『Hyundai’s plan to maximise FORUM8 Rally Japan』
FIA WRC(世界ラリー選手権)のマニュファクチャラーズタイトル獲得は既に完了しているが、ヒョンデはFORUM8 ラリー・ジャパンを二つの戦線で戦いながらスタートする
ライバルのトヨタは、残り2戦を残して5年連続のコンストラクターズタイトルを獲得したが、シーズン終盤には、日本のトリッキーなアスファルト路面の為に、多くの成果が得られるだろうと信じている
ヒョンデのタイトル獲得への挑戦はまだ終わっておらず、オイット・タナックはドライバーズタイトル獲得の可能性は依然として残されているものの、首位のトヨタのエルフィン・エバンスとは50ポイント差と僅差では無く、その可能性は低いが、タイトル争いはまだ続いているため、ヒョンデは日本でタナックをサポートするために全力を尽くすだろう
「オイットがタイトル争いに少しでも近づけるよう、全力を尽くすことは100%明らかです。現実的に考えなければなりません。厳しい戦いになるでしょうが、トヨタの3人のドライバーにとっても同様に厳しい戦いになるでしょう。私たちは、少しでも挽回できるよう、全力を尽くします」と、ヒョンデのスポーティングディレクターであるアンドリュー・ウィートリーは語った
「まだ最大で70ポイント獲得可能なオイットとマルティンは、ドライバーズチャンピオンシップ争いに残っている4人のうちの1人ですが、最終戦まで戦い抜くためには、他のドライバーの不調をうまく利用して、優位な立場に立つことが求められます」
ドライバーズタイトル争いはさておき、ラリー・ジャパンはヒョンデにとって、2026年シーズンに向けてトヨタとのパフォーマンス差を縮めるための貴重なデータを収集する新たな機会となる
効果的な実戦開発テストとなったセントラル・ヨーロッパ・ラリーに続き、タナックは再び2024年型の i20 Nをドライブする一方、チームメイトのティエリー・ヌービルとアドリアン・フォールモーは、大幅にアップグレードされたエボリューションモデルの2025年仕様のマシンを駆る
「セントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けて集中的な作業を行った後、ラリー・ジャパンではターマック性能の開発を継続していく予定です。ティエリーとオイットがCERでステージ優勝を果たすなど、ここ数週間の前進は励みになるものの、今年最後のターマックイベントでもアクセルを踏み続け、2026年シーズンの開幕に備えなければなりません」と、ウィートリーは付け加えた
ターマックラリーは、ヒョンデの改良型 i20 N Rally1にとって弱点であることが証明されているが、ウィートリーは、トヨタとヒョンデのパフォーマンスの差が最も顕著だった4月のカナリア諸島以来、大きな進歩があったと考えている
「確かに(カナリア諸島以来)進歩したと感じています。(セントラル・ヨーロッパ・ラリーでは)最速タイムを記録して帰ってきていますが、このラリーは路面状況やコンディションが非常に多様で、複雑な状況です。良い一歩を踏み出していますが、まだそこまでには至っていません」と、ウィートリーは語った
「(トヨタとのパフォーマンス差は)おそらく半分に縮まったと思います。世界選手権は厳しい挑戦であり、だからこそ優勝者は当然ながらその成功を誇りに思うのです。もし簡単だったら、誰もが誇りに思う事は無いでしょう」
「さらに重要なのは、セントラル・ヨーロッパ・ラリーでチームが一丸となって問題解決に取り組んできたことです。ヒョンデには非常に才能のある人材がおり、このプロジェクトには多大な情熱と努力が注がれています。これは大きな仕事であり、私たちは前進し続けなければなりません」
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取り敢えず来季の参戦は確定させているので、現在のRally1カーの競争力をアップさせないと、今季の二の舞になってしまいますからねぇ
ただ心配なのは、Rally2カーがベースとなる2027年以降のWRCへの参戦を正式に表明していない事で、大規模な改良に資金投入を本当にするのかという事なんですよね
一応、Rally2カーをベースとするマシンで参戦する様な事は匂わせてはいるのですが・・・
残る2戦は捨てる結果になったとしても、来季に繋げるデータ取りして、強力なライバルとして蘇って欲しいですよね
Posted at 2025/11/04 16:57:42 | |
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