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2022年08月18日

[試乗インプレッション]マツダ「ロードスター」990S(FR/6MT)

[試乗インプレッション]マツダ「ロードスター」990S(FR/6MT) ずっと乗りたいと思っていた、マツダ「ロードスター」の特別仕様車「990S」に乗ることが出来た。
「990S」は従来から設定されていた「素ロードスター」というべきエントリーグレード「S」をベースに、ブレンボのブレーキやRAYS製ホイールを装着。更に専用チューニングの足回りや電動パワステが搭載されたコダワリの新グレード。現開発主査の齋藤茂樹氏の意向が色濃く反映されたモデルと理解すべきだろう。
価格は289.3万円と結構リーズナブルだったこともあり、最近ロードスターの販売はすこぶる好調。既に発売から7年以上が経過したロングセラーモデルとしては異例の販売傾向だろう。
個人的には、これまで現行ロードスターを色々と試乗させて頂いた経験から、エントリーグレードの「S」が一番好みのフィーリングだと思っているから、特別仕様車「990S」の仕上がりには興味津々である。
テスト車に乗り込み、早速公道を走り出す。
「990S」の興味関心は「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」の効能がどの程度体感出来るのか...だろうが、そんなことよりも、走り出した瞬間からしなやかで軽快な乗り味に驚いてしまった。(マイカーのRFと比較して)
スタビライザーレスで、オープンデフ。到底それだけでは説明できないような優しく繊細なフィーリングが心地よい。
1.5Lの4気筒エンジンは爽快に吹け上がるエンジン。決してパワフルとは思わないが、これで充分。丁寧なシフトワークをしたくなる様なタイプ。
なんだろうね。ジワジワと染みてくるような走りの楽しさ。これがロードスターの実現したい人馬一体なのか...と感傷に浸る。
それに比べると、マイカーの「ロードスターRF」は結構スパルタンな性格だ。特に足回りは明確に硬い。そしてトルセンLSDと1インチ大きなタイヤのグリップ力でグイッと曲がるような味付けに感じてしまう。
誤解なきように言えば、「ロードスターRF」も絶対的にはライトウエイトスポーツの範疇であり、エンジンパワーも、タイヤのグリップも激しく高スペックなものではない。それ単体で乗る限りは特に気になるものではないが、軽快な「990S」と較べてしまうとかなりガチガチに締め上げたクルマの様に感じてしまうから面白い。
逆に言えば、「990S」の仕上がりを軟弱というか、スポーツカーらしくないと感じる方も居そうな気がする。サーキットを攻め立てるような用途は似合わないだろう。まぁそういう向きには「NR-A」(277.7万円)が用意されているから問題はないだろうが。
「990S」は素人がドライブで山道を流すようなシーンでこそ「あぁ気持ち良いなぁ」と感じるようにセッティングされたグレードなんだと思う。
但し、今回テストした環境では、これぞ「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」の実現した新世界!!と言うほど、クッキリとした体感は出来ていない。割りとグイッと強めにコーナーへ入ったときでも後輪が安定しているような....と感じるのはプラシーボ効果だろうか。また機会があれば、個人的に評価コースとしている場所でしっかりと比較してみたい。
そんな走りについて鮮烈な印象を残した「990S」。当然ながら、マイカーに迎えてじっくりと評価したいと思い、早速商談開始??....と数日悩んだ。
しかし、結果としては見送ることにした。その理由は「シートヒーター」と「マツダコネクト」が装着できないこと。マニアの方にはなんとも軟弱な理由に聞こえるだろうが、私は大真面目である。
北海道でオープンカーを乗るには、暑さよりも寒さの方に長時間対策が必要になる。「シートヒーター」の有無は覿面にソフトトップの開放判断を左右する重要装備だけに、選択肢がないのは厳しい。
また「マツダコネクト」が選択できないのも辛い。もはやバックカメラが無いクルマには乗りたくないし、スマホを接続してAppleCarPlayを使えないのも減点ポイント。
「990S」は文字通り車重990kgを達成するために苦労して開発されたモデルだから、重量増を招く快適装備を削るのは理解するとしても、ユーザーが自らの判断でメーカーOPで「シートヒーター」や「マツダコネクト」をチョイスできる余地は有っても良いのではないか。現状ではこれらを欲しいとすれば、Sスペシャルパッケージを選択する事になるが、これにはトルセンLSDやスタビライザーも装着されてしまうのが腑に落ちない。毎度この仕様差でグルグル悩んで、疲れて寝る(笑)の繰り返し。
というわけで、悶々と悩んだが今回のタイミングでは「990S」の購入は見送った。あと少しで「RF」と「幌」のロードスター2台持ちへ踏み込むところだったが、次のタイミングを待ちたい。
さて。問題は「990S」の購入は見送ったことで、その代わりになるクルマをどうするかということですね。それはまたの機会で。


ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2022/08/18 23:10:36

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この記事へのコメント

2022年8月18日 23:32
S660から990Sに乗り換えました!なんて書くともはや車好きにしか通じない暗号のような車名になってしまいますね。
私も買う予定は全くありませんが(というより買えない)今回のロードスターは非常に気になる1台です。
コメントへの返答
2022年8月18日 23:56
この記事を書きながら、何度も「S990」とタイプしてしまいました。紛らわしいですね(笑)。
「990S」は普段の交差点から楽しくなるロードスターの原点回帰なんでしょうね。それは鮮明に感じます。
ただストイック過ぎるのが私には重いです(笑)
2022年8月20日 10:26
こんにちは。
私も発売時に試乗しましたが、腰痛持ちには厳しいシートです。
サイドエアバッグがオプションなのは、気に入らなきゃ替えろという
マツダのメッセージに感じました。
今は、シートヒーター付きのレカロも色々選択肢がありますし。
バックカメラについては、ドラレコも兼ねてデジタルインナーミラーが
スマートで良さそうです。
バネとダンパーがこの車だけ極端に違うみたいなので、SSP買って
足回りだけ交換してもらうのも良さそうです。
実際にやっている人もいますし。
私は、幌の2リッター導入待ちです。最後の最後かも知れませんが。
コメントへの返答
2022年8月23日 19:17
コメントありがとうございます。
仰るとおり、気に入らない部分は好みの社外品でアップデートしていく。そういう性格のグレードかもしれませんね。
私はあまりクルマいじりをしないタイプですので、メーカーOPでシートヒーターと、マツダコネクトが選択出来ると有り難いなと思います。
幌の2.0Lは設定されそうな感じですね。こちらも楽しみです(^o^)。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 現在はマツダ「ロ...
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