散らない枯葉のブログ一覧

これが軽自動車の向かう先の姿だろうか？

　従来型のアイドルストップを未完成の製品と評価させてもらったのをどこかで聞いていたのか、今回はまだ既走行距離１００ｋｍの新車のＳ－エネチャージ（ハイブリッドシステム）搭載のワゴンＲシングレー（４ＷＤ・ノーマルエンジン）を用意してくれた。　わざわざ「前のアイドルストップのようにエンジン起動停止ショックがなくなったのでお試し下さい」とのご説明付きで貸し出してくれました。

　自宅まで帰る１０Ｋｍ程度の行程では水温が上がらなかったのかアイドルストップ効かず。　試さなくてはと再度試乗に出かけてみました。　小型のモーターでアシストする新システムはエンジンの起動停止ショツクが小さくなりドラビリ向上効果ありと評価するも、回生やらモーターアシストが介在して何となく走りのスムーズさに欠けるスズキのハイブリッドシステムはまだ注文なしの合格点には達していない。　点数を付ければ８５点位（前のシステムは６５点で不合格）と思う、さらに完成度を上げて欲しいなと私は思いました。

　試乗させてもらったクルマの車両価格１６７万・・。ナビ（ＯＰ）・自動ブレーキ等、今時の装備満載のクルマであった。　軽自動車の高級車と言う言い方ができるクルマかも知れないし、従来の軽自動車の枠を越えた斬新なクルマと言う言い方ができるクルマかもしれない。　でも・・、でも・・私の概念とは何か違う違和感を感じる。　軽の優遇枠を外したら生き残れないクルマにどんどん向かって行っているようにも思う反面、同じ価格帯の日本のコンパクトカーにこれらの軽を圧倒する魅力がないのも情けないと思ってしまう。　

　点検が終わったマイ・スプラッシュに乗っての帰り道、「邪魔な作り手の都合の入っていないクルマの素のドラビリは素晴らしい」と改めて感心して帰ってきました。

『基本性能まで犠牲にする燃費競争はやめて欲しい！』

　貸してくれた代車は『軽ワゴン低燃費Ｎｏ１のワゴンＲ』の試乗車だった。　低燃費アイテムとして「新アイドルストップシステム」や「エネチャージ」をうたい文句にしている。　

　期待して乗ったが、私としてははっきり言って期待外れでした。　減速時に車速１３Ｋｍ／ｈから入るアイドルストップは車両が止まる寸前にブレーキショック低減のためにブレーキ踏力を抜く私の操作では、停止→再始動→停止と、ぎくしゃくした動きになる。　またその時の始動停止ショックも結構大きい。　うちの奥さんなら間違いなく「煩わしいから外して」と言いそう。　発進時も始動に遅れを感じるので、判っているときは直前にブレーキを緩め始動させておいてから発進することになる。　

　もう一つのアイテムの「エネチャージ」が原因になっているのかは不明だが、アクセルを離したときにすっきりと駆動力が切れずに粘っこいゴムの塊を仲介しているような大変私には違和感のあるパワートレーンの動きがあり、それがボデーのピッチング的な動きを生み出しているようで正直不快に感じた。　落ち着かない乗り心地を助長してしまっているように感じる。

　軽には軽の 『走る』 楽しさがあったように思う。　ラベル燃費Ｎｏ１を獲得するために、大切な 『走る』 という基本性能を犠牲にしてしまうのはいかがなものかと思う。　エンジンやＣＶＴの効率向上、車両重量低減等で競ってほしい、飛び道具で勝負するのはもう終わりにして欲しいと思いました。


スプラッシュは走る楽しさを失ってないクルマ！。再々認識しました。