散らない枯葉のブログ一覧

ＷＬＴＣモードで変わる燃費表示。

　タイトル画像は「日産ノートe-power」の燃費表示です。　左の３７.２Ｋｍ／Ｌと言う燃費値はエアコンの付かない全く売る気のないクルマ、左側の３４.０Ｋｍ／Ｌと言う燃費値が普通に買ってもらいたいクルマ。　日産に限らず日本メーカーは、何でこんな "客引きパンダ" みたいな燃費チャンピオンカーを作るのか、、経営者からの圧力か、販売店のお願いなのか判りません＜涙＞。　これは燃費審査時の車両重量巾が階段上に定められており、この事例の場合は丁度１１９０ｋｇに仕切りが入っているため、これを１Ｋｇでも上回れば１２０Ｋｇも重い等価慣性重量で受験する事になり燃費値は下がります。　「日産ノートe-power」の場合は車両重量が１１９０ＫｇのＳグレードが３７.２Ｋｍ／Ｌ、１２２０ＫｇのＸグレードが３４.０Ｋｍ／Ｌとなってしまうと言うカラクリです。

　ＷＬＴＣモード燃費表示になって、燃費測定時の重量は審査車両の届出重量をそのまま使う事に変わったので上記のようなカラクリを使う意味が無くなりました。　「新型ヤリスＨＶ」のＷＬＴＣモード燃費はＸグレード（１０５０Ｋｇ）が３６.０Ｋｍ／Ｌ、Ｇグレード（１０６０Ｋｇ）が３５.８Ｋｍ／Ｌ、Ｚグレード（１０９０Ｋｇ）が３５.４Ｋｍ／Ｌとグレード毎に表示されています。　そうなると受験車両の個体数が激増するのでは心配しましたが、僅かな重量差等は審査テータを用いた補足計算でカバーする事が認められる仕組みに変わったようです。　我々も勉強しないと取り残されそうですね＜笑＞。

■ＷＬＴＣモード燃費の車両重量の扱い方。

■ＷＬＴＣモード燃費（届出値）を補う計算方式。