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アイドルストップで燃費はどれだけ良くなるか（再掲載）。

　２０１３年７月に書いた 「アイドルストップの効果」 と言うプログをみん友さんが発掘してくれたので少しアレンジして再掲載させていただきます＜笑＞。　私が住む街から名古屋城のＰまで距離で３０Ｋｍあります。　一般道のみで走ると一時間半ほどかかります、この間のアイドルストップ時間は３０分間、２Ｌエンジン搭載車のアイドル燃費は１８ｃｃ／分程度ですから、約１０８０ｃｃ程度のガソリンを節約できます。 「俺は地球にやさしいクルマに乗っている」 と感動する瞬間です。　当然、アイドル消費量の多い排気量の大きいクルマほど、有効性は増します。

　タイトル写真のパッソ。　アイドルストップ付きの燃費が２７．６Ｋｍ／Ｌ、レス仕様が２３．４ｋｍ／Ｌと低燃費を謳い文句する最近の車にはアイドルストップは必須アイテムになりました。　しかし簡単なように見えても商品化するには技術的ハードルが高いのも事実ですし、大なり小なりお客さんにデメリットを押し付けているのが現実だと思います。　アイドルストップ有無の車両価格差を考えると、ガソリン代で元を取るのは困難だと思います。　「クルマは良く使うが近距離で走行距離は伸びない。」 というような使い方ならなおさら効果は薄くなります。　あくまでも必要とするお客さんが選択するシステムであって欲しいですね＜選択肢が狭まっています：涙＞。　‥でも「少しでも地球にやさしいクルマに乗りたい」と言われる方には、お奨めのアイテムだと思います。　

アイドルストップのリスクを知らずにアイドルストップ車を買うのは危険
　エンジン・アイドリング。エネルギー消費のムダ使いと言われているが、クルマにとってものすごく大事な役割を担っている。停車中の油圧機器（ＣＶＴ等）の油圧確保、ブレーキの負圧確保、発電・充電と、走る・止まる・曲がるクルマの基本性能を支え、空調等の快適性を維持している。
　アイドルストップするとこれらの全ての機能が止まるか影響を受ける。もちろんそうならないように数多くの対策を行う、しかし全てをカバーできないので、ブレーキ負圧が低い…、バッテリ容量が低い…、エンジンが暖機されていない…、空調の効き不足が予測される…等々、「アイドルストップされない領域」を設けてユーザーとリスクを分担している。
　最近、ラベル燃費向上の必要性からアイドルストップ開始車速を高くする傾向がみられる。想定通りの使い方では破たんはないと思うが、何らかの原因で止まる→再加速→止まる等の「あわてた操作」を強いられるような場合、一瞬エンジンが応答しない、エンストするなど“想定外の破たん”を起こす危険性を増大させているように思われる。もちろんメーカーは色々な使われ方を想定して開発されているはずであるが、しょせん想定内でのことである。本当はメーカーの技術者もラベル燃費の縛りがなければリスクが高まる開発はやりたくないのではないかと思われる。
　メカニズムや制御の概要を理解した人なら、異常時の対処も問題なくできると思うが、「燃費が良くなりますよ」という無責任なセールストークで、安易に“アイドルストップ車”をすすめられ買うのは危険だと私は思います。
　製品にはフェールセーフという考え方があり、万一でも始動不良や、エンストを防ぐため、快適性を損なわないためにも、万一のかなり手前で「アイドリングストップはさせない」クルマが、全てのアイドルストップ機会にアイドルストップするがごとくに言われ売られています。老婆心ながらアイドルストップ車を買われた方はよくオーナーズマニュアルを読み、ユーザーに課せられたリスクをよく理解されてクルマに乗られることをお勧めします。
　

アイドルストップであなたのクルマの燃費はどれだけ良くなるか？
　私が住む街から名古屋城のＰまで距離で３０Ｋｍあります。一般道のみで走ると一時間半ほどかかります。この間のアイドルストップ時間は３０分間、計測してみるとあらためて“アイドルストップ”の有効性を知ることができます。２Ｌエンジン搭載車のアイドル燃費は１８ｍｌ／分程度ですから、アイドルストップ付きの２Ｌ車で名古屋へ行って帰ってくると１０８０ｍｌ程度のガソリンを節約できます。「俺は地球にやさしいクルマに乗っている」と感じる瞬間です。アイドル燃費の大きい排気量の大きいクルマほど当然、有効性は増します。
　最近の新型車は、“アイドルストップ”が設定されていないと商売できないという事情から、ほとんどのクルマで“アイドルストップ”付きのクルマが開発さています。しかしデメリットを出さないようにアイドルストップをものにするにはかなり技術的ハードルは高く、リスクを持って設定されています。価格も７～９万円程度値上がりするようです。
　軽自動車(６６０ｃｃ)で試算すると、累計約１３００時間アイドルストップ時間が必要となります。おそろくガソリン代を節約する目的だけでは元をとることは困難だと思います。一日数度のアイドルストップ機会しかない普通のドライバーは、自分の使用環境を良く考えて選択した方がよいと思います。しかし金の問題ではなく、「地球にやさしいクルマに乗りたい」と言われる方には、おすすめのアイテムです。メーカーもオドメーターのように、累積アイドル停止時間を表示して、お客様を褒めてあげるような施策を考えるともっと嬉しいアイテムになるように私は思います。