先週末、シロッコに手縫いのステアリングカバーを付けてみました。
(いきなり完成写真↓)
前オーナーから引き継いでいるパドルシフトエクステンション、VWロゴまわりのオーナメントが赤なので、ちょっと派手になり過ぎるかと思いましたが、敢えてステッチの色は赤をチョイスしました。
先日の車検でシフトノブ&ブーツも純正の黒に戻してしまいましたが、車検前に付けていた赤ステッチのシフトブーツにすれば全体的に更に統一感が出そうです。
エルグランドで既に2回(1回目:合皮 2回目:本革)後付けステアリングカバー手縫い作業を自分でやっているので、付けるにあたっての注意点とか、作業自体のコツは掴んでいるつもりです。
初めてエルグランドに付けた合皮パンチングレザーカバーの手触りや質感があまりもビニール感たっぷりで酷く、実際に使い始めると馴染むどころか、あっという間にブカブカに浮いてくる始末。
この時の悪印象で、このステアリングカバーが届いた時は「やっぱり合皮素材だとこんなこんなもんだよね…」とあまり期待はしていませんでしたが、実際に付けてみると握った時の適度にソフトなタッチとか、合皮素材は合皮なりに、本革よりも良い部分がありそうです。
気にしていた合皮特有の嫌な臭いもなく、超格安製品なのに僅か数年間で合皮といえど、クオリティの劇的な進化に関心してしまいました。
エルグランドではカバーに縫い込まれているステッチに通すのではなくて、カバー自体を直接縫い込んでいます。
(エルグランドの本革ステアリングカバーの縫い目アップ↓)
この縫い方は縫い目の凹凸が大きくなるので、握った時に指のかかりが良く、ほつれの心配も皆無ですが、カバーの厚みがあると針を通すのがものすごく大変です。
一周縫い終わる頃には革の硬さで針が通りにくく、使用していた指ぬきがボロボロになるほどでした。
なので今回は<本来の付け方=カバーに予め縫い込まれたステッチの糸同士を縫い合わせる方法>にしてしまいました。
ステアリング自体を外してしまえば作業が楽だし、縫い目の精度も高くなるとわかりつつも、ステアリングの脱着が面倒なので、横着して外さずに作業開始。
一番楽な3時方向から6時方向に向かって縫い始め。
最初の方はチカラの加減がつかめず、ギューギューに締め上げ過ぎてだいぶシワが寄っています…(汗)
ここまで全体の1/4程度で作業時間は約15分。まぁまぁのスピード。
縫い込み用の糸が最初からロウびきされていて針と糸の滑りが良く、作業が超楽です。その代わり糸を通す度にロウのカスが落ちて、シートの上が凄いことになります(苦笑)
30分で下半分が完成。左側のステッチの位置が少し手前になってしまいました…(汗)
本当は付属の両面テープを使って、最初にきっちりと位置決めしておけばこんな事にはならずに済んだんだとは思いますが、まぁちょっとぐらいはご愛敬。これも”自作の味”といったところでしょうか?
上半分はこんな感じ。上半分で30分くらいです。
途中で集中力が無くなって、通す目を間違えたり、チカラの掛け具合が途中で緩んでしまい、目の大きさが不均等になっているから凝視は厳禁です(苦笑)
といっても、普段運転中には見えない部分なので気にしなければ、どうという事はありません。
問題は左右のステリングリモコンの部分↓
取り付け時の説明書などは一切付属していないので、商品説明のサイトで手順を見ると、余ったカバーの部分は付属のヘラで隙間へ押し込むようですが、こんなにはみ出しているのはどうみても押し込めるとは思えない…。
で、結局仕方なくエアバックのユニットを一旦、外すハメになりました…
昔、知り合いがバッテリーを繋いだまま、ステアリングをいじくっている最中にエアバッグが暴発した瞬間を直ぐ近くで目の当たりした事があります。
ボンッ!っという爆発音と共に、車内が白い煙に包まれてしばし茫然…。
エアバッグに強烈なパンチを食らった知り合いに運よくケガはありませんでしたが、よく見えない位置のカプラーを手探りで抜き差ししている最中にカプラーの接触してはいけない電極同士か何かが接触した結果、暴発事故が起きたようでした。
(新品のエアバックユニットは”かなりいいお値段だった”という後日談)
という事で、エアバッグに繋がっているカプラーを外すのはバッテリーのターミナルを外してから。バッテリーのターミナルを外すまではユニット自体の重みで不意にカプラーが抜けたりしないように細心の注意を払いつつの作業です。(結局これが一番面倒だった)
外してみて初めて知りましたが、ステアリングリモコンのボタンが付いている銀色の樹脂パーツって、左右でブリッジ状に繋がっています。しかもたったトルクス2か所で留めてあるだけ。無理やりこじっていると簡単に割れそうです。
割らないように注意しながら外し、余っている部分を折り込んで元に戻そうとしましたが、厚みがあり過ぎてネジが完全に締め込めずに浮いてしまいます。
仕方が無いので最終手段。あまりやりたくはありませんでしたが、余っている部分を少しだけ切り落としました。
で出来上がりがこんな感じです↓(リモコンボタンの上側がちょっと失敗)
左側はボタンの上下ともに、まぁまぁうまくいった感じ
下は弛まないようにハメ込むだけ
パドルシフトの付いている裏側が若干浮き気味ですが、シフト操作の邪魔になるわけでもないし、手に触れて邪魔になるわけでもない。ステリングの裏側を覗き込まなければ見えないのでヨシとしましょう(超適当)
結局、エアバッグのユニット、ステアリングの脱着に伴うバッテリーターミナルの脱着も含めて、作業時間はたっぷり3時間近く掛かってしまいました。
作業後、一番驚いたのはステリングリモコンがちゃんと機能するかを確認するためにイグニッションONにした途端、今まで見た事がない様々なインジケーター類が多数点灯!!もはやメーター内がクリスマスツリーイルミネーションの様なお祭り騒ぎになっています…(超汗)
<イメージ図>
「いやいや、バッテリーとエアバック外しただけだし…(汗)
多分、手順は間違っていなかったハズなんですケド…(汗×2)
他に何も余計なコトはしていませんケド…(汗×3)
ちょっとまってよ、なんでこーなるの???」(超動揺中)
さらに中央のMFIには今までには一度も見た事のないメッセージが何やら表示されています…。
バッテリーターミナルを外すのは今回が初めてではありませんが、原因は間違いなく長時間バッテリーを外していた事だと思います。
しかし縫い込み作業の途中だったため、何も考えず適当に外していたのはプラス側のターミナル。本来外すべきなのはマイナス側のターミナルです。
(こんなのはDYI作業の基本中の基本でしょ)
本来バッテリーを長時間外すと全て消えてしまうハズのナビの設定類が、ターミナルの再接続後も残っていて「ん?何で残ってるの?フツー消えるはずじゃない?」と一瞬、疑問に思いましたがあまり気にしていませんでした。
この初歩的なミスに気がついた時は、あまりのビビり具合に嫌な汗が吹き出てきて、お祭り騒ぎになっていたメーター内の写真を撮り忘れました。
とりあえず気を取り直しつつ…
MFIを操作しながら全ての設定を工場出荷時にリセット
↓
MFI表示言語の項目設定から
自分の記憶を頼りにひとつずつ再設定
↓
しかしステアリングのワーニングインジケーターだけは
何回、キーの抜き差しをしても消えてくれない…
何か余計なコトしちゃったのか??(冷汗)
↓
コリャまじでやべ~事になってきた…
このまま消えなかったらどうしよう…(冷汗)
↓
さらに動揺が広がる…。
最悪、いきつけの秘密基地(ショップ)で診断機を借りるか?
原因くらいは分かるだろ?
↓
待てよ!!
確か車両の学習機能がリセットされただけなので、
少し走ればたぶん消えるハズ!
↓
路上でストップしないかドキドキしながら家の近所を軽く一周
エンジンを掛けて、しばらくアイドリングで様子をみてから、自宅の駐車スペースを出るとステアリングの手ごたえが恐ろしく軽い!あり得ないぐらいの軽さでスルスル回る!パワステの電動アシスト機能がフルパワー状態になっているような感じです。(初めての経験だけど、コレはコレでかなり楽w)
クルマが動き出して最初のウチはMFIに表示されているメッセージが『Factoryなんちゃら(よく覚えていない)』から切り替わらずでしたが、少し走るとMFIにはDCCのモードを再設定しろ的なメッセージとか、ESPがオフになっているとか、色々と目まぐるしくメッセージが表示切り替わって追い打ちを掛けられ更にビビりまくりです。
MFIの表示言語を『U.K. English』に設定はしたものの、車の専門的な単語が略称で表示されているため、クルマを動かしながらではじっくり読めずに何を意味しているのかさっぱり分からない…。
走りながら操作するワケにはいかないので、信号で止まる度にステリングリモコンでポチポチとMFIの表示内容を切り替えながら設定確認…。
少し走るとステリングのインジケーターも消え、まわした時の手ごたえも、いつもの落ち着いた感覚に戻りました。(コーディングでアシスト量が変えられるって聞いていたけど、こんなにアシスト量がこんなに変化するのは予想外でした)
数分後、再び自宅前まで戻って、現在時刻を合わせたり、パワーウインドウのオート開閉調整など、一通りやり直して、とりあえず一応、問題は解消したっぽい…。
でも、本当に直ったかどうかが疑心暗鬼なので、念のためいつもの秘密基地へ向かうことにしました。
今までに起きた事の次第を店長に全て話すと…
『まぁそんなもんだよ(笑)
最近のクルマは電子制御だらけだから面倒くさいでしょ?
特に外車は面倒臭いんだよねぇ~(苦笑)
だからディーラーは儲かるハズだよ。
診断機に繋いで診るだけで5,000円くらい取るんだもの。
もう警告灯が何も出ていなければ、大丈夫じゃない?』
と、軽く笑い飛ばされた次第です。
結局、ステリングカバーを付けた結果、純正では細すぎると思っていた径が若干太り、適度な太さになりました。
歴代の愛車のステアリングは、32RとFDはMOMO(Race)に交換。
先述の通り、エルグランドも握った時の純正ステアリングの細さが不満でカバーを付けいるし、今までに乗ってきた車では純正のそのままで全く不満が無かったのは35クーペだけでしたが、シロッコもこれでようやく快適なステアリング操作が出来そうです。