5月連休明けの忙しい時期が過ぎたこともあり
EVC6のセッティングのため、
5/12(土)夜~13(日)早朝にドライブをしてきました。
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【自車の特徴把握】
EVC6のセッティングを『回転数』と『スロットル開度』で行うため
自車の特徴を把握しておきます。
①SG9純正タービンで走行距離13万キロのとき
最大トルク:約50kg・m(3600rpm)ブースト圧120kPa
最大馬力:約340ps(5000rpm)ブースト圧116kPa
②東名パワードM7760のタービンに換装後は推定ですが
最大トルク発生回転数:4000回転
最大馬力発生回転数 :5600回転
③SG9純正タービンのときは高回転でタレるため
EVC4では最大ブースト圧設定135kPaでも
6000回転以上では実測100kPa以下でした。
これを参考にして、エンジンを壊さないため
高回転のブースト圧を100kPa以下とします。
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【確認1】
ブーコンの電源ON・OFFによる違いを体感出来るか? について
【確認方法1】
EVC6の標準ブースト圧を81kPaに設定し
ブーストマップおよび補正値マップを、上乗せゼロのフラットなものとしました。
この設定で、EVC6の電源ON・とOFFの違いを調べます。
※標準ブースト圧を81kPaに設定したのは、EVC4が壊れたとき、
ブーコンOFFにおける最大ブーストを確認済みのため。
【結論1】
ブーコンの電源ON・OFFによる違いは体感出来ませんでした。
もっとも、電源ON・OFFとも1回ずつの確認であり、
フル加速していないため判別できないのかもしれません。
しかし、この確認に時間を割くのは不毛と判断しました。
ブーコン電源OFF時の最大ブーストより、少なくとも10kPa以上高く設定しないと、
ブーコンを装着する意味が無い。当然ですけど。
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【確認2】
まず初めに EVC6による効果を体感します。
ネット情報を参考にし、大雑把にマップを入力しました。
出典を書かない理由は、ウサンクサイパーツも紹介しているサイトのためです。
【画像1】

基本ブースト圧を120kPaとしているので
横軸の回転数と縦軸のスロットル開度の格子点の数値が10の場合
120+10=130kPa が狙いのブースト圧となります。
また、この段階で補正値は重視していません。
全て同じ補正値としても、EVC6の特徴を体感するには支障ない筈ですから。
【結論2】
①低~中回転数でブースト圧を持ち上げると
高回転域での安全マージンを確保しつつ、アクセルのツキが非常に良くなります。
これがEVC4との最大の違いです。
②一般道のワインディングを実走してみると、
常用回転数は意外と低いことが分かりました。
快走レベル:2000~3000rpm
爆走レベル:大人の事情により書けません。
高速道路の加速中でも、一般道のワインディングでも
スロットル開度が50%以上になることは非常に少ない。
一般道のワインディングの快走レベルでは
スロットルを開いても30%台が自分の場合に多かった。
私の旦那走りでは
6000回転以上や、スロットル開度50%以上は概ね存在しないので
安全マージンを更に増やしても
走行フィーリングに影響しないことが分かりました。
③画像1のブーストマップだと
2000回転でアクセルを踏み足しても加速します。
ターボが効き出しているか不明ながら、重要な回転域であることが分かります。
取りあえず、吸排気系を高効率パーツに交換した2.5LのSG9では
ブーストマップの回転数の最小値を2000回転としても問題ないと
捉えることにしました。
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【確認3】
上記の結論2を参考にし、ブーストマップを下記画像2に変更しました。
2000~2500回転における
アクセルを踏み足したときの状態を確認するのが狙いです。
【画像2】
【結論3】
緩い上り坂では2000回転からアクセルを踏み足しても、少しモタつく感じでした。
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【確認4】
上記の結論3を参考にし、
ブーストマップの2000回転&スロットル開度20%の数値だけを変更し
下記画像3の 5 →10 としました。
【画像3】
【結論4】
①緩い上り坂で2000回転からアクセルを踏み足したとき
モタつく感じが少し改善しました。
②画像3のブーストマップでは、平地、上り坂の加速は違和感無し。
③快走レベルにおいて、下り坂のアクセルOFFでは2000~3000回転となりますが
ここでアクセルペダルの足に少しでも力を加えると、不要なパワーONになってしまいます。
上質な走りを求めるなら要改善項目です。
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【確認5】
上記の結論4③を参考にし、スロットル開度の出だしを
20% → 7% に変更し、下記画像4の設定にしました。
【画像4】
【結論5】
快走レベルにおいて、下り坂のアクセルOFFで
2000~3000回転でアクセルペダルの足に少し力を加えたとき
不要なパワーONになるのが少しだけ改善されました。
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【まとめ】
①私がSG9の快走レベルで多用するのは最大トルク~最大馬力の回転域でなく
2000~3000回転でした。
平地、上り坂において、2000~3000回転で、
如何に好みに合わせるかが肝のようです。
※1:肝と書きましたが、高回転域でエンジンを壊さない設定にする限り
EVC6の懐(ふところ)は広そうです。
※2:多用する回転数は、排気量、改造状態、ミッション形式で異なります。
②快走レベルにおいて、下り坂のアクセルOFFでも2000~3000回転でした。
このとき、アクセルペダルに載せた足に少し力を加えただけでも
スロットル開度10%前後となってしまい、不要なパワーONになりました。
下り坂の質感向上のため、スロットル開度0~20%を
どのように刻んで設定するかが肝のようです。
おそらく、上り坂より設定が難しそう。
③2.5Lエンジン、6MT、高効率化した吸排気系、
東名パワードのタービンM7760、の組み合わせでは
チープなドッカンターボでなく、上質なターボ車になりました。
低~中回転でブースト圧を上乗せするとスッパルタンになって
安物のパワーアップになるかと思いきや、実際は逆でした。
下の回転域からトルクが出てくるので、大排気量NAに近づきます。
④EVC4のときと比べて、
車が一回り軽くなりました。
別の表現をするなら、
EVC4からEVC6に換えて2000~中回転域でブーストを上乗せすると
EVC4の3速で得られた加速が、EVC6では4速で出来るようになりました。
⑤2000回転くらいから加速が向上するので、EVC4のときより速度の乗りが良いです。
そのため、ブレーキ系の負担が高くなります。
⑥EVC4のときに比べ加速が向上する分、フロントリフトが増加します。
⑦町乗りの速度域の加速でも排気騒音が少し増加します。
排気騒音フェチの人にもEVC6は向いています(蹴
⑧昼間の一般道の流れに乗って走る分には
EVC4のときと比べて、燃費の悪化は少ないようです。
⑨EVC6の入力は簡単です。30分も弄れば体が覚えます。
それに、感覚的に分かりやすい操作のためか
時間を空けて弄るときでも、マップの数値変更だけなら、
取扱説明書を見ることなく操作できます。
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【お断り】
画像4のブーストマップは素人が適当にセッティングしたものです。
そのため、参考にしない方が良いです。
エンジンを壊す危険性は、改造状態や乗り手で変わりますので
ブーストマップの設定は自己責任でお願いします。