『HYUNDAI TO RUN IRISH FLAGS IN CROATIA AS BREEN TRIBUTE』
ヒョンデ i20 N Rally1の3台は、クレイグ・ブリーンがテスト中の事故死から1年を経たことに敬意を表して、次戦クロアチア・ラリーで彼の母国アイルランドの国旗をイメージした追悼カラーリングを施す
ティエリー・ヌービル、オイット・タナック、アンドレアス・ミケルセンのマシンは、来週のWRC(世界ラリー選手権)に於いて、ルーフとリアフェンダーにアイリッシュ・トリコロールをあしらう
昨年、ヒュンダイはブリーンが亡くなってからわずか1週間後に開催されたクロアチア・ラリーに、緑、白、オレンジのカラーリングで出場
「1年前にクレイグを失った後、このイベントに来るのはもちろん感情的ですが、私たちは復帰時に彼を称えたいと思っており、慈善活動と車にアイルランド国旗を追加することの両方を通じてそうしようとしました」とチーム代表のシリル・アビテブールはコメント
「ドライバーとマニュファクチャラーの両方のチャンピオンシップ、そしてクレイグの為に出来るだけ上位で、出来るなら勝利は週末の締めくくりにたい」と
2009年のポルトガル・ラリーに、フォード・フィエスタ・スポーティングトロフィーにフィエスタ Mk5 STでWRCデビューを果たし、2012年にIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)第3戦サーキット・オブ・アイルランドでプジョー207 S2000のステアリングを握ったのをきっかけに、翌年プジョー・ラリー・アカデミーからERC(ヨーロッパラリー選手権)に参戦
2014年にはプライベーターとしてWRC第2戦ラリー・スウェーデンにフォード・フィエスタ RS WRCで出場して9位入賞を果たし、ERCにも参戦したこの年はドライバーズランキング3位に
2015年はタイトル奪還を目指しERCに挑戦するも、現在シュコダで活躍しているカイエタン・カイエタノヴィッチに破れてランク2位に終わるが、並行して参戦したWRC2では2度表彰台を獲得してランク7位に
2016年にシトロエンのジュニアチームPHスポーツシのシートを手にし、第4戦ネステ・ラリー・フィンランドのSS23で、WRC初のステージウィンを上げるなどしてランク10位となり、2018年までシトロエンに在籍するもこの年でシートを喪失、2019年にWRC復帰を目指していた処、タイトル獲得目指すヒュンダイから第9戦ネステ・ラリー・フィンランドと第12戦ウェールズ・ラリーGBに出場
2020年には第2戦ラリー・スウェーデンで、終盤にチームメイトのヌービルを先行させるために順位を下げて、ヌービルに次ぐ総合7位でフィニッシュしチームに貢献、第4戦ラリー・エストニアではヒョンデ加入後初の2位表彰台を獲得し、ヒョンデのマニュファクチャラータイトル連覇に貢献
翌2021年もヒョンデから5戦にスポット参戦し、終盤の3戦では連続して表彰台を獲得したが、2022年にはフル参戦出来るM-スポーツ・フォード WRTに移籍
しかしRally1規定となった初年度、開幕戦ラリー・モンテカルロでセバスチャン・ローブが優勝しブリーンも3位となったのだが、プーマ Rally1の競争力が若干劣っていた事と、ブリーン自身一貫性が無かった事もあってワークスシートを失う
2023年、再びスポット参戦ながらヒョンデのシートを得て、第2戦ラリー・スウェーデンではSS5でトップに立ち、SS13でのパンクによりフォードのタナックにトップを譲るも2位でイベントを終える
Breen/Fulton SS5 FULL Onboard | WRC Rally Sweden 2023
4月13日、次戦クロアチア・ラリーに向けてのテスト中クラッシュし木の柵に接触、不運な事にそれがドライバー側のサイドウインドウから運転席に直撃し、ドライブしていたクレイグ・ブリーンは即死だったと見られると・・・
今季のヒョンデは、今季は控えめながらマシンにカラーリングを施すだけで無く、昨シーズンのヘルメット、ドライバーオーバーオール、ドライビングブーツに加え、ヒュンダイのクロアチア2023マシンのサイン入りモデルをチャリティーオークションに出品し、収益の全てをクレイグ・ブリーン財団に寄付するとも
ラリーを心から愛したブリーン
設立された財団からの支援で、アイルランドを代表するようなドライバーが出る事を願っているでしょうね
Posted at 2024/04/13 18:08:05 | |
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