
先日のタイヤの空気圧についてのblogの続きです。
その後、いろいろ調べたり、教えてもらったり、考えたり、、、。
タイヤの規格と現在履いているタイヤの空気圧をどう設定するかについては結論がでました。
が、そのお話の前に書いておきたいことがあります。
(長文なのでウザイと思う方はスルーしてくださいね)
まず、根本的な間違いに気が付きました(爆
私はホイールを16インチから17インチにインチアップしており、当然タイヤが純正でないものになります。
そのタイヤを純正と同じ空気圧に設定しようとしたことが話の発端です。
タイヤは、内部に空気を入れて風船やボールのような状態で使用します。
中の圧力によって最大負荷能力が変わります。気圧だけでなく、当然空気の体積も影響します。
インチアップをすると、タイヤが扁平になり空気の体積が減ります。
純正205/55R16をインチアップ後215/45R17とするとホイールからタイヤまでの空気の高さがへり、体積も減ります。
その状態で同じ空気圧・同じ負荷能力にしようというのが根本的な間違いだったのだと思います。
空気の体積が減った分は気圧でカバーするしかなく、インチアップすると当然空気圧は純正値よりも上げておく必要があります。
そうした場合、より空気圧を上げられるタイヤを選ぶ必要があります。
そういう意味で、エクストラロード規格のタイヤを選択したことは正解だと考えています。
で、問題の空気圧の設定ですが、純正タイヤはETRTO規格でした。(フランス車だから当然ですが、、)
タイヤのサイドウォールに○の中にアルファベットのEが刻印されているのがETRTO規格だそうです。純正タイヤにも刻印がありました。上の写真がそれです。
307SWの純正値、ETRTO規格でロードインデックス(以降LI)91、空気圧2.4barだと最大負荷能力約595kgとなります。
エクストラロード規格でLIが91で最大負荷能力を595kgとするには、2.8bar弱が必要となります。
よって、私の使用しているエクストラロードLI91のタイヤには2.7~2.8barを入れておけば問題ないということになるでしょう。
ちなみにPILELLIからの回答では、ETRTO規格もJATMA規格も大差はないので、エクストラロードでは純正値(スタンダードロード)の+0.4barを入れれば良いとのことでした。
上記の数値とだいたい合いますね。
そして、もう一つのおはなし。
スタンダードロードのタイヤは2.5bar以上は空気圧を上げても最大負荷能力が上がらないが、2.5bar以上の空気圧指示があるのは何故か?
これについては、明確な答えは分かりません。おそらくメーカに聞いても正解は教えてもらえないでしょう。
LIはタイヤに対する規格です。タイヤメーカはそれに合った最大負荷能力を数値で示し、規格の範囲内で能力を保証します。
そのタイヤをどう使うかは、そのタイヤを付けた自動車メーカであり、ユーザの使い方です。
たとえば、307SWの純正タイヤは最大空気圧を3.0barとされています。
2.5barから最大負荷能力が上がらなくても、2.5~3.0barの空気圧を入れて使用してもタイヤとしては問題ありません。
自動車メーカは単純にタイヤの規格だけでなく、いろんな条件を想定した上で空気圧を指示してるのだと思います。そこは各メーカの設計思想でありノウハウだと思いますので、その数値に従うことが車にとって適正なのでしょう。
(例えば急制動時の一時的負荷のピークをどう考えるか?)
タイヤに限らず、電気部品でも、建築資材でも、調味料でも、メーカが保証する範囲であれば使い方は、それを製品に使用するメーカが検討することです。
インチアップをした場合は自動車メーカではなく、ユーザ本人がそのタイヤの使い方、設定をちゃんと考えておく必要があるということですね。
Posted at 2009/04/20 00:54:09 | |
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