![[ニューモデル]新型電気自動車「Honda e」発売。 [ニューモデル]新型電気自動車「Honda e」発売。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/336/080/44336080/p1m.jpg?ct=81d0cdafaee5)
ホンダは新型電気自動車「Honda e(ホンダ イー)」を10月30日に発売する。
ホンダが提案する都市型EVコミューター「Honda e」がいよいよ日本市場でも正式に発売となる。
サイズは全長3895mm / 全幅1750mm / 全高1510mm。シティーユースを売りにするのであれば、全幅が1700mmを超えているのがなんとも惜しまれるが、主戦場は欧州だろうから、まぁ仕方ない。
現時点でのEVは、どうしてもバッテリー容量が多く、航続距離が長いほど高性能で安心との価値観が蔓延るが、「Honda e」はシティーユースに特化した設計により、バッテリー容量を35.5kWh(リチウムイオン)に抑えたことが特徴。一充電走行距離はWLTCモード値で259~283km。エアコンを使った際には実質200kmを切るくらいの航続距離と理解したほうが良さそう。
(北国で利用の際は冬季間の暖房に電気エネルギーを喰われるので更に落ちる...)
まぁホンダの言う通り、シティーユースに限った運用が出来る(セカンドカー有りでもOK)上で、自宅に充電設備を備えられる方ならば問題はないだろう。
一方、都市部には集合住宅に住み、私も含め自分の意志で充電設備を置けない方も多数存在する。そうなれば、少しでも外部(自宅以外)充電の回数は少ないほど有り難い。いずれクルマと充電インフラの進歩で解決されていくのだろうが、現時点ではなんとももどかしい。
「Honda e」の国内販売計画台数は僅かに1000台(年間)。まぁホンダもバンバン売りさばこうとは思っていないようだ。価格もベースグレード「Honda e」が451万円(税込)。上級グレードの「Honda e Advance」が495万円(税込)である。
しかし、個人的には100V AC電源(1500W)が「Honda e Advance」のみ装着されるから、事実上は一択である。(メーカーOPは設定無し)
「Honda e」の世間的な評価は「容量の少ない35.5kWhのバッテリーの割には高価なEV」という感じだろうか。もちろん私も割高に感じる。
恐らく、ホンダが目指しているのはBMW MINIの様な存在なのだろう。他社と比較検討されて販売するクルマではなく、欲しい人だけが指名買いするクルマ。
日産「リーフ」の62kwhバッテリーを搭載する「e+ X」が441.1万円~だから、コストパフォーマンス重視の方は買わないだろうね。
しかし、気になる点がある。日産「リーフ」(特に先代モデル)のバッテリー劣化が激しい上、真摯なユーザー対応を怠った結果、少なくとも日本では「リーフ」のリセールは驚くほど悪い。最新相場でも、100万円以下で2017年式の先代リーフ(30kwh)が日産純正中古で買えるのだから、手放した方はたまったものではない。
ホンダも「Honda e」のリセールには自信がないようで、残クレ(残価設定型クレジット)の残価は3年で30%。5年で13%と壊滅的だ。ちなみに、新型フィットの場合は3年で48%。5年で30%に設定されている。
ざっくり500万円で「Honda e Advance」を新車購入しても、3年後にはホンダのお店でさえ150万円の価値しかないと公言しているのだ。いくらガソリン車に比べランニングコストが安くとも、これでは厳しい....。やはり、3年落ち以降にガッツリと値落ちした中古車を買うのが賢いようだ。(EVはバッテリー劣化がある故、ガソリン車の様に乗り潰す選択肢は取りづらい。)
実のところ、ホンダが初期モデルの残価を3年で50~55%位を保証するのであれば、セカンドカーとして「Honda e」を札幌一番乗り(?)で買うことも考えていたが、30%では....。
現時点で激安の日産「リーフ(30kwh)」中古(但し日産純正中古に限る)に乗っておき、「Honda e」の中古車が出回るのを待ってみるのも悪くはないか。
まぁ数字やお金の話は実際に購入する方に悩んで貰えば良いとして、まずは「Honda e」に是非乗ってみたい。もしかしたら、このクルマはコストパフォーマンスだけでは語れない魅力を備えているような気がする。その際は....

Posted at 2020/08/28 22:05:13 | |
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