散らない枯葉のブログ一覧

２０１７年夏以降、順次切り替え中。

　「ＷＬＴＣモード（Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle）」とは、世界の燃費表示基準を統一する事を目的とした国際的な試験方法のことで、２０１４年３月に国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラムで採択されたもので、これまでカタログに表記されていた日本独自の「ＪＣ０８モード燃費（国土交通省審査値）」に代わる燃費測定方法のことです。　これまでは日本の都市部の交通環境を反映した低速型の「ＪＣ０８モード」から、もう少し高速で走れる郊外や高速道路の交通環境をも反映した中高速型の「ＷＬＴＣモード」に切り替わったとも表現できると思います。　最近発売される新型車は「ＷＬＴＣモード」での燃費表示しかされてないクルマも増えてきているように思います。


　今まで自動車メーカーは、「ＪＣ０８モード」命とばかりに、アイドル時間率の高い市街地モードを重視する燃費向上策（マイルドハイブリッド・アイドルストップ等）を積極的に取り込んできましたが、「ＷＬＴＣモード」の燃費表示で状況が大きく変わり、補機的な要素で燃費改善するよりも、全走行域で効果のあるエンジン本体の熱効率向上が重視される時代になりつつあるように思います。　「ＷＬＴＣモード」の燃費表示化で、お客さんがより賢い買い物ができると主張したいところだと思いますが、「ＪＣ０８モード」命とばかりに取り組んでいたメーカーの "燃費離れ" を招く結果にもつながってしまったようにも思っています。