とら猫 (=^・^=)のブログ一覧

今、話題の映画です。

最後の日本兵こと小野田寛郎氏の手記を元に作られた映画です。

例の如く、この手のマニアック！？な映画は我が田舎街での

上映はありません。

またまた名古屋まで出掛けて観て来た次第です。


新鋭フランス人監督の作品だとか、前評判は絶賛のようです。

今時の映画にしては珍しく上映時間は約3時間あります。

が、これが全く長く感じません。



これから観に出掛ける方もおられると思いますので詳しくは書きません。

小野田さんの精神力の強さと、反面、見え隠れする孤独と焦燥感がうまく表現され

ています。

↓公開された小野田さんの銃と装備。ジャングルでのコンディション維持は大変だったはず。



30年のジャングル生活を3時間に凝縮した映画です。(汗；)


もう、現代人には観てるだけでお手上げです。

クルマにスマホ、NETショッピングに頼る生半可な現代人では絶対に真似できません。

↓実際に投降された時の写真。



戦後数年でジャングル生活から投降した部下がいた。

その部下の帰国後の働きで、日本から捜索隊が派遣されてきた。

それも通算3度！

投降した元部下や厚生大臣、更には実兄、実父まで連れて呼び掛けにきても応じなかった頑なさ

だった。

↓投降の証としてフィリピンのマルコス大統領に指揮刀を渡す。が、マルコス大統領は小野田さんに敬意を表してそれを返す。



そうそう、話は前後するが、、

小野田さんが日本に帰国後に昭和天皇に謁見する用意があったが、小野田さんは

陛下から謝罪の言葉が出ることを避ける為にこれを断ったとの逸話が

あるほどだ。

↓日本政府を動かした一枚の写真。上が実物で下は映画のカット。



それが名も無い一人の冒険家の青年と遭ったことがターニング・ポイントになった。

歴史に名を遺した冒険家の成しえた事は素晴らしいと思うが・・、

この鈴木青年の働きは日本国にとっての大偉業だと思える。

還暦を過ぎ、涙腺の緩くなった私など、ラストの30分はハンカチを手にして観ていた。




後年、この鈴木氏はヒマラヤに雪男を探しに行って遭難した。

その翌年、遺体が発見された。

小野田さんは友である鈴木氏の慰霊の為にヒマラヤを訪れたそうだ。

↓せめて、雪男を発見してから遭難されたのだと・・



中・高年の方ならば、最後の日本兵・小野田さんのことはニュースで御存知だが、小野田さんが

過ごした30年の中身までは誰にも分らない。

↓晩年の小野田さんは現代生活に慣れたせいかお顔が優しい。


日本人として観るべき映画だと思いました。