春闘決着？

回答日の前に決着する可笑しな春闘‥

　会社の回答日は３月１５日なのに、今朝（１３日）のニュースでは、１２日に交渉は決着したと報じられた。　組合員であったとき、交渉は難航しておりどのように決着するのかまだ分からないと伝えられているのに、回答日を前に 「決着」 したと伝えられていることに唖然としたことを、この時期には思い出します。　

　最終労使交渉を経て回答日に組合員に伝えられるの妥結内容は数日前に報道された内容通り、寒い中での春闘総決起集会で 「エイ・エイ・オー」 と拳を突き上げた１人１人の思いなど全く関係なかったように終って行ったものでした。　

　春闘と言う言葉と実際の労使交渉も、形骸化がどんどん進んでいるように個人的には思っています。　結局は余裕のある企業に働く人ほど、毎年恵まれた賃上げを獲得して行くので、どんどん企業間格差は大きくなる構図になってきてていると思います。　でも上が上がらなければ下も上がらない、それが判っているから上には政府まで圧力をかける。　人件費が上がれば物価も上がる、これはこれでデフレ脱却の政府の思惑と一致する。　‥全くの私見ですが、政府が春闘に余分な干渉をすればするほどに、なんとなく世の中の歪が大きくなって行くような気がしています。