び「ワゴンR」をトップセラーへ送り出したいスズキの執念すら感じさせる内容である。しかし、ホンダはNBOX以降、VSA(横滑り防止装置)を全車に標準装備しているが、ワゴンRは標準系には用意が無く、スティングレー系のみメーカーOPに留まったのは残念。SRSサイド+カーテンエアバッグについてはオプション設定も無い。装着率は低いだろうが、軽自動車といえどもせめてオプション設定による選択肢は与えて欲しいものだ。価格はベースモデル「FX」の2WDが110.9万円~。「ワゴンR」が100万円以下で買えたのはもう過去の話である。
5代目「ワゴンR」のハイライトは「MRワゴン」から採用の始まった新世代ロングストローク型エンジン「R06A」の採用と、新世代プラットホームによる軽量化だろう。ベースモデルで780kgを達成している。ターボエンジン搭載グレードも含め、全車がエコカー減税の対象であり、最上位の「免税」が適用される事は今後の販売にも大きく貢献するだろう。雪国のユーザーにとっては4WDグレードでも「免税」となるのは嬉しいニュース。案外4WDは対象外となる事が多い。
個人的には最近の軽自動車に半ば「お約束」として設定される「カスタム」系のグレードが正直好みではなく、ダイハツ系を中心に見なかった事にしたいモデルが多いのだが、今回の新型「ワゴンR・スティングレー」に限ってはあまりアレルギー反応が無い。(↓写真一番上)フェニックスレッドパールの「スティングレー」なんかは結構精悍で気に入っている。どうせ選ぶなら、ターボ+4WDをチョイスしたい。価格は161.3万円と結構高価なモデルではあるが。
今年は新型「ワゴンR」に加え、ホンダ「N ONE」が発表となる。こちらも好調な「N BOX」シリーズとあわせ台風の目となるモデルだろう。「ワゴンR」が我が国の「国民車」である事は間違いないが、強力なライバルがひしめいており、トップセラーの座は容易く奪回出来るものではない。今後の展開が非常に楽しみである。ひっそりと今回のモデルチェンジのタイミングで落とされてしまった5MT車が復活・追加される事を期待したい。


↓4代目ワゴンR(2008-2012) コスト削減によって魅力が失われてしまった。

↓3代目ワゴンR(2003-2008) 今見てもデザインは優れており、色褪せていない。
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Posted at 2012/09/09 00:56:57

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この記事へのコメント

2012年9月9日 9:28
ワゴンRがモデルチェンジするたびに「あぁ、初代は良かったな」と思ってしまいますね。初代ワゴンRの最初期モデルのシルバーほんと魅力的でしたね。キュートで友達のような車、どんな年齢の人が乗っても恥ずかしくない車。近年の日本車で本当の意味で「クラスレス」だったのはこの車だけなんじゃないかなぁ。
乗ったら乗ったで「やっぱ、新しい車はいいなぁ~」と思うかもしれません(笑)
鈴木修社長の社内権力が強くなると悪い意味のユーザー目線(=安全装備の欠如)が強くなりますね。2014年秋にESCの装着義務化きまってる訳ですし、素人騙しは長期的にブランドイメージ低下させるだけだと思いますね。(スイスポも同じですね)こいう手堅い手法がスズキを守ってきたとも言えるし、成長を妨げてきたとも言えますね。先代スイフトをはじめとする普通車の改革はこういう殻を破りたかった人たちの希望だったのでしょうね。
コメントへの返答
2012年9月24日 8:43
初代のワゴンRは量販を期待されない異端児として企画されたモデルでしたよね。当時は斬新に感じた記憶があります。しかし、いまではワゴンRが保守的な存在ですから、面白いですね。
スズキの割り切りは嫌いではないのですが、安全性については賛同出来ない事がありますね。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 現在はマツダ「ロ...
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