
'80/3、ヤナセの雑誌広告。
その本文抜粋:
カスタムメードか、と見まちがう程
かけ離れたプレステージアスな風貌に、無類の充実をひめて、
セビルは、世界のトップレベルの方々のために今新たに誕生しました。
(中略)
キャデラックの快心作セビルは、最も際立った世界のラグジュアリーカーとして、
80年代はもちろん、永遠の地位を維持し続けます。
New Classic・Elegance
CG誌はニューセビルのインプレッション記事を載せてました。
独特のスロープドバック・スタイルで注目されるトランク内部・・・
「そのテール造形にもかかわらず、トランクルームは意外に広く、奥行きは深い、ただし後半が浅いのはデザインの犠牲というべきだろう。」
また、あの
五十嵐平達氏が"セヴィル"について解説されています。
「・・・一見してこのセヴィルはロールス・ロイスそっくりである。しかしどのロールス・ロイスかと検索してみると、決して答えは出てこない。GMはレザーエッジの高貴で上品なスピード感そのものずばりを頂いてしまったのだ。
大きな太いタイヤとのバランスはファンタムⅢを想わせるが、そのオープニングと車体側面のスポーティな曲面はイタリアのギアを想わせる。
でも全体の感じはラ・サールのそれであった。全て1930年代のものである。
そしてこのスタイルはフィギャースケートの採点のように、厳しく見られてもそれに耐えることができるだろう。それだけの吟味がなされている事が解る。
それにしても当のイギリスが階級的に特定なものとし、既に過去のものとして置き去りはじめた頃に、GMは待った をかけたのだ。(中略)
リヤビューの意外性から脱し得た時に、このボデースタイルの新鮮さが理解できるようになるはずだ。
それは1937年ラ・サール、1938年シックスティスペシャルと同じように、歴史に残るものであろう。」
戦前からの車のスタイリングに深い造詣をお持ちだったの氏のご冥福をお祈りいたします。
初期のこの年式ではまだ5.7LのV-8ですが後に
可変容積エンジンを搭載しました。
'81カタログを
フォトギャラにUPしました。
Posted at 2009/02/11 14:22:05 | |
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