![[試乗インプレッション]スズキ・ジムニー XC(4AT) 20年分の進化とは。 [試乗インプレッション]スズキ・ジムニー XC(4AT) 20年分の進化とは。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/041/710/464/41710464/p1m.jpg?ct=216d6e91ce0b)
まずは、豪雨被害に遭われた方へお見舞いを申し上げます。一日も早く、平常を取り戻されることをお祈りします。
ちょっとご無沙汰してました。後日報告しますが、正直ドタバタの最中です。
そんな時でも新型「ジムニー」の話題だけは触れずにはいられない。近所のスズキ販売店でまずはサクッと味見をしたのでその報告を。
それにしても、新型「ジムニー」の注目度は抜群で、試乗も順番待ち。更にはカタログも品切れとか。納期は既に半年以上待ち。更に「ジムニーシエラ」は「一年待ち」もしくはそれ以上とか。そのうち増産されるかもしれないが、最近はメーカーもコスト増となる増産を嫌がるから基本的には気長に待つしかない。
新型「ジムニー」の進化は試乗車のドアに触れた瞬間から剛性感が格段に増したことが判る。更に言えば、ボディの揺れが少なくなったのに驚いた。当然ながら、走り出してもその印象は変わらない。「ジムニー」は常にキャビンがユサユサと揺れるものと思っていたが、新型はなにやら平穏無事。もうこれだけで新型「ジムニー」を買う理由になりそう。長距離走った際の疲労感は随分と違うだろうね。
また、ステアリングがかなり正確になった。恐らく「ステアリングダンパー」の採用が効果的なんだろうが、中立付近の曖昧さがかなりシャキッとした。但しパワーアシスト量が増えたせいなのか、先代(JB23)と比較しステアリングからのロードインフォメーションは若干希薄になった印象。良くも悪くも乗用車的な印象だ。
感覚論で恐縮だが、車内の静粛性も増した印象。エンジンがR06A型に変わったことで、サウンドの傾向も変化したようだが、現代の一般的なレベルで見れば「静か」とは言えないが、「ジムニー」の尺度で言えばかなり静か。当然ながら、R06A型エンジンのチューニングは低中回転域から太いトルクを発揮するタイプ。先代のK6A型エンジンの様に回転数と共に出力が増していくタイプではないから、実用性には優れる半面、エンジンを回す高揚感とでも言おうか、運転の楽しさは一歩後退。
なんでも「昔は良かった」と言いたい訳ではない。新型「ジムニー」は安全装備の充実も大きなニュース。スズキ セーフティ サポート装着車が用意されたり、ベースグレードからSRSサイド・カーテンエアバッグが装備されるなど、20年分の進化幅はそれなりに大きい。今後20年間「ジムニー」が現役でいるためにも必要な進化と信じ、受け入れるのが肝要。
今回は軽く近所を一回り...って言うレベルだったので後日じっくりとテストをしたいところだが、僅かな時間でも充分に新型「ジムニー」の進化が感じられたのは収穫だった。
総じて、従来の「ジムニー」が持っていた特殊性というか、「ジムニー」だから許されていた様な部分がキッチリとキャッチアップされ、最新のオフロードカーとして進化していた。世界中で販売されるクルマなんだから当然といえば当然。スズキは最も困難で、コストと手間のかかる真面目なモデルチェンジを選択したんだろうね。恐れ入ります。
その一方で、趣味のクルマとしての楽しさや愛着について現時点ではちょっと薄味かな...という印象もあり、今後のモデル展開に期待したい。少なくとも、試乗後即座に商談開始!とはならなかった事を報告しておく。
でもいつかは買うだろうね。間違いなく。そのタイミングはいつなのか楽しみにしたい。

Posted at 2018/07/11 21:21:28 | |
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