
昨年、
コルモラーニ岐阜2008 の駐車場にて。
'80登場の2代目セビルがいました。
当時福井で見かけることも無く 僕が間近で実車を見たのは初めてでしたから、いささか興奮気味・・・しかも横のマイクロバスの向こうには
タウン&カントリーが潜んで(笑)いましたから、なかなか現場を離れられなかったのです。
セビルは欧州製高級車に対抗する為に、クラシカル・ルックを身にまとい従来に無い
小型のキャデラックとして'75に登場、一大センセーションを巻き起こした車です(今、街に溢れる?STSに乗る人のどれだけがこの事を知っているか疑問ですが)。
その顔は当時の典型的なキャデラックフェイス。
突き出たノーズに続く盛り上がったフード・・そのセンターを走るクロームモールディング。ショルダー部の太いモールも素敵です。
そしてサイドに回り込むと、この2代目セビルの最大の特徴・・・
これ以上のクラシカル・エレガンスは表現不可能と思われる
大胆なスロープドバック・スタイル!!
リヤはこの通り・・・
ちなみにこの2台は'47のロールスロイス・シルバーレイス
ですが、当時のロールスは基本的にボディ架装をミュリナー、パークウォード、フーパー、ヤングなどの伝統的コーチビルダー(イタリア風に言えばカロッツェリアか)に依頼して、顧客の好みに仕上げて販売していたそうです。
すなわち本当の金持ちは車もレディメイドではなかったって事ですね。
戦後もその時代のエレガンス・スタイルは生き続けて・・・
上:ロールスロイス・ファントムⅤ、下:ディムラー・リムジン等にも面影を残しました。
さて、この2代目セビルには・・・
「後半にバランスを崩してしまっている」
「非常識だ」
「違和感を覚える」・・・等々、当時数々の批判が浴びせられました。
しかし僕にとってそれは、僕が尊敬する
ビル・ミッチェル師が唱えるクラシック・ルネッサンスが理解できない低レベルなアホどもの戯言にしか過ぎなかったのです!!
この後、このスロープドバック・スタイルはクライスラーとリンカーンの一部に影響を与えましたが、
流行らなかった(汗
屋根フェチの僕が気になっていたのはドアガラスです。サッシュレスなのは判るんですが、リヤドアの小窓は??ガラス降ろしても残るんでしょうか。
もちろんリヤドアガラス自体は「降りても半分」と言う事も充分あり得ますから、小窓を残しても強度的に問題は無かったのかも知れませんね。
'80 Cadillac Seville Elegante
・・・久々にチカラ入りました(笑
Posted at 2009/02/08 12:20:09 | |
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