メダルバンザイの大合唱

テレビでは日本人しか出ない五輪のダイジェスト映像を永遠に垂れ流している。
何十年も生きていればそうなることはわかっているわけだが。
大騒ぎの裏側で私達はコロナで我慢したり苦しんでいるわけで。
家でテレビで応援しましょう、と言いながらどこの役所でも地元出身の選手の応援と会議室にたくさんの人を入れて大応援しているわけで。
感染がおさまっているなら見過ごすところだが、五輪が始まってからの爆発的な感染を見るとなんともである。

五輪でメダルを取るということはものすごく大変なことだというのは容易に想像がつく。
しかしながらちょっと斜めに見ていると違う一面が見えてくる。
一つは見たこともない新種目と言われるもの。
競技を見ているとそれなりに面白いのだけど。
無理やり日本開催の特権で種目をねじ込んだ感が強い。
特に10代前半の子供が入賞しているのを見ると数年練習すれば、と思ってしまう。
もちろん誰でもというわけではないのはわかっちゃいるが。
さらにねじ込んだ種目の参加国がやけに少ない。
もともと五輪種目でないのだから競技人口が少ないわけで。
逆の見方をすれば才能と練習環境のある小学生がちょいと練習すれば五輪に出られるというのはやる気にさせるかもしれない。
いい思い出になる。

柔道などの格闘技には階級がある。
陸上は階級がないから勝てないのである。
あの中国でもなかなかメダルが取れない。
階級を決めてくれれば国や人種は違っても体格は同じ、これなら日本にも勝ち目がある。
レスリングや柔道は日本が強い。
陸上100mも無差別級、身長160-170cm級などと分けてくれば日本のメダル獲得も夢ではない。
そう考えると室伏広治はあの中でメダルを取ったのだからすごいことである。