
この号では「ザ・ライバル」と銘打って・・・国産ミドルクラスのトップセラー・カーとして独走するコロナを迎え撃つモデルチェンジ直後のブルーバード。そして全くの新型ギャランΣが戦列に加わったのを機に3車を徹底比較する特集を組んでます。
画像は3車の歴代の変遷を簡単に説明したページ。
初代ギャランは、僕の初めての愛車だっただけに大変懐かしいです。まだ頭にコルト名が付いていました。
そして、あくまでギャランシリーズの一員だったFTOやGTOも載ってますね。
かつて「BC戦争」(ブルーバード対コロナ)と呼ばれるほど熾烈な販売合戦を繰り広げたトヨタ対日産のミドルクラスですが、
過去ブログでも書いたようにコロナは'75/2時点では12ヶ月連続ベストセラーを達成しており、この号ではなんと31ヶ月連続ベストセラーを達成したと書かれています。
その中での売れ筋は1.6LのセダンGL 4MT白だそうでオーソドックスなコロナの代表ともいえそうなグレード。上級には1.8Lや頂点にDOHCの2000GTを頂くにも関わらず、この事実は
「日本の平均的なオヤジが選ぶクルマ像」を表している事に違いありませんね。
まさにトヨタ車のトヨタ車たる所以でしょう。
しかし、ここに来て宿敵ブルーバードが新型になりウルトラ・モダーンとも言うべき三菱の野心作Σが登場してコロナが独走できるか見ものだと書かれています。
これは各車のボディとエンジン・変速機・前後ブレーキの組み合わせを図にしたもの。Σは2drの需要を、後に登場するΛに思い切りよく割り振る戦略だったのでしょうね、4drセダン一本で勝負に出ました。
この当時まだ従来からのギャランは生き残って(もちろん2HTも)いましたが。
ブルーバードは平均的に4drセダンと2HT。この当時は当たり前に2HTがラインナップされていました。
そしてコロナ。2drセダンが!!!エンジンは19Rの2.0Lのみで
3C(3段コラム)に4輪ドラムブレーキが選択可能と言う恐ろしさ(笑
いったいこんなクルマ誰が買ったんでしょう!!!興味が尽きません。
3車の中で最高のオヤジスペック『2drセダン・3段コラムシフト・OHVエンジン(2T-U)・4輪ドラムブレーキ』を持つのはコロナだけ、反面DOHCソレックスキャブを持つのもコロナだけ。さすがトヨタです!!
そして4輪ディスクブレーキはブルーバードだけですね。
サスペンションはブルーバードのみ(SSS・G6系)日産自慢の4輪独立。510から引き継ぐメカニズムのハイライトですね。余談ながら旧610系の6気筒・GTは、この810系からはG6と言うネーミングに改めました。その理由を「スカイラインGTへの配慮」とハッキリ書かれています。
コロナはフロントがウィッシュボーンながらリヤはリジッド・リーフ。Σはリジッドでもコイルばねを採用しています。
この時点でスカイラインはまだC110系(ケンメリ)の時代で、同一クラスだったはず(1.6L、1.8L、2.0Lにそれぞれ4drセダン/2HTを持っていた)ですが、こんなライバル対決には顔を出していません。
それはプリンス時代からの4気筒ユーザーが依然として存在していたにも関わらず、人気があまりにも6気筒GTに偏りすぎていた為、ファミリーカーと言うには特殊な存在だったからだと思われます。
・・・この後・・・僕の記憶・イメージでは、ブルーバード810型は不人気車種の代表に、Σはヒットしたものの一発屋(笑)に終わった、と思うんですが。
Posted at 2008/11/03 23:19:25 | |
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