散らない枯葉のブログ一覧

日産、完成車の登録を取り消す---検査工程で不備。

　突然の日本の自動車会社を慌てさせるようなニュースが飛び込んできた。　『日産自動車は２９日１９時、国土交通省で会見し、出荷前の検査に不備があったとして完成車の登録を取り消すと発表した。　原因として、本来は出荷前の検査は、 「自動車会社が自主的に決めた検査経験や知識を持つ検査員が行わなければ、検査を完了したことにはならない」 と言う国交省の通達に違反し、資格を持たない人に検査をさせて完成検査を済ませていた。』 と言うものでした。

　当面登録作業が停滞する台数が６万台とか、もしリコールと同等の対処が必要と判断されると販売済みで初回車検を受けていない車両約９０万台が完成検査やり直しと言う事態もありえるとか・・。　急な発表や記者会見の様子を見ると、後手後手の対応となってしまって大きな信頼を失う事になりそうな大事になってしまっている感じがする。　現実の完成検査は自動化や計測器の進歩でほとんど人手を借りることもなく以前に比べても厳密に行われていることは間違いないと思います。　だからと言って、法律に準ずる通達があることを無視してもよいと勝手に解釈するのは許されない。　

　会見でも幹部の方が 「問題のあるクルマが出荷された事はない」 と自信を持って弁明されていたが、仮に社内で問題指摘していた人が、問題とも思わない会社の対応に裏切られ、国交省に内部告発したと考えると、国交省も対面があるので、日産が慌てて揉み消しをはかったとしても、今回のように表沙汰にせざるを得なかったのではないかと思われる。　もし内部告発だったしすると、社内の風通しの悪さこそ潜む問題なのかも知れないと思います。　

モーターショウの話題も選挙で霞みます。

　ホンダは、 「第４５回東京モーターショー２０１７」 ホンダブース出展概要を発表しました。　四輪車では、世界初公開となる 「Ｈｏｎｄａ　Ｓｐｏｒｔｓ　ＥＶ　Ｃｏｎｃｅｐｔ」 をはじめとする多様な電動化モデルや、日本初公開となる新型 「ＣＲ-Ｖ」 などグローバルで活躍するモデルを展示するそうです。　四輪車の主な出展モデルリストを見ると、ＥＶのコンセプトカーが主流となっています。　国内販売が再開されるとの噂のＣＲ－Ｖの展示もあるそうです。　日本市場のお客さんに夢を持たせてくれるようなクルマがないのが、個人的には残念ですが、今はＥＶに積極的な姿勢を見せないと、「遅れている」と言われる時勢なのでこれで正解なのかも知れませんね。

★四輪車、出展モデルリスト

　⦿Ｈｏｎｄａ　Ｓｐｏｒｔｓ　ＥＶ　Ｃｏｎｃｅｐｔ　－ワールドプレミア－　　
　⦿Ｈｏｎｄａ　Ｕｒｂａｎ　ＥＶ　Ｃｏｎｃｅｐｔ －ジャパンプレミア－ 　
　⦿Ｈｏｎｄａ ＮｅｕV（ホンダ ニューヴィー）－ジャパンプレミア－　

　　※ 上記三台は写真のような全くのコンセプトカーです。

　⦿ＣＲ－Ｖ －ジャパンプレミア－　※タイトル画像。　上海で発表済です。
　　※ 歴代初となる２モーターハイブリッドシステム 「ＳＰＯＲＴ ＨＹＢＲＩＤ ｉ－ＭＭＤ」 を搭載した
　　　　ＦＦ車および４ＷＤ車をラインアップしています。　また、ガソリン仕様に
　　　　新たに３列目シートを設定するなど、ユーティリティー性能も向上。　
　　　　このクルマは日本発売を予定しているそうです。

庶民価格のクルマではないそうです。

　タイトル画像はネットからお借りしました。　ダイソンのイメージでＥＶを想像するとどうしてもこんな絵になってしまいます＜笑＞。　ニュースは 「英ダイソンは９月２６日（現地時間）、電気自動車（ＥＶ）の開発を開始したことを発表した。　２０２０年の発売開始を目指し、開発に２０億ボンド（約２９００億円）以上の投資を行なうという。」 と伝えています。　ダイソン以外にも、既存の自動車メーカー以外の企業が新規にＥＶを開発しているという話は良く聞きますが、あのタイソンだけに興味をそそられました。

　今回の発表は、社員に向けて発せられたものだそうですが。　「ＥＶ開発こそが大気汚染問題の解決策」 として、取り組みの大切さに対して国家を初め社内外からの理解を得たかったのではないかと思います。　自社の持つモーター技術と開発中の全固体電池（トヨタも開発中と伝えられている）との組み合わせで、既存のＥＶを横臥するクルマになるのではと推察されていますが、詳しい情報は「自動車業界における新しい技術開発の競争は熾烈なため、ダイソンが取り組む電気自動車に関わる秘密保持は鉄壁である必要があります」と詳細は語られていません。　でも価格だけは 「高価になる」 と言明しているようなので、当面は庶民価格ではなさそうですね。

　「ＥＶは内燃機関による自動車よりも参入が易しい」ということで、多くの新興メーカーが次々と現れる状況となっているそうですが、実際には 「走る、曲がる、止まる」 という自動車の基本性能をうまくまとめ上げることは容易ではなく、 「ＥＶ＝簡単に作れる」 という等式はまったく成り立たないとも言われているそうです。あと１０年位したらこの結果は出ているかも知れませんね。

フランクフルトショーでは悪目立ちしてしまったトヨタ

　こんなサブタイトルの記事が今日のｍｓｎのニュースに出ていた。　　記事の内容より先に 「悪目立ち」 と言う言葉が気になって調べてみると、意味は 「人目に立つが、見る人は良くないと感じること。」 とあり、補足的に 「若い人が多く使うが、良いか悪いかの受け取り方は人により異なる。」 と書かれていた。 　若くない私が違和感を感じたのは当然だつたのかも知れません＜笑＞。

　肝心の記事の内容は、簡単明瞭に書けば、９月に開幕したフランクフルトモーターショーで、各社が挙ってＥＶを発表していたのにトヨタは何らＥＶを発表しなかったことで、悪目立ちしていたと言う内容でした。　辞書にあったように 「良いか悪いかの受け取り方は人により異なる」 ので、何を書いても良いのだろうが、筆者が中で 「ハイブリッドカーは、モーターとバッテリーを使うという点ではＥＶと何ら変わらないのだ。」 と書いているのを見ると、ハイブリッドを揃えているトヨタが悪目立ちしていたと書き立てる意味が分からなくなる。
　
　夢のクルマを具現化する重要な場であったフランクフルトモーターショーに、ＥＶ推進派である日産＆三菱自動車が不参加であったことの方が私的には大きなニュースでした。　ＥＶが各国の経済施策の道具としてもてあそばれて、肝心の夢を抱くクルマから遠ざかる方が問題は大きいような気がしています。 ‥日産＆三菱自動車の不参加はゴーンさんが決めたのかな。

エンジニアの仕業とは思いたくないな‥。

　国土交通省が 『排出ガス悪化を伴う明らかに不正な原動機制御等の具体例を示し、使用禁止を明確化します』 と宣言、 「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」 等の改正を２０１７年９月２０日に発表したそうです。　これはご存知のように、２０１５年９月に北米で発覚、その後グローバルに広がったフォルクスワーゲンの 「ディーゼルゲート」 と呼ばれるディーゼルエンジン車における排ガス処理の不正に対応するものだ。　北米で問題となったのは、排ガス試験を検知して、そのときだけ基準をクリアするようなエンジン制御をしていたことだが、こうした行為につながるプログラムや装置を 「ディフィートデバイス」 と呼ぶのだそうです。

　今回、この手の「ディフィートデバイス」の具体例を示し、新しい保安基準で禁止される条件としては大きく次の３点、、、

　① 試験サイクルを検知していること（ＶＷの不正はこれだと言われている）
　② 緯度、経度など場所を検知していること
　③ 試験の時間に合わせていること

　内容を見ると自動車メーカーがやっている手段としては笑ってしまうほど幼稚な手段だが、そこまでしなければならなかった対応の難しさがあったのだと思います。　‥でも真面目であるべきエンジニアの仕業とは思いたくない私です。　今回の通達は 『内燃機関を有する自動車』 が対象なのでガソリン車も含まれます。　２０１５年１１月２０日以降の新型車が対象となっているので、それ以前のクルマは不正が行われていてもお咎めなし、不正していたクルマが今も走り周っていると何か片手落ちと感じてしまいますが、国土交通省が判っているのなら公表すべきだと思います。