春先から大きな白猫が我家の周りをウロついている。
結構な体格で肉付きもいい白猫だ。
首輪もなく毛がボサボサなのできっと
野良猫だ。
裏手の方に糞をしていく位で然程の被害は無かった。
何度も来るので、そのうちに家の愚猫レオと遭遇した。
最初は様子見です。網戸と逃亡防止用の金属フェンス越しに
お見合いです。
↓ご挨拶。猫のお見合い。
次からは、網戸フェンス越しに軽く戯れあっていた。
友達猫が遊びに来てくれていると思い良い方に理解してした。
その後、白野良はそのフェンス前や玄関扉に
オシッコ・マーキングをやりだした。
雄猫が自分の縄張りを知らしめる行為だが
コレがすこぶる臭い。
家の中まで悪臭が漂う。
仕事から帰宅したら
消臭スプレー吹く始末。
まぁ、我々人間は少し我慢すれば済む事であるが、雄猫の
レオにとってこれは許し難
い行為であった。
レオはこの夏で
13歳になる老猫ですが、まだまだ元気な
腕白猫。
去勢はしてあるが
性格はすこぶる勝気です。
一昨年などは野良猫に挑発され気が立ち、飼主のワタクシに襲いかかる始末。
飼い犬に手を嚙まれる!ではなくて、、、
飼い猫に足を咬まれる!?なんてシャレになりません。
怪我が酷いので病院に行けば看護婦さんに笑われました。(恥;)
若い頃には、私のカノジョにヤキモチ妬いて何度も咬み付いてた
狂暴猫です。
我家に13年住んでいるレオにしてみれば、家は当然ながら彼の縄張りだ。
その周囲に度々マーキングしに来れば
相当アタマに来るはず。
そのうち、網戸フェンス越しに唸り合って威嚇し合い猫パンチ・ファイトが起こった。
↓威嚇のし合いです。どちらも譲りません。
パンチは直接当たらないから
放置してもいいのだが、、
レオの気が立ってワタシが八つ当たりされるので裏口から回って
白野良を追っ払っていた。
そんな事が何回も続いていた。
半月前の深夜だった。
猫同士のウルサイ喧嘩に寝ていたワタシは目をさました。
ファイトは遂にエキサイトして飛びかかり合いになった。
白猫を追っ払おうと起きてきた私ですが、ヒートアップした二匹はフェンス越しに身体をぶつけ合い
遂に網戸フェンスは外れてしまった。
双方、
雄叫びを上げて外で
大乱闘となった。
↓イメージです。
いつかケリつけないと済まない問題らしい。
猫同士の問題だ。もう放っておこう。
大きな怪我だけしないで帰ってこいよ!そう呟いて
静観とした。
話は変わるが今年のGWにCSTVで
古い任侠映画が放映されていたので見入ってた。
大正、昭和初期が舞台の任侠、渡世人の映画。
鶴田浩二、高倉健、カッコええ〜っ!
↓50年以上前の映画みたいです。
気がつけば、この雄猫同士の縄張り争いの喧嘩も同じですよね!?
猫だから義理・人情は無いと思うが、
引くに引けぬ男気と意地は人間と
同じらし。
正しく
漢である。
雄猫の世界は任侠道!!!
ふと、笑ってしまった。
15分程、我家の周辺で追いかけ合いや小競り合いが続いた。唸り声が聞こえる。
そのうち声が大きくなり取っ組み合いが始まった模様。
↓こんな感じだったんだろうなぁ~
凄い唸り声と雄たけびです。最早、
猛獣同士の戦いだ。
数分すると静かになった。喧嘩が終わったようだ。
出窓から外を見ると白猫が我が家の敷地から去って行った。
尻尾を上げて帰っていく姿に
嫌な予感がした。
レオが不機嫌そうに帰ってきた。こんな時は興奮してるから暫く放置するに限る!
レオは寝室の方に向かって行った。時間潰しにTVを観て30分後に様子を見に行った。
レオは私の枕の上でうずくまっている。
ベッド・シーツは
血だらけ!
あっちゃ~~、えらくやられたのね!!
救急箱を出してきて
怪我の手当をする。
傷は背中に10cm弱の
深い引っ掻き傷が3本と
後ろ脚を咬まれており脚内側からの
出血がひどい。
嫌がるレオの怪我をアルコール消毒しだすと
悲鳴が上がった。
傷薬を塗ると包帯を巻かせず何処かに逃げて隠れてしまった。
翌朝起きると廊下のあちこちにレオの血がついてる。
窓から外を見れば、
地面が凄く削れており
バトルの壮絶さが伺える。
外に出てバトル跡を見に行くと
猫の毛が一杯、風に舞っている。
映画のような風景で
大激闘を物語っている。
・・が、しかし、
殆どがレオの毛だっ!(滝汗;)
これはどうやら
レオ完敗のようです。
落ちている毛の量から心配になりレオを
病院に連れて行く事にした。
↓最近の動物病院はオシャレです。
早々に休日診療してる動物病院を探して電話予約です。朝食も食べずに連れて行った。
おっ、
結構やられたきたな!と、先生は半笑いだった。
診察が終わると先生から、
相当酷くやられてるので傷より
精神的ショックの方が大きいと思います、と。
これは
男として気持ちは分かる!?
背中の引っ掻き傷は放置して良い。が、咬まれた後ろ足は化膿して病気になることもある。
相手は野良猫です。様々なばい菌を持ってると判断するのが一般的です、と。
変な病気に感染すると困るので
抗生物質を注射してもらった。
その後の3日間、レオは飲まず食わず。ずっと奥で寝てばかり。相当痛い様子です。
4日目になり水だけ飲む様になった。痛々そうに少し歩くようになり窓際で寛いでいる。
突然、
フニャー!と小さな悲鳴だ。
例の白野良が様子見に来たらしい。奥に逃げ隠れてしまった。怯えています。
怪我から一週間が経っても何も食べません。
その間、大好きなマグロやツナ缶、味付け海苔を与えても一切食べません。
↓傷が痛いのとメンタルで凹んでいるせいで寝てばかり。
再度、動物病院行きです。
先生の診立てでは、その白野良が様子見に来るので、怯えて飯でどころでは無ないのだろうと。
体重測定すると300g落ちている。
ガリガリに瘦せこけてます。
変な病気に感染してると困るので念の為に
血液検査してもらう。
結果クリアー。
餌を食べないのは精神的ショックが原因だと。
10日が過ぎ歩き回れるようになったが相変わらずご飯は少ししか食べません。
白野良が家の周りをうろつくので滅入っているような感じがする。
ワタシのクルマのルーフにも足跡が付いており、白野良は出窓越しに様子を見に来てます。
動物病院の待合室で聞いた話だが、
家の中で飼ってる猫はぬるま湯育ちだ
から、野良猫と喧嘩してはまず勝てないと。
↓偶然にも似た写真があったので拾ってきた。
これを聞いてまた後悔した。
実は白野良との喧嘩の半月程前、レオと同じ
雉トラ猫が家の周りを歩いていた。
数日後、白野良と雉トラの喧嘩が起こっていたのをレオもワタシも知っている。
それ以来、雉トラは姿を見せない。白野良に負けたのだ。
あの体格と太々しい顔つきは、ひょっとして
ボス野良かも!?(滝汗;)
それにしても、猫は喧嘩して勝敗が決まると、格付けがハッキリして2度と同じ相手と喧嘩しない
と言うが。あの白野良は未だに家に来る。
令和の現代、ヤァさんの世界も昔とは変わってきてる。
健さんの昔の任侠映画では事をなすに当っては
仁義を切っている。
喧嘩の前には相手に
果し状を送り、和解すれば
手打ち式を行っていた様だが昨今では
そんな
礼儀は無いもんなぁ〜
さぁ、あの白い野良猫どうしたもんか!!
このままでは、梅雨明けに網戸にできないよ。
Posted at 2023/06/02 21:36:31 | |
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