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乗り慣れた方はこのブログをパスして下さい。

リターンライダーでZ900RSを買ってしまって、やっぱり慣れないから売りとばそうとしている方？　

おられたらちょっと待って下さい。

おそらく基本を忘れてしまったようですので、もう一度最初に戻りましょう。そうすればせっかく買ったバイクを無傷のまま売ることはないと思います。

まずは乗車位置ですが、バイクのステップに立ち、座ったところが乗車位置です。
センタースタンド、サイドスタンド、後輪リフトを使ってもいいです。やってみて下さい。

次にグリップですが、小指側で握ります。小指と薬指をしっかり握る。（それほど力はかけません）「ドアノブを持つように」教習所ではそう言われていたと思います。

グリップをやや斜めに持ち、人差し指と中指はレバーにいつでもかけられる状態にしておきます。（私はずっとかけています）

ゴルフのグリップ、野球のバット、剣道の竹刀。全て小指側で握っています。そうすると両腕にこわばった力がかかりません。逆に親指と人差し指で握るとどうなるでしょう？　腕全体に力がかかります。

これではとっさの危険回避ができません。もう一つは腕に力が入っていると背筋も伸びて、とっさの時に逃げられずバイクと一緒に倒れてしまいます。背中は力が入らない少し丸めた状態にします。

家の近所でよく見かけるイタリアD社のビンテージ（赤タンク7cm幅の太いグリーンに白ピンストライプ）の方は全く逆で、腕を目一杯伸ばし、背筋は伸び、足はガニ股で、キュルキュル、キュルキュル壊れそうなエンジン音で走られて、スタバの一番目立つとこに停車します。（ごめんやけど、かっこ悪いで!!　あんた!!）

Z900RS乗りにはそうなって欲しくないので、ニーグリップしましょ。

で、ステップに立つ時は足の小指側(外側)で立ってみて下さい。そうすると足の親指は内側を向きます。その状態で膝でタンクを挟んで下さい。

感覚的にわかって来たら近くの広域農道を探すか、人や車の少ないと言うよりも走っていない場所を探して下さい。私の場合は二山超えたらいくらでもありますが、誰もいない安全な所を探して下さい。

そこで上記の状態を作りスタート、シフトアップ、ストップします。

慣れて来たら次は膝スラローム。ハンドルを全く切らず、曲がる方向に逆の膝でタンクを押す。それを交互にするとスラロームがハンドルを切らずにできて来ます。

曲がる方向に膝で押す。ハンドルは切らない。頭は絶えず垂直を保ち、首から上は動かさない。頭を傾けると垂直水平の感覚がなくなるのでものすごく危険です。

これを3速、4速、5速、6速の各スピード域でやってみて下さい。70km/hまでで。無理はしないこと。

下半身でニーグリップしているとバイクと体が一体化していることを感じます。

その時、初めて私がどこかに書いた400ccのバイクに大型のタンクを乗せた感じとか、曲がる止まる加速するの意味がわかってくると思います。おそらく「400ccのバイクに900のエンブレムはっつけてるんじゃないか？」と言う錯覚に陥ると思います。

その次は低速で膝スラロームしながらバイクが傾いたタイミングで、ちょっとアクセルを煽る(ひねる)。そうするとバイクは直立しようとします。（やりすぎ注意、徐々に）

こうしたことを試しにやってみると、バイクと自分が一体化して、これは面白いと言うことに気付くと思います。

一体感がわかるとどんどん面白くなってきます。本当に。それを体験して下さい。

これをより高速域でコーナーを曲がろうとする時は、膝で押すと同時に体をさらにハンドルより内側に傾斜させ、車体自体もさらに寝かせ、外側に吹き飛ばされないようにしなければなりません。(純正タイヤではしない方が良いと思います。すでに寒いしね。それとステップや、スタンドの根元がガリガリします。鈴鹿の1コーナーを100km/h以上で曲がる人のみ可と考えて下さい。一般道では不可）

私の乗っていた前のバイク(ZX-12R)は、Z900RSのハンドルの切れ角の半分ぐらいしかなかったと思います。

えっ、そんなバイク曲がれるんか？　えっ？

そう思われると思いますが、どんなタイトコーナーでも、右左折でもちゃんと曲がりました。

私は教習所の先生ではありませんので、これが正しいとは考えないで下さいね。

ただ試しに一度だまされたと思って、日曜日にでもやってみて下さい。

多分、「バイクを手放さなくてよかったな」と感じていただけると思います。

誤解のないように。これはあくまで体感して頂く練習方法であって、普段の走行でハンドルを全く使わないと言うことではありません。ハンドルを使わなくては曲がれません。

ハンドルを使えばもっと簡単にスラロームができるということです。

それにはニーグリップが大切で、下半身でしっかりグリップしているからこそバイクが簡単に操れるということを体感して頂きたかった練習なので勘違いしないでくださいね。

長々とすいませんでした。

ではでは、仕事仕事。書かへん言うてたのに何やってんねん？

以上