散らない枯葉のブログ一覧

ホンダを上回るスズキ。

　２０２５年５月の普通乗用車の登録台数は159,917台、軽乗用車の登録台数は120,531台、比率的には５７%対４３%となります。４３%もある軽乗用車を抜きでブランドの登録台数を比較するのも意味が無いとして、昨日に続き軽乗用車の登録台数を含めた集計を実施し下の表にまとめてみました＜汗＞。　トヨタが１位に変わりはありませんが、２位以下は順位が大幅に入れ替わってしまいました。　軽に強いく普通車も伸ばしているスズキが２位に、３位にホンダが入り、小差の４位にはやはり軽に強いダイハツが入り、少し差を広げた所にようやく５位に日産と言う順番になってしまいました。やはり軽乗用車を含めて見た方が今の市場の勢いを反映しているように思います。


　スズキが強いのは軽乗用車でトップの３６%のシェアを獲得しつつ、普通乗用車の域でも「ジムニーノマド（タイトル画像）」「ソリオ」「スイフト」等の新型車を積極的に投入し着実にシェアを拡大している事が要因だと思います。　スズキの場合は対米依存度が低い事が幸いして、トランプ関税の影響を受けない事も先行きを明るくしているかも知れませんね。　上の表を見るとトヨタのシェアは３１%しかありません、まだまだ独占禁止法には触れないようですね＜笑＞。

新年度に入ってから元気がありません。

　昨日、２０２５年５月のブランド別新車販売台数の自販連のテータが公表されました。　ホンダ・日産は前年同月比で８０%程度の販売台数に２か月連続で落ち込んでいます。　他ブランドは概ね前年同月比で前年並み以上の販売台数を達成している中なので目立ちます。　先月、乗用車ブランド通称名別順位（月報）ではタイトル画像のホンダ「フリード」のみがベスト４に入ったのみで、ベスト１０内の常連だつた日産「ノート」「セレナ」も姿を消すと言う今までにない光景が見られましたが、ホンダ・日産の度重なった車両価格値上げの影響や、業績悪化のニュースが、消費者心理を冷やしてしまったのかも知れませんね＜汗＞。


　ブランド別新車販売台数自販連のデータを、販売台数の多い順に上の表にしてみました。　ここ数年の動きとしてホンダと日産の差は広がり傾向が続きます、スズキが乗用車販売でも伸びて日産の長年続いている３位の座をもうあと少しで追い抜くところまで来ています。　販売台数が減ると言う事はそれだけ工場の稼働率が下がり、台当たりの製造コストが上がる事に、、"値上げ➝販売台数減➝製造コスト増➝値上げ" の悪循環の繰り返しは自らの首をくくるようなもの、さりとて値下げしても一度競合力の落ちたクルマは売れない、、トランプ関税だけではない大きな問題が浮き彫りになってきているのかも知れませんね＜汗＞。

２代目「プリウス」も２００３年生まれ。

　先日「プリウス（タイトル画像）」の履歴を調べようとネットを徘徊していたときに、タイトルに示したYouTubeの動画がある事に気付きました。　正式なタイトルは、【日本車】ＣＭで振り返る２００３年のクルマ【自動車ＣＭ】です、下に動画（１９分）のＵＲＬを添付しましたのでお暇な方はご覧ください。　懐かしさと同時にその年にモデルチェンジや新登場した車種の多い事に驚かされました。　数えて見たら下の表に書き出したように２４車種もありました。　これだけの車種のＣＭが流されていた時代は、きっとクルマに対する世間の関心も高かったことが伺い知れますね＜笑＞。


　タイトル画像に示した２代目「プリウス」のＣＭは、「新たなことに挑まなければ、未来へ進むことはできない。世界最高の環境性能レベルに力強い加速性能を兼ね備えて、新しい "新プリウス" 誕生！」と誇らしげに語りかけていました。　・・ここ数年の新車種の誕生は全メーカー合わせても年間１０台にも達しない年が続いているのではないかと思います、ＴＶがＣＭの中心的存在で無くなったのも大きいと思いますが、世界最高とか、世界初とかアピールする事項が少なくなったのも新車種の誕生が少なくなった大きな原因ではないかと思いますね＜汗＞。

凄い品揃えに驚きました。

　昨日のプログでトヨタ「ヤリス」のフランスでの価格を調べるために、フランス トヨタのホームページのラインナップを見てビックリ、タイトル画像のトヨタ「アイゴ」がＩＣＥ車である以外は、全て電動車、それもＨＥＶ・ＰＨＥＶ・ＢＥＶがとトヨタ得意のマルチパスウェイ総出の品揃えができている事に驚きました。　トヨタの２０２４年度の欧州市場での営業利益は３,７６１億円（前年比で６７２億円増）と順調に伸ばしており、その理由としてＨＥＶの伸びが貢献したと補足説明を加えていますが、正にそれを物語るような充実したラインナップを揃えている事が湧かれました＜汗＞。


　上の表に、フランス・トヨタでの販売車種と価格の一覧表を作って見ました。　今の円安水準で計算したので、日本円換算価格は想像以上に高くなりましたが、この価格でフランスや欧州市場全体で並みいる競合車の中で商売できるほどに日本車（トヨタだけかな、、）も強くなったのだと思うと、心強いですね＜笑＞。　フランスではこの後、ＢＥＶの「アーバンライダー」と「ＣＨ-Ｒ」の販売が予定されています。　ＨＥＶ・ＰＨＥＶと自社競合するＢＥＶの価格設定が、どの位置に入るのか、トヨタが自ら出す結論に興味があります＜笑＞。

欧州発売予定「ＭＩＣＲＡ ＥＶ」を初公開。

　日産は５月２１日、欧州発売に先駆けて「ＭＩＣＲＡ ＥＶ（タイトル画像）」を初公開しました。　中国市場を除くと日産がＢＥＶの新型車を公開するのは日産「アリア」に続いて５年振りとなるのではないかと思います。　色々と開発が遅れていると言われている中で欧州ＢクラスのＢＥＶの開発を地道にやっていたのかと一瞬思いましたが、色々と情報を集めてみると、既にルノーが欧州で販売しているＢＥＶの「ルノー５」をベースに、デザインを変えた兄弟車とも言えるクルマであることが判りまし＜汗＞。　兄弟車だからと言う訳ではありませんが、"ＥＶの日産" と豪語していた時代があった事を想うと、複雑な心境にさせられるクルマですね＜汗＞。


　欧州市場は中国勢のＢＥＶが大量進出して値崩れを起こし競争が激化しているように聞いていますが、そんな中で日産車らしさを打ち出して欧州市場で競合して行けるのかが興味ある所ですね。　スタイルは日産らしくない＜汗＞、あか抜けた欧州車の雰囲気を持っているように思います。　上に「ルノー５」の画像を掲載してみましたが、どちらが売れるのかな？、、フランスでは「ルノー５」が２５,０００€（４０８万円）、ＨＥＶのトヨタ「ヤリス」が２４,４５０€（３９９万円）とＢＥＶとＨＥＶの価格が均衡している様子です、遠く離れたフランスで早くもＨＥＶとＢＥＶの新しい形での販売競争が始まっているのなら，遠く日本から "ＨＥＶよ勝ってくれ！" とエールを送りたいですね＜笑＞。