『FIRST NON-HYBRID RALLY1 WRC ENTRY SET FOR POLAND』
M-スポーツ フォード WRTは、第6戦ラリー・ポーランドと第7戦ラリー・ラトビアで開催されるWC (世界ラリー選手権) のドライバーナップに、3人目のドライバーとしてマルティンシュ・セスクスを起用すると発表
昨年のERC (ヨーロッパラリー選手権) にシュコダ・ファビア RS Rally2で参戦して2勝を上げたマルティンシュ・セスクスが、フォード・プーマ・Rally1のステアリングを握る事となったのだが、ラリー・ポーランドではハイブリッドシステムを搭載しないプーマ・Rally1での出場となる
WRCプロモーターは、今回のセスクスのトップカテゴリーデビューを直接サポートしいるのだが、これはRally2クラスからRally1クラスにステップアップするドライバー増加を支援する為の新たな試みであると
WRCプロモーターのシニアディレクター・オブ・スポーツを務めるペテル・スールは「我々は、次世代のWRC世界チャンピオン候補を支援し、サポートカテゴリーから最高峰レベルに向けての挑戦的な一歩を踏み出すのを支援するために、より多くのリソースを投入する必要性を認識した」と語った
その戦略の重要な要素として、2025年のレギュレーションで新たに認められた、ハイブリッドシステムを搭載していないRally1マシンの参戦を認めることに基づいている
「ハイブリッドユニットを使わずにラリー1マシンを走らせることができる2024年の新レギュレーションを活用して、マルティン、WRCプロモーターと、このプロジェクトに取り組めた事を、非常にうれしく思います」と、Mスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーはコメント
「これはカスタマードライバーにとって、より費用対効果の高いソリューションであることは言うまでもなく、マルティンのようなドライバーがよりスムーズにRally1へのステップアップをより快適に行えるようになり、このカテゴリーのフィールドを広げる事が出来ます」
「マルティンは素晴らしい経歴の持ち主で、新レギュレーションではハイブリッドシステムを搭載しないマシンを走行させる事が可能とされているので、実走テストさせるためのドライバーとして最適で、自国開催のラリー・ラトビアでハイブリッドシステム搭載のマシンで出場させる前に、ラリー・ポーランドでのこの経験は最高の機会でした」
2020年のJWRCをランキング2位で終えたセスクスは、現在ERCにトヨタ・GRヤリス Rally2でフル参戦している
開幕戦ラリー・ハンガリーでは首位を独走しながらSS12でパンクしてスピンし、岩に激突してサスペンションを破損しリタイアとなっている
M-スポーツ フォード WRTは、昨年のERCで29歳のジョン・アームストロングをワークス参戦させていたのだが、次世代を担う若いドライバーの為と言う大義名分で、24歳のマルティンシュ・セスクスを起用したと思われますよね
果たしてセスクスがステアリングを握るマシンは、プラグインハイブリッドユニットが搭載されていないだけのマシンなのか、それともエアリストリクターの縮小化、エアロの削減が図られた、テクニカルレギュレーション変更の施されたRally1カーなのかが気になりますし、現行Rally1カーに対して新テクニカルレギュレーション変更の施されたRally1カーがどんなタイムを出すのかも気になりますよね
それにしても、テクニカルレギュレーションの変更に異を唱えながらも、トヨタはエアロの削減されたマシンをテストし、M-スポーツ フォードはハイブリッドシステム非搭載のマシンを実走テストするなど、しっかり対策は練っているようですね
Posted at 2024/04/23 20:03:25 | |
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