散らない枯葉のブログ一覧

私の経験値は －２９℃。

　昨日の北海道朱鞠内の最低気温は－３２.６℃だったそうです。　この気温を観測した朱鞠内の近くにトヨタ士別試験場があります（下の地図参照）。　クルマの様々な冬性能を評価するため寒冷地の定点基地を持つ必要性が増し、極寒で、かつ降雪量の多いこの場所が選ばれました。　私が－２９℃を体感したのもこの試験場での事です＜笑＞。　－２０℃を下回るのは年間１０日も無かったので、こんな気温の日は嬉々としてエンジン始動試験、暖機走行試験を行った覚えがあります。　タイトル画像は年度は不明ですが朱鞠内で大雪が降った時の様子をを伝える画像です、雪に埋まったクルマを掘り出し、エンジンが掛かれば一日が始まる、そんな光景を懐かしく思いだします。


　今年も大雪で交通障害が出て騒がれていますが、冬道の上手な走り方ができるかは、どれだけ冬道で怖い思いをしたかの積分値で決まるのではないかと思います。　北海道のような極寒地と、雪は降るがあまり冷えない地方の冬道は全く違います。　私は北海道の冬道中心に１万Ｋｍ以上も走り回った経験がありますが、現役を離れて長くなり、今は冬道は怖いと言う概念しか残っておらず、敢えて走りたいとは思いません＜汗＞。　３０年位前に現地で試験を始めた頃は、「－２０℃にも冷える日や、地吹雪の日に外に出るのはバカだ！」と現地の人に真顔で叱られたものです、何事も便利にするばかりが全ての解決策ではないのかも知れませんね。