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ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

2020年12月08日 イイね!

1963年の230SLのプレート

例のプレートの事を考えていて、ふと、
そういや230SLで220君のと同じ(私が勝手に命名した)カロッセリープレートを
見た事が無かったなァと思い、
一寸ネットで捜してみる事にしました。

そのカロッセリープレートというのはW111系では1963年一杯まで
ボディパネルへのボディナンバーの打刻と共に、
ラジエターコアサポートの所に取り付けられるものなのですが、
1963年からある230SLにもきっとそれはある筈だと思ったのですよね。

230SLの全生産台数は19831台で、
二玄社から出ているSLの本によると最後の1台の車体番号の下6桁が019832であるらしいので
その間の欠番はたったの一台ということになる筈なわけですが、
1963年には1465台が生産されているので
000001~001465ないし、001466までがその年に作られた車両であると
基本的には考えて良さそうです。

ただ、不思議な事に二玄社のその本で001488が1963年12月14日の車両、
001561が同年12月18日の車両だと書かれているのですよねぇ。

欠番が1つしかないのにそんなバカな、、、って思うのですが…。

まぁ、これは検証のしようが無いので、とりあえず001465までの車両を捜して見ましょう、、、
って事にしました。

で、先ず見つけたのがコレ。



ミラーは違うし、ホイールキャップも違っている状態なのですが、
車体番号は下6桁は、、、



001370って事で間違いなく1963年式。
で、プレートを捜して見ると、、、ゲッ!



ありゃ~3列プレートの方じゃありませんか!

私が岐阜で買って来た220SEbのエンジンのドナー車であるクーペが
1963年の11月ないし12月の車両だと思われる所だったので
1963年一杯、カロッセリープレートが付いていると考えて良かろうと思っていましたが、
厳密に言うとそうではなかったのかもですね。

私の計算で行くとこの車も12月生産だと思われる所なので、
中途半端ではありますが、12月位からこちらのプレートが使われ出したのかもしれませんね。

このプレート、なにか今までの物と違うなァって思ったのですが、
よくよく見ると、他の物では1桁の仕向け地方面コードだったものが、
3桁の仕向け地コードになっているのですよね。

513という事はベルギー仕様という事の様であります。

これ、まだ検証を進めていませんけれども、
1965年1月製造と思しき2台の230SLの場合は1桁の方でしたし、
車種は違いますけれども1964年4月製造と思しき220SEbセダンでも同様で、
数か月単位のほんのごく短い時期だけのモノである可能性があるので貴重かもしれません(笑)。

内装はこんな感じ。



この円形ホーンリングも時期の判断が非常に難しい所なのですが、
二玄社の本を信用するなら002038から
(円形からとは書いていませんが)ホーンリングが変更されたとありますので、
この車にこれはオリジナルと考えて良さそうです。

で、その1963年11月ないし12月製造と思しき、220SEbクーペの件もあったものですから、
ひょっとして230SLは最初からこのタイプのプレートで
私の言う、カロッセリープレートが付いた車両は存在しないのでは?とも考えたので、
もっと古い車を捜してみる事にしました。

で、お次に見つけたのがこの車。



この車もホイールキャップがワンピースですねぇ。

車体番号の下6桁は、、、



なんと000146!
超初期モノでは御座いませんか。

しかし、これ、残念ながら、目的のプレート画像なしでした(涙)。

余談ですが、エンジンルームを見ると、、、



ムムム?このタイプのオイルフィラーキャップは
230SLのタペットカバーには付かない筈だけど、、、と思い、
一瞬、280SLか280SEのエンジンに換装されているのかな?と思いましたが、



127981だから230SLのエンジンではあるようですね。
※このフィラーキャップが付けられるタペットカバーは280時代の途中から採用されたものなのですよね。

ただ、1万3千番台って事は結構後の方のエンジンな筈だから
これ、他の230SLから換装されていますね。

で、最後に見付けた車がコレ。



見掛け上からUS仕様かと思いきや、データカードによると
オーダーナンバーの仕向け地コードは229だから
何とシュトゥットガルトに出荷された車で御座いました。

速度計とかもマイル表示なんですけどねぇ。



あっ、でも他画像でチラッと見える水温計は℃みたいなので、
やっぱり偽US仕様で正解かな?

カリフォルニアのブラックナンバーが残っているので、
昔からアメリカにあった車である事は間違いなさそうです。

新並とかだったのかしら???

で、車体番号の下6桁は、、、



000209!さっきのには及ばないけど、これも古いですねぇ。

データカードによると1963年8月29日の出荷だそうです。

んで、期待の物はと言いますと、ありましたよ(笑)。
コチラで御座います。



やっぱり230SLでもこれの付いている車が存在するのですねぇ。

シャシー番号が000209であるのに対してボディ番号が000202だと
やっぱりボディナンバーは運転席の左右とMTかATで振り分けられたそれぞれの
ボディの通し番号のような気がしてくるのですが
(特に230SLでは000600で初めてATが載ったらしいのでこの時期ではまだ左右ハンドルの別しかないわけですし)
220SEbクーペでいろいろ見てきた経験で行くとこの数字が必ずしも製造順ではないのですよね。

そうそう、エンジンは新車当時の物がそのまま載っているようで、
エンジンナンバーは000233と下6桁はそれら2つの番号と近い数でした。

しかし、専用エンジンの筈なのに、何故にシャシー番号より数が多いんだ???

このプレートによると、ボディ色は670Hと408Gなのでボディがライトアイボリーで
ハードトップがハバナブラウンだったようなので、
モロに色替えしていますね。

下廻りの画像があるのですが、、、



インナーフェンダーが元色っぽい感じですよね。

で、カロッセリープレートを見た後に気になったのが、
ボディナンバーのボディパネルへの打刻もあるんだろうか?という事だったのですが、
その画像もちゃんと用意されていました。



なるほど、リレーがここに見えるって事はエンジンルームの左側の所ですね。

ここいらにカロッセリープレートもあるのでは?と思い込んでいたのですが、
背景の色が違う…。

って事はひょっとして左ドアを開いた所か!と思い見てみると、、、



正解~。
青丸の位置にそれらしきものが見えていますよね。

ドイツ仕様→US仕様で弄り倒しているので
装備の点では資料にはなりませんけれども、プレートや打刻などの面では
大変お勉強になる1台で御座いました。

因みに外装色と外見のUS仕様以外には
ステアリングは551のSTEERING WHEEL, IVORY-COLOREDが装備されていた筈のところを上の画像の通り黒ハンドルにしたり、
(恐らくその移植時にホーンリングも円形ではなくなったのでしょうね。
でもシフトレバーも黒にしてある所がチャンとしています)
元々の内装は216なので革のコニャックだった筈である所を
ダッシュやドア内張りは革かなアという感じではあるものの、
シートだけMB-TEXにしたりしているようです。

最後にオマケ。



このスペアタイヤマウント、凄い無理やりな付き方をしていますよね(笑)。

これは007204以前の230SLは006069以外、皆、こうなっているのですよね。
この画像でもその底面に傷が付いているのが判りますが、結構擦るらしくて、
この部分を取って板を張って埋めちゃってる車もそこそこあるようです。

こうしてみるとタンクよりずっと低いですものねぇ。
Posted at 2020/12/08 22:43:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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