『Toyota develops GR Corolla RC2 for ARA』
前回のカローラ WRCから四半世紀以上が経ち、トヨタは新型カローラ・ラリーカーを開発し、今回はアメリカに登場します
トヨタ・ガズー・レーシングは、GR カローラ RC2を開発し、世界選手権に参戦するヤリ₌マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンがテストプログラムを担当し、新型カローラは、3月に開催される100エーカー・ウッド・ラリーでARAデビューを果たし、アメリカ人ラリードライバーのセス・キンテロがドライブします
23歳の彼は、シリーズの残り7戦に参戦しますが、トヨタは2026年までのARA(アメリカ・ラリー協会)の一部ラウンドで2台目のマシンの投入も検討しています
これはトヨタにとってカローラでの3代目となり、TE20/27(ハンヌ・ミッコラが1975年の1000湖ラリーで優勝したマシン)に、最近では1999年のWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、日本のメーカーを世界の頂点へと導いたカローラ WRCが続きました
それ以来これまでは、トヨタはヤリス一筋でした
GR カローラはARAのRC2カテゴリーに参戦します
米国企業Rallysport Servicesとの提携により、GR カローラのラリー仕様の開発は、2025年初頭の東京オートサロンでのロードカーデビュー直後から開始されました
GR カローラ RC2は、WRC2で連覇を果たしたGR ヤリス Rally2から得た知見を活かし、同じ1600cc 3気筒ターボエンジンとトランスミッションを搭載し、RC2という名称が示すように、このマシンはトヨタがRally2とほぼ同等と表現するパフォーマンスを発揮し、ARAのRC2カテゴリーに分類されます
トヨタ・ガズー・レーシングは、アメリカラリーへの参入について「GR カローラ・ラリーカーの開発を通じて、TGR-WRTはラリーにおけるカローラの伝統を活かし、モータースポーツを通して公道でもさらに優れたクルマづくりに貢献する取り組みをさらに拡大していきます」
「また、GR カローラがラリーで培われた公道用パフォーマンスカーとして北米でも販売されていることから、北米におけるラリーの発展を支援していきたいと考えています」と、述べています
ヤリ₌マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンがGR カローラのテストと開発に着手
W2RC(世界ラリーレイド選手権)で既にTGRの一員として活躍するキンテロは、今年のダカール・ラリーで2つのステージ優勝を飾ったDKR GRハイラックスに替わってステアリングを握る事となるGR カローラ RC2に、学ぶべきことがたくさんあると認めており、カリフォルニア出身のキンテロは、すでにラトバラとハンニネンと共にカローラのテストに携わっています
フィンランド出身のトピ・ルフティネンがコドライバーを務めるキンテロは「この機会を与えてくださったトヨタ・ガズー・レーシングに大変興奮し、感謝しています。このチームとチームを組むことは本当に光栄であり、楽しみながら多くのことを学べることを願っています」と、語りました
「ステージラリーに出場するのは私にとって新たな挑戦です。W2RCでは1日500km以上を走ることに慣れているので、1日100kmも走るとなると、また違った緊張感があります。軽量で機敏なGR カローラと、より大型のDKR GRハイラックスを乗り替えるのは、全く異なる世界ですが、多くの点やドライビング特性において共通点もあります」
「これまでのテストでのマシンの走りは本当に素晴らしく、チームの皆さんも温かく迎えてくれました。関係者全員に心から敬意を抱いています。チームを誇りに思い、共に多くのことを楽しみたいと思っています」
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それにしてもGR カローラ RC2の開発が、今年初めに東京オートサロンでGR カローラ Rally Conceptを発表た直後から始められていたとはねぇ
ただ気になるのは、アメリカではRally2カーが高価なこともあって、マーカス・グロンホルムがシボレー・ソニックのプラットフォームをベースにした安価なARC2マシンの開発に関わりましたが、GR カローラ RC2もGR ヤリス Rally2との共通部品?を使用していることから、安価で提供されるんでしょうかねぇ?
まぁ安価で提供されたとしても、車両サイズからWRC2で使用される事は無いとは思うのですが、カストロールカラーのGR カローラ RC2で誰かWRC2に出場してくれたらなんて、思っちゃったりも・・・(^^;
Posted at 2025/12/20 21:10:00 | |
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