価格競走を終焉させる新型「フリード」。

自動車メーカーの原価低減力の格差拡大。

　ホンダは新型「フリード（タイトル画像）」を６月２８日に発売開始しました。　開発コンセプトは「日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマ」と、幅広い客層にマッチさせたファミリーカーに類別されると思います。　フルモデルチェンジですが従来のホンダの既製品を組み合わせた、お手軽なモデルチェンジに終わっている感じが、少々不満に思われている方も見えるかもしれませんね。　ライバルは間違いなくトヨタ「シェンタ」、ＨＶとガソリン車、それぞれに４ＷＤを設定して、「フリード」「シェンタ」共に１８のタイプに分けて販売と、お互いを意識した販売戦略を展開している様子です。「フリード」販売計画台数（月間）は６,５００台とほぼ昨年実績維持狙いと見受けます。


　上の表に「フリード」vs「シェンタ」車両価格幅の比較をグラフ化してみましたが、新型「フリード」は「シェンタ」に対してＨＶで約４７万円、ガソリンで約５１万円高く値付けされています。　スペックでほとんど差が無い両車でこれだけの差が付くのは、原価低減力の差しか無いと思います。　ホンダにしてみれば損をしてまで価格は下げられないと言うのが本心だと思いますが、マーケットがどのような判断を下して行くのかが興味ある所です。