前ブログ、'63東宝のコメディ映画「日本一の色男」 の一コマ。
幌を降ろした真っ赤なスカイライン・スポーツの運転席に座るのは、団令子さんと言う女優さんですが、そのインパネに注目。
補助メーターがズラリと並んだ多眼ですね。
スカイライン・スポーツは・・・
プリンス自動車が当時のスカイライン(よくグロリアと言われているが)のシャーシーをイタリアに送り、ミケロッティがデザインしたクーペとコンバーチブルをカロツェリア・アレマーノが製作、
1960年11月のトリノショーで発表。
1961年秋の第8回東京モーターショーに出品。
翌'62年4月発売~
'63年、総数60台程で生産中止
・・・と言う激レア車です。
「写真が語る自動車の戦後」('96ネコ・パブリッシング刊 五十嵐平達 著)には当時のことが書かれています・・・
「実車2台はトリノショーを終えてから日本向けに発送されたと報じられたが、私の記憶では3月10日(1961)になって急に電話が掛かって来て、赤坂プリンスホテルに展示してあるから見に来い、と言う・・・」
つまりイタリアで製作された最初の2台は日本に帰って来て、'61年第8回東京モーターショーに出品される半年以上前の3月に国内発表された事になります。
一番下のコンバーチブルのインパネは多眼ではありませんね。この時のクーペの色はおそらく青ではないかと思うんですが、'81/2のノスヒロVOL.23に掲載された青いクーペも多眼ではないのです。
イタリアで製作された最初の2台、青いクーペと白いコンバーチブル・・・。
青いクーペはナンバープレートがノスヒロになっていて相当きれいな上モノ、撮影者があの但馬 治氏・協力が日産(日産記念庫か?)。
実際は屋外で撮影された写真の背景を画像処理してあるようです。
画像の上と中は前出の「写真が語る自動車の戦後」のページですが、下のカラー写真は「THE SKYLINE」('83講談社刊)の写真です。
どう見ても同じ場所、赤坂プリンスホテルですがモデルにポーズを取らせたメーカー写真のようです。
シート、幌カバーは赤ですが・・・三重県のアソコに鎮座する個体のインパネが気になるのです。
Posted at 2009/02/23 00:19:21 | |
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