その後のAKB

最近ではありませんが、
AKB48が全盛期の頃、
仕事でメンバーの何人かに
合ったことがあります。






オファーを出すのが自分なので、
それぞれの個性をよく知らなきゃいけないし、
所属事務所等も含め、ある程度の情報を調べます。

AKBは乃木坂といっても、個人の集合体なので、
グループで出演依頼をするよりは、
単独で出演依頼をした方がいいのは当然です。

AKBは劇場にも数回行ったことがありますが、
一人だけこの子はスタイルがよくてダンスもうまいし
ルックスもいいし、
なぜ人気がないんだろう？と思う子がいました。

阿部マリアさん。
ランキングでは40位にも入らないけれど、
劇場のステージではひときわ目を引く存在。

なぜそこまで低空飛行なにかなと注目して見ると、
１つの理由として写真写りが悪い。
あと、決して出たがりではない性格。

写真写りが悪いのは、
おそらく自分がどう写されたいかが自分の中で表現できていない。
また、生き馬の目を射抜くような世界で、
引っ込み思案に見えた性格ではなかなか難しいのかも…。

そんな風に感じていたところ、
TPE48という台湾のグループに移籍したところ、
そちらで大人気になり、卒業後も台湾のタレントとして活躍しています。



AKB48時代ではそれほど知名度はなくても、
インドネシアやメキシコでタレント活動を続けている子もいます。


もともとグループアイドルは、
言ってみれば附属高校のようなものです。
自分の芸を活かしてどの学部に進むのか？
女優、歌手、バラエティ、声優…
それとも形もゴールもないアイドルを続けるのか？
きっぱり諦めて学業に専念したり、
実業家に転身した子もいます。

グループアイドルで学んだ経験をこの先どう活かせるか？
普通の高校生や大学生よりは社会経験もあるし、
なによりも現場で鍛えられていますから。

主演をしている女優さんやヒットを飛ばしている歌手とは、
やはり明確な実力差があるからこそ、アイドルなのです。

グループアイドルは
現場で鍛えられながら成長し、自分の道を探していく場所。
だから卒業後が勝負。

外野としてはそんな感じで見ていました。

つい最近、
所ジョージさんの番組で、新井恵理那さんが産休に入るため
代わりのアシスタントMCとして前田亜美さんが務めるとニュースが流れました。



彼女の性格の良さは折り紙付きで好感度も高い。
ティーンズモデル雑誌でも活躍していたけれど、
それだけでは個人のタレント性には乏しい。


グループアイドル卒業後、オスカーに所属して
モデル需要はそれなりにあったようだけれど、
自分なりに考えてバラエティタレントとしての道を歩みながら、
とうとうレギュラー番組を獲得。

しかも新井恵理那さんの後って！

AKB時代、まだ10代だった頃に仕事で会って、
その後も気にしてたけど、
よくここまで頑張ったな！と、
娘か孫のごとくおめでとうと言いたくなる出来事でしたｗ