![[カタログコレクション]日産8代目「ブルーバード(U12型)」1990年版【第23弾】 [カタログコレクション]日産8代目「ブルーバード(U12型)」1990年版【第23弾】](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/728/816/44728816/p1m.jpg?ct=ff85dcf4a2ec)
初代「プリメーラ」に続く日産シリーズは8代目「ブルーバード(U12型)」です。
トヨタ「コロナ」と熾烈なセールス競争を展開した、日本の乗用車の歴史そのものと言える名車でしょう。
私の世代になると、記憶にギリギリ残るブルーバードといえば1979年に登場の6代目(910型)でしょうか。特にタクシー仕様は「クルー」が登場する1993年まで継続生産されていたから随分お世話になったと思う。
さて。今回のカタログは1990年5月版で後期モデル。翌1991年9月にはフルモデルチェンジが実施され、9代目(U13型)へスイッチしている。
1987年に登場した8代目「ブルーバード(U12型)」の特徴は、初採用された最新のAWDシステム「アテーサ」とターボエンジンを組み合わせたスポーツグレード「SSSアテーサ・リミテッド」が記憶に残っている。何と言うか「いいモノ感」が漂っていたクルマですよね。
今になって思えば、バブル期の日産快進撃はこのブルーバードから始まったと思う。高性能なメカニズムと、素直にカッコイイと思えるデザインが奇跡的に融合していた。
"奇跡的"と評したのは、1991年の9代目「ブルーバード(U13型)」以降の日産車は主にデザイン面で自滅が続き、急速に評判を落としたのは御存知の通り。結局日産の黄金期は1987~1990年頃に登場したモデルで終わっている。
私が免許を取得した平成6年頃、仲間内で8代目「ブルーバード(U12型)」に乗っている奴が居たから随分と乗せて貰った。聞けば、まず家族共用が前提。その上で、それなりにスポーツマインドが有り、見栄えのするデザインで...となれば悪い選択肢では無かった。おまけに年式的にも手頃な中古がゴロゴロしていた時期だった。
8代目「ブルーバード(U12型)」のカタログを改めて読み返しても、素直にカッコイイと思うし、メカニズム的にも全力投球された力作だと思う。
異論を恐れずに言えば、積極的に指名買いされた最後の「ブルーバード」だったのではないか。
1991年に登場した9代目(U13型)は、北米重視の"垂れ尻"セダンと、保守的なハードトップ(アークス)を用意したが、国内販売は苦戦。(個人的に、垂れ尻のセダンは嫌いではなかった。)
1996年に登場した10代目(U14型)は不景気の影響をモロに受けたスカスカな地味セダン。事実上「ブルーバード」の歴史はここで終わる。以降サニーのプラットホームを基に「ブルーバード・シルフィ」として名称は繋いだが、2012年に「ブルーバード」の冠が外され単独「シルフィ」となり完全に消滅した。
現在の日産ラインナップを見渡すと、「ブルーバード」に相当するミドルクラス (Cセグ)がポッカリと空いている。もはやセダンでは無いだろうが、グローバルで戦える渾身のCセグメントモデルが必要な気がするな。
次回も引き続き、日産車を取り上げたいと思います。
第01弾 マツダ「ファミリア」1991年版
第02弾 いすゞ「ジェミニ」1987年版
第03弾 日産「ローレル(C33)」1989年版
第04弾 日産「マキシマ」1989年版
第05弾 日産「シルビア」1989年版
第06弾 ホンダ「コンチェルト」1988年版
第07弾 スバル「インプレッサ・リトナ」1994年版
第08弾 トヨタ「キャバリエ」1995年版
第09弾 スズキ「カルタス・クレセント」1996年版
第10弾 三菱「FTO」1994年版
第11弾 ダイハツ「アプローズ」1997年版
第12弾 ダイハツ「ストーリア」1998年版
第13弾 スバル「ヴィヴィオ」1994年版
第14弾 マツダ「センティア」1991年版
第15弾 スズキ「ジムニー」1995年版
第16弾 トヨタ「セプター・ステーションワゴン」1996年版
第17弾 マツダ「RX-7」1998年版
第18弾 スズキ「X-90」1995年版
第19弾 マツダ「オートザム・レビュー」1990年版
第20弾 日本フォード「フェスティバ」1989年版
第21弾 日本フォード「レーザー・クーペ」1989年版
第22弾 日産「プリメーラ」1991年版
Posted at 2021/01/03 01:45:44 | |
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