ようやく気になっていたフィアット500の「TwinAir」エンジンを搭載したモデルに試乗することが出来た。雑誌等では「文句ナシに面白い」との評価も有れば「振動や騒音がダメ」との記述も目立つ。これ程までに意見が別れるモデルは珍しい。まぁ経験上「クルマ好き」のハートにグサッと刺さる様な面白いクルマは賛否両論である事が多い。例外が有るとすれば、最近のVWゴルフ位なもんだ。(個人的に「楽しさ」という意味でTSIエンジンは物足りないが....。)

フィアットは2気筒エンジン「TwinAir(ツインエア)」を搭載した「フィアット500/500C TwinAir」を発売した。これまでの1.4Lエンジンに替えて登場した最新鋭のダウンサイジングコンセプトエンジン。排気量は僅かに875ccのインタークーラー付ターボ直列2気筒マルチエア8バルブエンジン。「マルチエア」とは、BMWの「バルブトロニック」やトヨタの「バルブマチック」等と同様にスロットルバルブを不要とした事で、ポンピングロスを削減し、効率・燃費向上を果たす機構。エンジンの出力は85ps/5,500rpm・14.8kg-m/1,900rpmを発揮する。「ECOスイッチ」を押す事で多少出力を絞り、低燃費運転をするモードを用意。その際は77ps/5,500rpm・10.2kg-m/2,000rpmとなる。更に「START&STOPシステム」と呼ぶアイドリングストップ機能を標準搭載し、10・15 モード値は21.8km/Lを達成した。ミッションは残念ながらMT車は用意されず、全車デュアロジックとなる。
以前から乗りたいと思っていたフィアット500の5MTモデル「1.2 SPORT」に短時間だが試乗することが出来た。フィアット500はキャンバストップの「500C」や色々な限定車がリリースされているが、いずれもATモード付5速シーケンシャルトランスミッション(デュアロジック)との組み合わせだった。正直、デュアロジックの散漫な動作は私の許容範囲を超えておりずっと選考外としている。「MTモデルのフィアット500」が輸入されればなぁ...と思っていたから私には待望のモデル。しかし、毛嫌いせずデュアロジックのモデルも機会があればじっくりと乗り直してみたい。


フィアット「500」シリーズに待望のMT車が追加された。グレード名は「1.2 スポーツMT」。その名の通り、1.2Lエンジンに5MTを組み合わせたモデル。価格は208万円。しかも「スポーツ」と名乗るだけあって、15インチアルミ+185/55R15タイヤやスポーツインテリア、リアルーフスポイラーを装備。その他に、アイドリングストップ機能である「スタート&ストップシステム」を標準装備した。
フィアットは、「フィアット500」のオープントップモデル「500C」を9月26日より販売開始する。これに先行して7月4日より予約受付を開始する。今回500Cにラインナップされるのは、1.2リッターエンジンを搭載する500C 1.2 8V POPと、500C 1.4 16V LOUNGE、そしてその特別仕様で限定50台となる500C 1.4 16V LOUNGE SSの3種類。3車ともATモード付5速シーケンシャルトランスミッション「デュアロジック」で右ハンドル仕様。価格は1.2 8V POPが239万円、1.4 16V LOUNGEが289万円、1.4 16V LOUNGE SSが299万円となっている。私としては相変わらずデュアロジックのみで、5MT/6MTが輸入されないのが残念だが、価格は案外リーズナブルに設定されたんではないだろうか。不景気のお陰?? 一般的にオープンモデルは、ルーフ格納機構や安全対策、補強などにより重量増加を伴うものだが、BピラーとCピラーを残したスタイリングの500Cは、1.2 8V POPがベースモデルより+40kgの1020kgに抑えられる。まぁ後方視界はかなり悪そうに感じるのだが、そういう細かいことを気にするようなクルマでもない。リアウィンドーは熱線式デフロスター機能付のガラス製であることも嬉しいポイント。オープンカーと言うには物足りないかもしれないが、サンルーフ以上の開放感は味わえるだろう。(1.2のPOPに5MTが追加されたら買おうかな~と以前から考えているのですが、輸入してくれませんね。)


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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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