
'70からこのMF誌で始まったCar of The Yaerの'76は総合と小型車部門賞をホンダ・アコードが獲得しましたが、
パーソナルスポーツカー部門賞はセリカ2000LB-GT
大型車部門賞はクラウン2600ピラードHT
中型車部門はギャランΣ2000スーパーサルーン
軽自動車部門はスバル・レックス5 2ドアAⅠ
が受賞しています。
セリカ・・・いつの頃からか『セリカLB2000GT』って言い方を無意識にしてたので、記事を読み返してみたら、先に排気量が来ることに違和感を覚えました。ところが巻末の資料でもまず排気量、ボディ、グレードの順で記載されてますのでこれが正式名称なんでしょうね。
ちなみにセリカ1600はクーペ・LB共にLT/STがあり内装によって各々4種、2000はやはりクーペ/LB共にST(内装3種)、2000GTと2000GTVもクーペ・LB共に用意されていました。
そう、2T-Gの1600GT・GTVは既に消滅していたんですね。
この年の夏にはMCを控え・・・すなわち
モデル末期だというのに「スタイルとダイナミックなフィーリングが良い」と好評だったようです。
言い換えれば、デビューして1年ちょっとのS10シルビアがこの部門でセリカと対決せねばならないのに、全く「蚊帳の外」状態で、日産の
コンセプトの甘さを露呈しているとも言えます。
仮に本当にロータリーエンジンを積んで現われたとしても、ネーミングがサニーではこの部門には入れなかったか(笑
ギャランΣはアコード程、インパクトは強くないものの非常に未来的な意欲作で、実際Car of The Yaerは「アコードとギャランΣは審査委員会を二分するほど拮抗した支持を受けた」と書かれています。
FFでHB、しかも1.6L~1.8Lクラスと言う非常識な(笑)アコードが存在しなかったと仮定しても、Car of The Yaerの土俵に上がるべきは、MCしてわずか半年の810型ブルーバードのはずですが、何のインパクトも無く極端な言い方をすれば名車510のシャーシーを伸ばして重たいボディを載せただけのクルマはやはり「蚊帳の外」だったでしょう。
Posted at 2009/08/01 23:15:39 | |
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書籍 | クルマ