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新型「ノート」に思う事。

　日産から、新型「ノート」が12月23日に発売開始されることが発表された。　でも "何故なんだろう!" と思ううことが色々、その中の３件をシリーズで書いてみたいと思います。 まずは普通のガソリン車を止めてしまった事、、確かに現行「ノート」はｅ－Ｐｏｗｅｒ人気で販売量を大幅に伸ばした実績はあると思うが、累計販売台数に占める比率は圧倒的にガソリン車の方が多いのではないかと思います。　モデルチェンジされる新型「ノート」に、最新技術と装備のガソリン車が用意されることを心待ちにしていたファンは大勢いると思います、それなのに何故、、。

　日産としてもｅ－Ｐｏｗｅｒ搭載車だけで、２０１８年当時のコンパクトカー販売台数１位の座を取り戻すことが出来るとは恐らく考えていないと思います。　台数は減っても売れれば儲かるクルマに開発原資を投入したと言う事かも知れませんが、想定以上に販売台数が落ち込むと、工場稼働率は下がり、生産現場や部品メーカーを苦境に陥れることにも、、企業だから算盤勘定した結果の思い切った決断だとは思いますが、ユーザー目線で考えて頂けるのならガソリン車を残した上での競合車との真っ向勝負をして欲しかったと思います。

◆ノートと競合車の車両価格巾
　・日産「ノート」　202万9500～218万6800円
　・トヨタ「ヤリス」　139万5000～229万5000円
　・ホンダ「フィツト」　155万7600～253万6600円

１月の販売台数トップもこのクルマ。

　２０１６年１１月に登場したときは、ＥＶでもなくハイブリッドでもないこのクルマが売れるのかなと正直思いました。　でも、未知のお客さんに 「モータ駆動特有の力強い加速感」 を味わってもらえば買って貰えると言う、上手い販売戦略も当たったし、燃費やＥＶの利便性を心配するお客さんにも、ハイブリッドにも負けない燃費、普通のガソリン車と同じ利便性と説得することができたことが、予想を超えた大ヒット作になったように思います。　概念的にエコを追求してきた 「ＥＶやハイブリッドは走りを我慢するクルマ」 と言う固定観念打ち破った功績は大きいと思います。

　内燃機関を発電専用として、モーターでのみクルマを走らせるこのノートｅ－ＰＯＷＥＲ方式が今後も増殖していくのかは、価格×燃費×製造コストだと思っています。　他車では味わえなかった　「モータ駆動特有の力強い加速感」 が、燃費も、価格も同じ程度でなら間違いなく増殖していくと思いますが、まだクルマとしての作る方と買う方の両者の評価が定着するにはもう少し時間が必要な気がしています。　近い所ではｅ－ＰＯＷＥＲを搭載して発売されると言われる日産セレナ。　まだ先ですがトヨタとマツダがロータリーエンジンを発電専用としてこの方式で開発中と言う噂のクルマ。　・・個人的には、消費者から見えないところの製造コスト競争が、増殖と生き残りの鍵だと思っています。