予想よりも早く、エクストレイルのクリーンディーゼル車に試乗することが出来た。自宅近くの販売店に試乗車が用意されたのを通りがかりで発見(笑)。早速、乗せて貰った。都市部でMTしか無いグレードを試乗車に用意するとは日産も思い切りましたね。基本的にガソリン車のエクストレイルと内外装の差異は少なく、フロントグリルとフロントバンパーが違うのだが、普通の人には同じに見えるだろう。試乗車はカーナビやキセノンヘッドランプ、ハイパールーフレール等の高額なメーカーOPが満載されていた。日産のメーカーOPナビ「カーウイングスナビゲーションシステム(HDD)」は画面も綺麗だし、バック/サイドカメラもつくなど純正ナビとしては現在の所一番使いやすいのではないか。価格もそれなりではあるが...。エンジンを始動するとカラカラカラと言うディーゼル特有のアイドリング音が聞こえてくる。これは以前試乗したメルセデスのE320CDIでも同様だった。エクストレイルのようなSUVにはディーゼルエンジンのアイドリング音はマッチしているような気がするのでネガティブな要素とは思っていない。軽いクラッチを繋ぐとグイッとクルマが前進しようとする。アイドリング状態で結構なトルクが出ている証拠だ。発進時はクラッチを繋ぐだけで充分だ。そこからアクセルを踏み加えていくと、1660kgもある車体とは思えないほどスムーズかつ、パワフルに加速していく。また、エンジンは昔のディーゼルエンジンのイメージを完全に覆す様に軽やかに回る。4500rpmのレッドゾーンに簡単に到達してしまう。ミッションもクセが無く、適度に節度感のあるモノで、グニャグニャとしただらしないフィールを想像していたが、かなり乗用車的。これなら長距離がとても楽なクルマだろうと感じた。ガソリンモデルに比べ、遮音材も相当増やされているとのことだが、静かなクルマとは言えない。エンジン音はそれなりに侵入してくる。個人的には嫌いな音ではなかった。むしろ、音と速度の高まりが上手くリンクされていて心地良いと思った。同じエクストレイルのガソリン車と比較するとディーゼル車は価格が高く、燃費/燃料費でその価格差をペイすることは一般ユーザーはほぼ無理だと思うが、ガソリンモデルとは明らかにケタの違う図太いトルクを299万円で味わえるのなら全然高くない。ガソリン価格の高騰で「仕方なく」ディーゼルを選ぶなんてとんでもない。欧州の人達が積極的にディーゼルを選択している事も納得だった。今後はエクストレイル以外にも搭載車種を増やして欲しい。セレナに搭載されれば喜ぶ家庭が多いかもしれない。

マイナーチェンジ後のレクサスISに試乗した。レクサスISに試乗したのは2005年10月だったから3年が経過した。マイナー後モデルでどの程度改良や熟成が進んだのか、試してみたかった。今回、試乗したグレードはIS250のベースモデル。特にメーカーOPも装着されていない素のモデルで価格は399万円(6AT)。メーカーのリリース文を読むと「スポーツセダンとしての本質を一段と高めるべく、操縦性・走行安定性、乗り心地、静粛性をさらに磨き上げている。」とあるが、具体的にどの部分を改良したか書かれていない。エクステリアでは、フロントグリル、フロント・リヤバンパー、リヤコンビランプ、アルミホイールの意匠変更、LEDサイドターンランプ付ドアミラーの採用が相違点だが、よほど詳しく見ていかないとその差は判らない。リヤコンビランプのデザインはイマイチかな。結論から言えば、初期モデルと比較すると随分と熟成が進んだようで、チグハグだった乗り味がスッキリと筋が通ったモノになっていた。まず、とてもプレミアム(?)なクルマとは思えなかった電動パワステのフィーリングも随分と自然なモノになっていた。堅いというよりは「固めただけ」と言う雰囲気でマンホールなどの段差でドタバタ感を露呈していた足回りも随分しなやかに動くようになった。個人的にはランフラットタイヤを履くBMW320iよりマイナー後のIS250の方が好みだ。(正確に比較するならば、BMW325i/535万円と比べるべきなんだろうが、325iは未経験)相変わらず「薄味」で215psもある様には感じないエンジンだが、非力感がある訳ではなく1570kgのボディには充分。やみくもに静かにするのではなく、静かな中にもエンジンのビート感が味わえるようになるとクルマを運転しているという実感が増すのではないか。以前試乗したときは正直、価格相応の内容に達していないと思ったがようやく価格相応になって来たのではないか。(バックモニター付のカーナビや安全装備などが全て標準である事も考慮すると)しかし、最新のセダンとしてみれば明らかにパッケージングは古臭いし、やたらとスイッチが多く田舎臭いインパネなどマイナーではどうしようもない瑕疵もある。まだ3年くらいは現行モデルが継続販売されるのだろうが、トヨタは何か対策を考えないとズルズルとライバル達に埋もれてしまう。不思議なことに、レクサスは(日本では)IS/GS/LSとセダンばかりラインナップしている。もし、ISがBMWの3シリーズをライバル視するのならば、セダンの他に最低でもクーペ・カブリオレ・ワゴンのボディタイプは必要だろう。噂ではISのメタルトップのコンバチが開発中らしいが、思いっきり遅すぎる。GSにもワゴンがあれば魅力は倍増していただろうに。レクサスは「レクサストータルケア」に代表されるように、ハードウェアだけではなく、ソフトウェアなサービスに注力している。これからの高齢化社会にはこうしたサービスもプレミアムブランドには不可欠になるだろう。全車ハイブリッドになった時がレクサスの本領発揮なのかな。
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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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