日産決算発表。

米国販売増も業績圧迫要因に。

　タイトル画像に示す様に日産の２０２５年３月期の地域別販売台数は米国のみ微増と言う結果でした。　玉不足で売り手市場であった前年度から、生産が回復して買い手市場に一転した今期は、当初より急な在庫増に見舞われ、何としても売らんがための値引き用の多額の軍資金（販売費用≒販売奨励金？）１,７７５億円を投入したことで営業利益が当初予定より大幅に低下し、年初には８００億円程度になることを発表していました。　最終的には６９８億円の黒字で終わったみたいですね。　台数が増えても利益は大幅に低下と言う米国市場の悪魔のサイクルに日産もマツダもホンダも嵌ってしまったと言う事だと思います。
　

　ネットからお借りした日産決算資料「営業利益増減分析」と言う上の資料に販売費用を橙色で書き込みましたが、その影響の大きさが判ると思います＜汗＞。　日産の場合は僅かな黒字額で決算を終えるよりも、減損損失４,６７０億円（日産の価値の下落分）を決算に織り込み、大幅赤字で２０２５年３月期を終えた方が、株式配当も支払わなくて済むし、法人税も支払わなくで済むと言う安易な道を選んようにも思います。　ホンダと協業の話がこじれてから、次は赤字赤字と叩かれ、工場閉鎖、人員削減との報道が続く中、急激に日産のブランドイメージが悪化しているようにも感じます。　日産車のクルマ離れに繋がらなければよいのですが？。