
毎号、大学教授・自動車評論家らがニューモデルの詳細なテスト・試乗を行い、メーカーの開発担当者に開発コンセプトや疑問点を聞き出します。
この号ではその夏にフルモデルチェンジした
ブルーバードを、しかも2ドアHTのG6-E・Lですからほぼ最高級グレードと言えます。
メーカー側は8名、質問側は12名、司会1名で座談会が始まります。
メーカー側は、
開発途中にオイルショックがあり、企画の修正を余儀なくされた事。
と、コンセプトとして
高級ファミリーカーとしての落ち着き、機動性と豊かさの調和。
4ドアは実用性と機能を重視、2ドアは"粋なパーソナルカー"的な位置づけ。
等を挙げています。
610時代の6気筒版、GTは言うまでも無くスカイラインGTの好評から「柳の下のドジョウ」を狙ったものでしたが今回、G6にネーミングを改めた事について意地悪な質問が出されてます・・・
質問側:GTというのをとったのは、なにか意図があるのですか?
日産側:ブルーバードと言う名前からは、GTでなく高級ファミリーカーのイメージが強い訳です。今回はスポーティ志向という事よりも高級ファミリーカーを指向したいという考えです。
質問側:そうしますとブルーバードGT、あるいはGTXを出されたのは、変節された訳ですか?(笑
日産側:変節と言えば変節ですけど、そう言う変え方の変換はあります。
このあと日産側はスカイラインとの生まれや育ちの違いを説明し、ブルーバードはファミリーカーとしての本分とサファリラリーでの実績、SSSに代表されるダイナミックな一面も併せ持つ
「ふやけたファミリーカーではない」
「キリリとしたファミリーカー」であると力説し、幅広い層のなかに若者のSSS、その上級版がG6だと、述べています。
実際
G6だとローレル並みに豪華でしたから、下はタクシー用のDx級から存在した事を考えるとたいへん欲張りな構成ですね。
また、屋根フェチの僕には見過ごしがたい、オペラウィンドゥに関しての記述があります。
質問側:ハードトップにはオペラウィンドゥを設けましたね、あのオペラウィンドゥというのは、どういう意味からきているのですか?
日産側:本格的なオペラ劇場の高級なボックス席、個室になっていて、そのドアについている小さな窓をオペラウィンドゥというそうです。クルマとしては、最近のアメリカ車のリヤ・クォーターに小窓をつけてまして、それをオペラウィンドゥと称してますね。我々としてはその言葉をそのままいただいた訳です。
・・・ああ、なぜ日本では流行らなかったんだろう(嘆き
ブルーバード・・・今は完全にふやけてませんか?(笑
Posted at 2009/03/14 08:20:19 | |
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