
僕の古いみん友さんである
6ハロンさんに案内して頂いた日産ヘリテージコレクション。
説明:
『1968年(昭和43年)の日本グランプリで優勝したニッサンR381は、ユニークなエアロスタビライザーというウイングを装着しています。これは、コーナリング中にイン側のグリップを強化するため、走行中にリヤサスペンションと連動し、左右が独立して角度変化すると言う従来にも先にもない発想によって作られました。エアロスタビライザーと命名されたこの特徴的なウイングを持つR381は、「怪鳥」という異名を取りました。エンジンは、日本GPに合わせて日産が大幅に手を入れたシボレー製5.5L V8エンジンを搭載。レースには3台(No18高橋国光、No19砂子義一)が投入されました。記念車は、北野 元選手がドライブし見事優勝した20号車です。 』
エアロスタビライザー・・・レギュレーションが変わらなければ、どうなっていたでしょう?
最初の1~2年は暴れまくっても、他社も同じ事をやって来たでしょうから 後々までレースを牛耳る事は出来なかったと想像できます。
それに、コーナリングスピードは飛躍的に向上しても ドライバーへの負担増や万が一の故障や破損で車が舞い上がる事は明白で 遅かれ早かれ禁止されていたのでは無いでしょうか。
スカイライン生みの親、桜井真一郎氏と
MF誌中古車試乗記事でお馴染みの岡崎宏司氏の対談をまとめた
『クルマ・ハート・スカG 』にこんな事が書かれています。
(R381の開発時の回想)
『・・・コーナーのタイムが詰まらない。どうやってそれを縮めようか悩んで、結局コーナリングパワーが足りないんだから、コーナーでの内側車輪をどうにかして下へ押し付ける必要がある訳です。その方法をどうするかですが、(中略)ハネで押さえる事にして、さてどう動かしたらよいのかわからない。』
『ステアリングの切った量でハネを動かしたんじゃ、コーナーでの運動の影響が入ってこないし。ずいぶん考えましたけど、結局はダメだ、ハネなしでやるしかないな って思い始めてたんです。』
『ところが、家で寝ていて明け方、夢で考え付き、ハッとしてすぐ飛び起きて会社へすっとんでいって図面を書きました。求心加速度に応じてバネ上がロールするわけですが、それを利用すればいい と言う事で、オイルをたすきがけに通して、油圧でハネを動かす事を思いついたんです。』
いやはや
『寝ても覚めても』
とはこんな事を言うんでしょうねぇ・・・改めて桜井さんって凄い方です。
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そしてもう一つ、
『クルマ・ハート・スカG 』には、当時デビューしたてだったR30のテールはR381をモチーフにしていると書かれています。
Posted at 2015/03/20 23:44:40 | |
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