#廃校宿泊施設

以前、省持ち回り企画の勉強会に出ていた際、
基本は経産や国交、財務等なのですが、
一度だけ文科省の方が会で講演したことが…。





その仕事自体、自分にとっては門外漢すぎましたが（笑）、
その時のテーマが廃校利用だったのです。

イーロン・マスクじゃないけど、
日本の少子化・人口減少問題で、
学校自体がどんどん廃校になっていく現実。

それに対して、廃校になった学校を利用して
地域の活性化や観光などの拠点にしていくプロジェクトが
文科省を中心にスタートしています。
廃校利用の水族館が人気といった類のニュースを目にすることがありますが、
縦割りを越え、地方と連動しながら行う政策なんだと感心しました。

～未来につなごう～「みんなの廃校」プロジェクト　
という名前で、

様々なプロジェクトが全国で行われています。



廃校利用に関しては、　
静岡の西伊豆の廃校が
昭和51年から宿泊施設として稼働していたので馴染みがありました。


安価で泊まれる上、温泉プールが人気。



今回、しまなみ海道を訪れる際の宿を探していたら、
これぞ究極の廃校宿泊施設にたどり着きました。


しまなみ海道の大三島にある大三島 憩いの家です。
明治10年に建てられた学校をリノベーションしたものです。




長い長い廊下、立たされていた記憶が蘇ります（嘘）


大三島は映画「がんばっていきまっしょい」の
舞台にもなったところ。

好きな映画だったので瀬戸内の島々の記憶はありましたが、
ここがメイン舞台の１つだったとは…。


同じ監督が撮った「船を降りたら彼女の島」はこの学校で撮影されています。


こちらの映画は未見ですが、確かに撮影で使いたくなる最高のロケーションです。

海の目の前です。海といっても瀬戸内の凪いだ海。
沼津あたりも内海なのですが、それよりも遥かに静かできれい。


マジックアワーはさらに美しい海を堪能できます。　


目の前にはここをリノベーションした建築家がオーナーを務めるワイナリーと
地元の造形作家のミュージアムがあります。





宿の食事は瀬戸内らしい魚の出汁を生かした上、
隣島の伯方の塩を使い、絶妙な塩加減の料理ばかり。
　
白身好きとしては最高の盛り合わせ。

オコゼの唐揚げは土佐酢で。

土佐酢は普通に飲めるぐらい美味しかったです。
メインはかも鍋。

椀物は完璧な味付けです。

〆はすだちシャーベット。


他にも酢の物や茶碗蒸しなどがありましたが、
洋室の方だと焼き物が付いてお造りはサザエなどが乗りももっと豪華に。
さらにごはんが白飯ではなく鯛の釜飯！

かなり差がありましたが（笑）、予約の時点で和室のみだったので仕方なし。

和室はふとんで雑魚寝という感じ。つい枕投げがしたくなります。

トイレは部屋を出て廊下を歩いていきます。その感覚も懐かしい！

　
風呂は瀬戸内に向かって全開です（笑）。


夜の学校というと怖そうですがそんなことはありません（笑）。


大人は枕投げの代わりに向こうに見えるしまなみ海道の橋を見ながら、

至福の時を過ごすことができます。
　


#廃校宿泊施設。
美しい風景と懐かしい建物、心地よくそよぐ風と凪いだ波の音。
そこにあるあらゆるものが贅沢すぎる時間を演出してくれました。