"佐吉電池" の起業化は創業家の夢＜1＞。

未来のトヨタの二枚看板は "クルマ" と"蓄電池" 。

　何を馬鹿な事をお前は考えているのだと笑われそうですが、馬鹿なりに少しの間このテーマでフィクションを書いて見たいと思います＜笑＞。　まずはタイトルに書いた "佐吉電池" ですが、豊田自動織機を創業した豊田佐吉が、１９２５年、今の価値額では１００億円以上と言われる懸賞金をかけて、「飛行機に載せて、太平洋をひとっとびできる蓄電池」、俗に言う "佐吉電池" の開発を推奨したそうです。　今なら電池開発の話題が豊富なので、こんな考えをする人がいても可笑しくは無いと思いますが、今から１００年も前にこんな突拍子もない発想をした豊田佐吉さんは、きっと変人と言われていたのかも知れませんね＜汗＞。


　トヨタは２０２６年から２８年にかけて、現状からの性能を飛躍的に向上する全固体電池を含めた新電池の開発と製品化を進めていることを宣言しています（詳細は上の表を参照）。　まだまだ "佐吉電池" には遠く及ばないが、世界水準ではトップクラスの蓄電池を開発し製造販売する目処立てができてきた事が、創業家の夢でもあった "佐吉電池" の起業化に踏み切らせることになったように思っています。　豊田佐吉の作った豊田自動織機を、非公開化（ＴＯＢ）して、近視眼的な見方になりがちな一般株主からの干渉を避けて、未来のために新しいことを始める起点とする ことを宣言したのも、創業家の夢を実現すべく動き出した流れから来ているのではないかと思っています。