散らない枯葉のブログ一覧

昔はあった年末風景、今は見られなくなりました。

　２７年前に改築した我が家には一間だけ日本間があります。　今年は貼りかえるために先日新しい障子紙と糊を買ってきました。　昼飯を食べた後に奥様が 「障子張り替える」 と聞いてきました。　これは私にとっては「障子張りかえなさい」と同義語に聞こえます＜汗＞、　何となく返事をためらっていると「明日にする」と追い打ちが、今日よりは明日の時間を拘束されるのが嫌だったので、しぶしぶ今日の内にやってしまうことに・・・。

　４枚ある障子を庭に運び出し、障子紙の貼ってある糊を溶かすためにお水をたっぷりかけてしばし放置、濡れた障子紙を水に戻した糊とともにヘラを使って丁寧に桟から取り除きます。　その後一本一本の桟の汚れと残った糊を拭き掃除して乾燥させます。　ここまでが準備で、これからが新しい障子紙を張る作業です、一本一本の桟に糊を付けたあと障子紙を上に張り付けて満遍なく糊が付いていることを確認しながら桟に張り付けて行きます。　少しそのままで乾燥させた後で、カッターで余分な障子紙を切り取り張替は完了です。　・・と言うか一晩乾かせた後で、霧吹きでしっかり水をかけて再び乾燥させると素人がやったとは思えないほど障子紙に張りが出ます。　一般的には「貼り換え」ではなく「張り替え」と書くのはこんなところに理由があるのかなと妙に感心してしまいました。　何となくやらされ仕事でしたが、終わってみれば清々しい物ですね。